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条件が揃えばノーブルマーズ~第113回京都記念(2020)穴馬近走報告+α~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第113回京都記念(GⅡ)の穴馬探しをしていきます。
現在の人気想定は以下の通り。(2/11時点)
1人気:カレンブーケドール(2.4)
2人気:クロノジェネシス(2.6)
3人気:ステイフーリッシュ(4.2)
4人気:クラージュゲリエ(6.6)

5人気以下はノーブルマーズが18.9倍と単勝想定10倍以上。
今回は10頭立てと頭数も少なく、穴っぽい馬も2頭しか選べませんでしたので、1頭は危険な人気馬を紹介します。
カレンブーケドールも休み明けが得意な馬ではなく、非NF生産馬ですから危険な香りがしますが、カレンよりも危険な馬がいます。
それでは行ってみましょう!

ノーブルマーズ(18.9)

・中山金杯(前走:4着)
17頭立ての4番枠からのスタート。
スタートは促されて2番手を確保、少し前までは行き脚が付かなかったが近走はそれが解消されている。
1000m通過が60.2の平均ペースだが、掲示板は先行馬がほぼ独占で、5着マイネルハニーの9番手からというのが最も後ろ。
加えて枠も半分よりも内の1-8番枠内で決まっており、あらゆる条件がかみ合ってのノーブルマーズ4着といえる。
本馬が小回りコース向きというのもある。

・チャレンジC(2走前:8着)
12頭立て10番枠からのスタート。
まず先行馬なので内枠が欲しかったところだが、外目の枠に入ってしまったことがマイナス。
逃げたトリオンフが2着に粘る中での2番手マーズは8着なので見せ場のないレースといえる。
スローの上がり勝負で勝ちタイムが1:59.1と、タフな馬場向きのこの馬にとっては厳しい展開でキレ負け。
瞬発力勝負は向かない。

宝塚記念3着があるように、タフな馬場・小回りコース・内枠というのがこの馬の好走条件。
今週末の京都は雨予報なので馬場が渋るのは〇。
外回りでどこまでやれるかだが、目黒記念2着という実績もあるのでやれなくもない。
枠は内枠必須で、直線で外に出せば良い。  

ドレッドノータス(19.6)

・天皇賞(秋)(前走:16着)
16頭立てで12番枠からのスタート。
言わずもがな、東京2000mは2角ポケットからのスタートなので外枠の、特に先行馬が不利なコース。
12番枠からの先行馬ドレッドノータスにとっては非常に難しいレースで、道中は通常よりも少し後ろになる4番手だった。
単純に能力が劣っている部分はあるが、GⅠであること、外的要因で自分の競馬ができていないので参考外で良いだろう。

・京都大賞典(2走前:1着)
17頭立ての7番枠からのスタート。
京都2400mは直線のポケットからのスタートなので1角までは500m以上あり枠による有利不利はない。
スタートして軽く促されるとすんなり先団にとりつき、1角時点で内ラチ3番手を確保。
前半1000mは59.7と気持ち速めだが、京都開幕週ということを考えれば平均ペース。
掲示板の1-5着馬はみな1-2角で内ラチ沿いにいた馬で、唯一の例外が3着シルヴァンシャー。
勝ったドレッドノータスが道中3番手、2着馬が逃げていたので、先行して距離ロスなく走った馬が有利な展開だった。
先行しながら上がりは2位の34.9。

・丹頂S(3走前:5着)
14頭立ての12番枠からのスタート。
1着ポンテザールが8番手から外差しを、2着ハナズレジェンドが道中13番手から追い込みを決めているように、差し・追込有利の展開。
道中2番手にいて直線でも内目を走ったドレッドノータスにとっては厳しいレースとなった。
ハンデ頭の56kgに加え、馬体重も前走比で+22kgの大幅増が堪えたと思われる。
ただ収穫としては函館のタフな馬場をそれなりにこなしていたこと。
どちらかといえば軽い馬場好みな印象だが、4走前の函館記念でも4着とタフな馬場も苦手ではなさそう。

これまで京都で4勝と京都巧者の本馬。
厳密にいうと京都内回りで3勝しているので小回り平坦巧者なのだろうが、京都大賞典を勝っているので外回りも克服できている。
上記からも瞬発力勝負に弱い印象なので、スロー→瞬発力勝負は避けたいが、京都記念もスローは濃厚。
自分から仕掛ければ面白い。
馬場も軽い方が良いので雨がどうかというのも念頭に置く必要がある。
先行して直線外に出す競馬ができる。 

危険な人気馬

・クロノジェネシス
休み明けに走る馬で秋華賞はぶっつけで勝利している。
なので今回の休み明けはこの馬の場合プラス。
ただ前走エリザベス女王杯の敗れ方がどうも気になる。
前半1000m通過が1:02.8という超スローペースを5番手で先行するという抜群の位置を取ったにもかかわらず、そこから差し切れずに5着に敗れている。
この馬はもともと瞬発力のある馬で、2歳時のアイビーSでは上がり32.5という半端じゃない脚を使っている馬。
キャリアを通じても上がり4位以下は1度のみで、3位も1度のみ、それ以外の6戦は上がり2位以内をマークしている。
エリ女が上がり3位、上がり4位以下はオークスでのもの。
ここから察するに、この馬の距離適性を疑いたくなる。
オークスに関しては展開が流れた中で道中4番手先行したので上がりの脚が使えないのは確かだが、エリ女に関しては超スローペースだったので先行していても上がりは使えるはず。
むしろスローの瞬発力勝負はこの馬の得意な展開でアイビーSやクイーンCでは楽に差し切っている。
相手のレベルの違いというのもあるが、それでもエリ女の直線での脚色の悪さは気になる。
この馬にとって2200mは長いのではないかと思い、危険な人気馬とさせていただく。

番外編

・クラージュゲリエ
スタートが上手いものの、そこから馬なりで進むと後退していく傾向にある。
スタートから1角までの寄りが400m以上もある京都2200m外回りコースで考えると、1角までに位置が後方にいる可能性が高い。
今の京都の馬場状態は外有利。
そして京都2200mという舞台はほぼ毎回のようにスローペースになる。
例えば昨年のエリザベス女王杯。
前半1000m通過が1:02.8というGⅠとは思えないペース。
昨年の京都記念は1000m通過が1:03.3とエリ女よりもさらに遅い。
ちなみにどちらも良馬場でのレースである。
今回も純粋な逃げ馬がいないことからスローペースは濃厚。
となると外が有利とはいえ差し・追込は決まりづらい。
先週のきさらぎ賞が良い例で、1000m通過が1:02.0でゴリゴリの1人気で道中5番手(8頭立て)のアルジャンナが差し切れずに3着に敗れている。
京都記念もきさらぎ賞のような展開が予想され、となると差し馬のクラージュゲリエは危険な香りがする。

→が、札幌2歳Sの脚を考えるとタフな馬場は得意なので、パワーで持ってこれる期待ができる。
途中まで危険馬はこの馬にする予定だったが、それ以上の馬(クロノジェネシス)がいたのでこの部分は参考程度に見てもらえれば(せっかく書いたので消すのがもったいないと思ったケチな心理が出てます)  

 

以上、第113回京都記念(GⅡ)の穴馬近走報告でした。
ご覧いただきありがとうございました。

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