ウインブライト

ウインではなくインディチャンプ推しの理由~第94回中山記念(2020)人気馬4頭分析~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第94回中山記念(GⅡ)の人気馬分析をしていきます。
現在の人気想定は以下の通り。(2/21時点)
1人気:ラッキーライラック(2.9)
2人気:ダノンキングリー(2.9)
3人気:ウインブライト(3.6)
4人気:インディチャンプ(3.6)

今回はこの4頭が抜けています。
いつもは穴馬を探すのですが、今回はどう見ても人気馬と穴馬に能力差があり、適性面でも見込みのある馬がいないので、視点を変えて人気馬を分析します。
近走のレース内容から脚質、勝ちパターン、苦手な展開などを分析して中山記念との相性を計ってみます。
それでは行ってみましょう!

現在の中山競馬場

第2回開催開幕週なので馬場状態は第1回からの推測となるが、第1回開催の芝重賞のタイムの比較は以下の通り。
レース名→2020/2019
中山金杯→1:59.5/1:59.2
フェアリーS→1:34.0/1:36.0
京成杯→2:02.1/2:01.2
AJCC→2:15:0/2:13.7

フェアリーSを除く3レースで2019年よりもタイムが遅い。
もちろん勝ち時計は展開にも影響されるので鵜呑みはできないが、指標としてみれば今年は昨年よりも時計がかかっていると考えてよさそう。
因みに昨年の中山記念の勝ちタイム1:45.5は直近5年で最も速いタイム。
中山競馬場のある船橋は土曜日が60%の雨予報(2/24時点)、日曜が晴れ予報なので稍重~良馬場でのレースとなるだろう。
1:46秒後半~1:47秒前半が想定の勝ち時計。

直近3年の中山記念をみると先行有利で行った行ったの競馬になっている。
それに今年の馬場傾向を加味すると、先行有利の馬場は少しタフ、瞬発力よりもパワーとスピードの持続性が求められる。

ラッキーライラック(2.9)

直近2戦の香港ヴァーズ(2着)、エリザベス女王女王杯(1着)では瞬発力勝負で好走している。
香港は細かい情報がないので何とも言えないが、エリ女に関してはスローのヨーイドンで上がり32.8という豪脚を繰り出している。
もともとは瞬発型の馬ではなく先行からのスピード持続力で勝負する馬だったが、近走では瞬発力勝負の方が結果が出ている
2戦ともスミヨン鞍上で非常に手が合っている印象も強い。
ちなみに今回はデムーロが鞍上です。
昨年の中山記念では2着に好走しているが、その時は大逃げを打つマルターズアポジーの単独2番手で先行力からの押し切りによる好走だった。
今回はおそらく直近の好走パターンである瞬発力勝負にもち込むと思われるが、それだと昨年の再現は難しいだろう。
今の中山に求められるのは先行力とパワー。
この馬はパワーがないわけではないが、脚質転換で瞬発型になっているので差しが届かないイメージになる。
直近のレースをみてもまくり差しのような芸当はしていないので、直線に向いてからの一瞬のキレを活かす競馬になると思われる。
適性とは少しマッチしない。 

ダノンキングリー(2.9)

共同通信杯、毎日王冠で見せた圧倒的な瞬発力が武器の馬。(ともに勝利)
前者では上がり32.8(2位は33.5)、後者は上がり33.4(2位は34.0)でともに1位をマークしている。
この馬、左回りだと右回りに比べて伸びが全く違う。
左回りだとスパッと切れる脚を使えるが、右回りになるとそれが鈍る。
マイルCS(5着)や皐月賞(3着)がまさにそのケースで、直線で伸びあぐねている姿が見られる。
(いずれもインが伸びない馬場でインを突いていることも敗因と考えられるが。)
戦績を見るとパンパンの良馬場、左回り、スローの瞬発力勝負がこの馬の得意条件。

対中山記念で考えると適性は低い。
馬場はタフになりそうだし、パワー+スピード持続力勝負なのでマイルCSのようなレース内容になるのではと思う。
先行力があるのは中山記念のレース傾向に合ってはいる。 

ウインブライト(3.6)

このレース2連覇中で中山+香港(シャティン)専用機に近い。
国内では中山以外ではパッとしないGⅢ級だが、こと中山になるとGⅠ級の力を発揮する現役屈指の中山巧者。
残念ながら古馬の中山GⅠは有馬記念と高松宮記念と適距離(2000m前後)がないゆえに国内GⅠは獲れていないのが現状。
話を戻すと、中山はとにかく強い。
直線急坂での推進力が圧倒的に秀でていて、この点に関しては他馬を圧倒している。
コーナーでのまくりなどは大したことないんですけどね。
なので直線ではじわじわと差を詰めて、急坂で一気にかわし切るのがこの馬の勝ちパターンとなっている。
パワー特化型ともいえる脚質で、逆に東京の瞬発力勝負にはめっきり弱いのはこのためと思われる。

先行力がないので位置取りの優位性はないが、中山巧者という特殊能力を持っており、急坂でのパワーが圧倒的。
ただそれを鞍上が理解していないと仕掛けどころを間違える可能性がある。
今回の鞍上はミナリク。
松岡さんじゃないんですよね。。。
ウインブライトには松岡さんと香港でこの目で確かめたので、これは大きな割引です。 

インディチャンプ(3.6)

まず、前走香港マイル(7着)は前が詰まっての敗戦で、能力によるものではないので度外視。

ピッチ走法で出遅れなければスタートは速く先行力がある。
有力馬4頭の中では最も先行力があり、位置取りの優位性が取れるだろう。
ただし、1800mは気持ち長い印象がある。
毎日王冠は58kgを背負いながら3着だったが、直線向いた時点では手ごたえバッチリだったのに残り200mでパタッと止まっている。
安田記念を制しているので左回りは問題ではなく、東京新聞杯では瞬発力勝負で勝利しているので、敗因として考えられるのは距離と展開くらい。
展開に関してはマイラーズCで前後半3F36.0-32.3の超スローペースで4着に敗れているので、毎日王冠もスローの瞬発力勝負に泣いたといえる。

したがってこの馬の強みは先行力とスピードの持続力。
これは中山記念で求められる資質でマッチしている。
問題は距離。
1800mという200mの壁をクリアできるか次第で、1800m戦は毎日王冠の3着と毎日杯の3着と勝てていない。
連対もできていないので、やはり距離は長いのだろう。

 

ということで人気上位4頭で最もオススメできる馬はインディチャンプ。
先行力にパワーも兼ね備えていて、ピッチ走法なんかは同じ父を持つドリームジャーニーを彷彿とさせます。
距離適性なんかは全然違いますが。
内枠ならさらに買い。
200mの距離の壁がありますが、中山の小回りコースなら幾分はだましだましでできるのではと思います。
次いでウインブライト>ダノンキングリー>ラッキーライラックの順。

脚質からみる適性ではこの順番ですかね。
これに枠と能力の絶対値、ローテなんかを加味したうえで予想はしようと思います。


以上、第94回中山記念(GⅡ)の人気馬分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。

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