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【適性】サウジアラビアRC~甘く危険な人気馬たち~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第5回サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)の上位人気馬にフォーカスして適性分析をしました。
人気上位3頭の特徴と性質を分析をしましたので、どうぞ。

サウジアラビアRC

サリオス(想定1人気)

・圧倒的な瞬発力
新馬戦は東京マイル戦で勝利。
そこでは想定2番人気のアブソルティスモを負かしています。
1000m通過が63.5という新馬戦らしいスローペースを5番手から追走、といっても8頭立ての少頭数なので後方からの競馬です。
スタートからの出脚があまり速くはな先行力はありません。
道中の折り合いに関しては問題なく、追走も楽にできていました。
直線に向くと鞍上に仕掛けられますが、そこからの瞬発力はまさに圧巻。
追われてからの反応が良く、一気に加速できているので後方からでのすぐに前を捉えています。
明らかに他馬とは違う脚色で、150~200m間で全馬を抜き去っています。
残り200mの時点で先頭に立ち、そこからは流してフィニッシュ。
それでも上がりは最速で33.1、同2位が33.9ですので残り200mを流しながらも0.8秒も上がりだけで差をつけています。
サウジアラビアRCも少頭数でのレースとなるので、同じようなパフォーマンスが期待できます。

・血統はサラキアの下
まずはサウジアラビアRCの血統傾向を見ていきたいが、このレースと相性の良いのがディープインパクト産駒。
スローの瞬発力勝負になりやすいことがその大きな要因でしょう。
直近3年の3着以内馬には全馬にさんせーサイレンスの血が入っていることも留意しておきたいところです。
またトニービン持ちも良い。
トニービンといえば産駒に東京巧者が多く、自身は凱旋門賞を制しています。
自身が2400mGⅠを勝利している種牡馬は相性が良さそうです。

サラキア(父ディープインパクト)は半姉で、サリオスはハーツクライ産駒。
父母父にはトニービンを持っており、東京コースとの相性は血統面からも判断できます。
母系は母父Lomitasはニジンスキー系で、産駒も凱旋門賞馬など2400mに強い種牡馬。
母母父はデインヒル系のタイガーヒル。
自尊は2400mGⅠを制していますが、産駒は2000mくらいがベスト距離だった模様。
母系は欧州色が強く、パワーとスタミナを兼ねている。
半姉のサラキアはローズS・エプソムCで2着と1800m実績、東京コースでも実績があるので、弟のサリオスも同様だと思われます。

アブソルティスモ(想定2人気)

・レイデオロ、レイエンダとは違う
新馬戦はサリオスと同じ新馬戦で2着、明らかな力を感じる2着でした。
スタートが上手く決まり道中は逃げを打ちます。
スローペースに落として盤石の態勢で直線に向かいますが、そこからの瞬発力勝負で屈してしまい0.3秒差の2着に敗れています。
瞬発力勝負ではサリオスに勝ち目はないので、ペースを上げて逃げるなどの対策を打たないと、現時点での逆転は難しいでしょう。
未勝利戦は札幌の1500m戦で、ここでは先行策をとらずに中段あたりの位置を取り、上がり最速で勝利をしています。
ただ4角で追われてからの反応はいまいちで、2着とのタイム差はなく辛勝でした。
兄のレイデオロ、レイエンダ(ともにキングカメハメハ産駒)はディープ産駒ほどではないですが瞬発力があります。
ただアブソルティスモに関しては瞬発力の馬ではなく先行力とスピードの持続力で勝負する馬でしょう。
中段あたりからではエンジンのかかりも良くはないですし、瞬発力面でも未勝利戦でやっと差せる程度なので重賞では苦戦を強いられると思います。
この点は父のダイワメジャーが強く影響している印象を受けます。

・ダイワメジャー産駒
種牡馬ダイワメジャーの特徴は仕上がりが早く2歳戦から活躍できること。
瞬発力ではリーディング上位の種牡馬には適わないが、先行力とスピードの持続力でGⅠを獲得してきている。
アブソルティスモも例に漏れず同じようなタイプに感じます。
母系は母父が天皇賞(秋)・有馬記念をそれぞれで連覇しているシンボリクリスエス。
ロベルト系らしくスタミナが豊富な馬が多く、ダート馬も多く輩出している種牡馬です。
母母父はシーキングザゴールドで芝の短距離種牡馬。
スピード×スタミナといった構成となっている。
いずれの種牡馬も2400mでの実績がないので、サウジアラビアRCの傾向にはマッチしていない。

ロードエクスプレス(想定3人気)

新馬戦は新潟の1400m戦。
前半3F35.3の平均ペースを道中3番手の先行策を取り、直線に向くと楽な手ごたえで
2着に0.6秒差をつけて勝利しています。
スタートが速く好位を取りやすい脚質をしていますので、今回も位置は取れるでしょう。
勝ちっぷりは良かったのですが、不安点も露呈しています。
それは右にヨレること。
直線に向いて手前を替えてから右にヨレていて、まだ身体が出来上がっていない印象お受けました。
今回も東京コースで左回り、しかも新潟内回りコースよりも直線が長くなりますので手前を替えてからの走りに前走以上の不安を覚えます。
新馬戦が9/1に行われたので、まだそこから1か月程度。
課題をクリアできるか。

・血統面
父はキンシャサノキセキ、父母父Pleasant Clonyは米国の中距離馬で産駒もダートの中距離馬が多いです。
母父スウェプトオーヴァーボードは芝ダート問わず短距離で走る種牡馬、母母父ウォーニングは英国のマイラーで日本ではスプリンターのカルストンライトオやサニングデールを輩出しています。
父、母父、母母父と短距離色が強く、200mの距離延長は血統面からするとプラスには取り難いです。

以上、第5回スサウジアラビアロイヤルカップ~甘く危険な人気馬たち~編でした。
ご覧いただきありがとうございました。

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