デムーロ

エスポワールの成長力と高い適性~第38回中山牝馬S(2020)予想見解~

※予想ブログではないので予想は載せていません、見解を載せていますので皆さまの予想の参考にしてください※

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第38回中山牝馬ステークス(GⅢ)の見解をしていきます。
本日土曜日、中山競馬場は雨予報です。
先週の重馬場開催も相まって、今週はさらにタフな馬場に変わっていると予想されます。
JRAのHPで見ることができる馬場情報も、写真からは4角の芝から剥げてきているのが確認できます。
まずもって、重馬場適性が求められます。
そしてハンデ戦なので実績に応じて斤量差もあり、牝馬限定重賞なので荒れやすいレースでもあります。
ハンデ戦×牝馬限定重賞×重馬場と荒れる要素満載ですが、今回の本命線はエスポワールにしました。

中山牝馬S見解

◎エスポワール(3.7)

4走前のシンガポールTC勝賞(2勝クラス)では重馬場の中2着に0.7秒差の完勝。
このレースを見て思ったのが、この馬は重馬場適性がかなり高いということです。
昨年の秋華賞で勝ったクロノジェネシスも重馬場適性の高い馬として有名ですが、エスポワールはこの馬と走法が似ているのです。
前肢を折り曲げて走る走法で、重馬場でも地面をしっかりと捉えることができます。
なおかつピッチ走法で1間歩が狭いので、湿った馬場でも滑るということがなく、これまたしっかりと地面を捉えられます。
この前肢の折り曲げとピッチ走法から、この馬は重馬場巧者ということが言えます。
血統もこれを後押ししています。
凱旋門賞2年連続2着で日本ダービーを不良馬場で制したオルフェーヴルに重馬場巧者でおなじみのロベルトの血を持つシンボリクリスエスを掛け合わせた血統なので、重馬場バッチコイです。

実績も十分。
非常に時計のかかった稍重での秋華賞では、今回のメンバー中最先着の9着で勝ち馬とは1.1秒差でした。
1.1秒というと離されている印象がありますが、2着クロノジェネシスとは0.8秒差と大きくは離されていません。
しかも3か月の休み明けで上がり馬、この時は2勝クラスを勝った直後でのGⅠでした。
逆に考えると、成長速度が周りよりも遅いので、4歳の春を迎えている現在がまさに伸び盛りで成長速度が増していると考えられます。
それを示したのが秋華賞の後の2戦。
条件戦の修学院Sを危なげなく勝利すると、前走ターコイズSではコントラチェックの2着と重賞で連対を果たしています。
レースはコントラチェックの独壇場となり、前半33.9のハイペースで逃げながらも勝利。
エスポワールもその速い流れについていき、道中は2番手からの競馬で2着ですから、能力は示しています。
ここで中山を経験して実績を作ったのは今回に大きくつながります。

コントラチェックとの斤量差は、前走が1kg、今回は2kgに広がります。
1kg=約1馬身=約0.2秒ですので、前走のタイム差0.3秒だと理論上は逆転できませんが今回は重馬場でのレース。
コントラチェックも重馬場は苦手ではないでしょうが得意ではありません。
コントラは稍重以上の馬場悪化のレースでは3戦して勝利なしの(0-1-1-1)。
8戦4勝で重賞2勝馬の戦績にしては見劣りする数字です。
重馬場という条件下ならば、前走からの逆転が考えられます。 

〇コントラチェック(2.8)

2番手評価はこの馬。
先述したように重馬場適性が、ないわけではないですが高くはないので評価を下げています。
それでも中山コースで重賞2勝、フラワーCは今回と距離も同じです。
単純にタイム勝負になればこの馬は相当強いです。
昨年のフラワーCの勝ちタイムは1:47.4。
これはレースレコードです。(2011年の阪神開催を除く)
同時期に行われた昨年の中山牝馬Sの勝ちタイムが1:47.7なので、0.3秒速いのです。
3歳の時点で古馬重賞以上の速さで走れている、そのポテンシャルは相当に魅力的です。
前走ターコイズSも1:32.2とこれまたOP時代も含めてもレースレコードです。
良馬場ならこの馬でした、と思わせるタイムです。

今回は重馬場でのレース。
それだけが不安要素ですね。
斤量が前走よりも1kg増えて55kgですが、これはそこまで気になりません。
強い馬は斤量関係なく来ますからね。
重馬場だけです。 

▲カリビアンゴールド(16.9)

前走洛陽Sは中身の濃いレースでした。
サトノフェイバーを始め、重賞馬6頭が集まるレベルの高いリステッド競走で2着。
前後半3Fが34.9-35.1の平均ペースを道中2番手で先行しています。
直線で一旦は先頭に立つ見せ場十分のレースで、勝ち馬に差されてからもへこたれることなく踏ん張っている姿は馬の勝負根性を感じさせます。
しかも時計のかかる京都の稍重馬場での好走ですので、重馬場も問題ないでしょう。
父ステイゴールドですしね。
5走前には札幌のクイーンSで3着に好走しているように、時計のかかる馬場はもってこいです。
中山では3歳時ですが紫苑Sであのディアドラの2着を始め、2勝している得意舞台。
馬場、コース適性、前走内容からも妙味たっぷりです。

懸念点は鞍上。
リーディングの川田さんからの乗り替わりなので、どうしても石橋さんは見劣りがします。
テン乗りで持ってくるイメージがある騎手でもないので、上記2頭を継続騎乗するデムーロ、ルメールと比較すると信頼度が落ちます
それでも人気なさすぎだと思います。
人気以上の能力はあります。

△以下ざっくりと

以下、軽く触れます。

デンコウアンジュ(14.3)
7歳馬ながら前走重賞勝利。
小倉の重馬場というスタミナ勝負のタフなレースでの勝利は今回にも通ずるものがあります。
斤量も据え置きですしね。
ただ、この馬の得意パターンが後方からのイン突き競馬。
ピッチ走法の差し馬ということでそれが最も強いのですが、それは一種の運ゲーになってしまう側面もあります。
前が開かなかったら終わり、どん詰まりも考えられるわけです。
なので軸にはしづらいですね。
中山コースは雨が降って馬場が重くなると外差し有利に変わりますので、差し馬のこの馬にとっては好都合です。
ただ枠も5番と内目ですし、道中はインで脚を溜めてイン突きをすると思うんですよね。
となると、やはり運ゲーです。

レイホーロマンス(34.6)
ここ3走連続で掲示板を確保しています。
そのうち2走が重賞なので、とても3勝クラスの馬とは思えません。
2走前の愛知杯では積極的な競馬をして3着に好走。
行き脚の付かない馬ながらスタートから追って追っての道中は7番手追走、この馬としては前目です。
直線では自分から仕掛けていったんは先頭に立つ見せ場を作っています。
重馬場でこれだけの競馬ができれば、今回も期待ができます。
斤量も51kgとかなり軽いですしね。
前走小倉大賞典では外から差して4着に入っているので、10番枠から外差し競馬をすれば馬場の恩恵も受けられます。

フェアリーポルカ(7.6)
前走愛知杯の4着はイン有利の馬場状態で14番枠からの外々を回される競馬というのも一つの敗因として考えられます。
重馬場は苦手ではなさそうという印象は持てました。
良馬場の方が向いているとは思いますが。
中山では紫苑S2着があり、この時もほぼ勝ちに等しい内容だったので、中山適性は高いです。
斤量52kgも魅力的で、予想においては抑えておかなければならない馬ではあると思います。

予想

予想は見解の答え合わせ、競馬の醍醐味でもあります。予想は当日の馬場状態を見たいのでTwitterで当日12:00頃ツイートします。気になる方はそちらをぜひ!& Follow me!!

以上、第38回中山牝馬ステークス(GⅢ)最終見解でした。
ご覧頂きありがとうございました。

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