見出し画像

【前哨戦】高松宮記念の前哨戦シルクロードS・オーシャンS・阪急杯をプレイバック!!

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
日曜日はGⅠ第50回高松宮記念(GⅠ)が行われます。
その高松宮記念の前哨戦を分析していきます。
直近5年の高松宮記念の3着以内馬をみると、シルクロードS・オーシャンSが4頭、阪急杯が3頭で、この3レースで11/15頭と73%を占めています。
この3レースを分析しておけば、高松宮記念で予想的中する確率がぐっと上がるわけです。
ちなみにその他のレースでは香港の1200mGⅠが2頭、フェブラリーS・京都牝馬Sがそれぞれ1頭です。
香港組はGⅠ馬、フェブラリー・京都牝馬はレッツゴードンキ(こちらもGⅠ馬)なので、データで見ればGⅠ馬でないと厳しいです。


ということで、今回は73%複勝圏率を誇るシルクロードS・オーシャンS・阪急杯の3レースを分析していきます。

 

[:contents]

シルクロードS
※かっこ内は道中の位置取り、2F通過は位置取りの指標です

1着:アウィルアウェイ(13-12)
2F通過:24.8
3着:ナランフレグ(18-18)
2F通過:25.2
4着:モズスーパーフレア(1-1)
2F通過:23.0
5着:セイウンコウセイ(2-2)
2F通過:23.3

 

前半3F:12.2-10.8-10.9(33.9)
後半3F:11.1-11.5-12.5(35.1)


・逃げ先行<差し追込
この時の京都開催は外差し優位。
加えて前傾ラップのハイペースだったので、外差し有利に拍車がかかったレースでした。
1-3着馬の3角通過がぞれぞれ13,16,18番手なので、後方有利は明白です。
勝ったアウィルアウェイ、3着ナランフレグはそういった意味では展開に恵まれた感が強く、特にナランフレグに関してはハンデ戦なので斤量も54kgと牝馬のアウィルアウェイよりも軽かったので斤量にも恵まれていました。
アウィルアウェイに関しては得意の京都で前走の京阪杯が不利を受けての4着だったので、能力と展開の利が上手くかみ合っての勝利といえます。
この時の差し馬の中では2着エイティーンガールがレベル的に同じでしたが、4角のコース取りの差が出ました。
アウィルアウェイはしっかり進路を確保して直線に向いていましたが、エイティーンガールは前に壁ができてしまっており直線で進路確保に時間がかかっています。
その分一杯に追われておらず、それはゴール前での猛追からも分かります。
アウィルアウェイ同様に進路確保して直線に向いていたら着順は入れ替わっていた可能性も十分考えられます。
鞍上の差が命運を分けた印象です。


・評価が高いのは・・・
どちらかというと評価できるのは4着モズスーパーフレアと5着セイウンコウセイ。
モズに関してはスタートが上手く馬なりでこのペースを作っています。
コウセイはスタートから出していっての2番手。
それでも勝ち馬にどちらも0.2秒差なので、展開次第で挽回できるタイム差です。
しかもこの時モズは56kg、コウセイは58kgでどちらもトップハンデでした。(モズは牝馬なので-2kgの56kg)
アウィルアウェイが55kgを考えると、1馬身=0.2秒なので同タイムになります。


ちなみに他のシルクロードS組のダイメイプリンセス(10着)、テイーハーフ(13着)、ラブカンプー(16着)はいずれも後方にいながらこの着順なので高評価はできません。

 

オーシャンS
1着:ダノンスマッシュ(4-4)
2F通過:23.0
2着:ナックビーナス(2-2)
2F通過:22.4
3着:タワーオブロンドン(9-6)
2F通過:23.3
5着:キングハート(10-9)
2F通過:23.4

 

前半3F:11.8-10.5-10.8(33.1)
後半3F:11.4-11.2-11.7(34.3)


この時の中山開催はイン有利の馬場。
1-4着馬はみな道中内ラチ沿いを走っており、直線で外に回した馬は5着のキングハートが最高着順となっています。


・ダノンは勝ったが・・・
勝利したダノンスマッシュは一見快勝に見えますが、課題も残りました。
それはスタート。
ゲートを出た時点では後方2番手でした。
そこから隊列が確立する前に進出して、3角では4番手まで押し上げていますが、仮にスタートから馬群がインに押し寄せていたら後方からの競馬を強いられて結果は変わっていたかもしれません。
もともとゲートは得意ではなく、出てからの出脚で先行するタイプですので、枠的には外枠の方が前に壁ができるということがないので良いです。
内枠で隣にテンの速い馬が来てしまうと、取りたい位置が取りづらくなるでしょう。
ダノンスマッシュに関しては枠が注目です。


・3着に敗れたGⅠ馬タワーオブロンドン
スタート自体はうまくなっていますが、この時はしまいの伸び脚を欠いて3着に敗れています。
58kgという斤量もありますが、ダノンに0.7秒差をつけられているので完敗でしょう。
最終追い切りでタイムが悪かったので仕上がり途上かとも思えますが、休み明け(2-1-1-0)で走るタイプということを踏まえると心配です。
逆に叩き2戦目は(0-0-1-2)と芳しくありません。
昨秋のGⅠ馬に黄信号か。


・堅実に走るナックビーナス
このレース4年連続2着というある意味偉業を成し遂げた馬で、その通り中山では(3-7-1-0)と非常に安定感があります。
オーシャンSは前の行った行ったの競馬で決まったので、馬場に恵まれた感は幾分はありますが、スタートも良く好位をどの枠からでも取れる先行力は魅力です。
どうしても目標にされてしまい、最後には差されてしまうのが悲劇です。
高松宮記念は中京コース(0-0-1-2)なので、コース替わりがどうか。


他の出走馬では5着のキングハートが4角で外を回して唯一掲示板に載っているので、可能性があるとすればこの馬。
ただこの馬も唯一の重賞勝ちが中山コースと舞台適性が合っていたともとれます。

 

阪急杯
3着:ダイアトニック
2F通過:23.0
5着:ステルヴィオ
2F通過:23.3
7着:クリノガウディー
2F通過:24.3

22.8
前半3F:12.1-10.7-11.3(34.1)
後半3F:11.3-11.6-11.9(34.8)


有力馬のダイアトニックこそ道中4番手で3着(2着からの降着)でだが、全体的に見れば勝ったベストアクターが道中10番手、4着スマートオーディンが15番手と後方からの差し馬、特に外差しが決まりやすいレース内容だった。


・実質2着のダイアトニック
降着で3着となったが、タイム的には2着。
この馬、もともと差し・追込馬だがスタート自体は上手いです。
これまではスタートから抑えることで後方からの瞬発力にかける競馬をしていましたが、この時はスタートから抑えずに行かせたことによって道中4番手と初めて先行策を取ることになります。
勝利という結果は出ませんでしたが、1400m戦で先行できたことは高松宮記念につながる内容だと思います。
というか、陣営は高松宮記念を見据えて先行策を取ったのではないかと思います。
GⅠで距離短縮なのでもっとペースは速くなりますが、後方で置いていかれるということはなさそうです。
外差しが決まりやすいレース展開ながらしっかりと馬券圏内を確保しているので、改めてこの馬の地力を感じさせる内容でした。


・逆にステルヴィオは
出遅れてしまいましたね。
もともとスタートの上手い馬ではないので、距離短縮に伴い毎度スタートが懸念となっていきます。
前半3Fはずっと追いっぱなしで何とか3角では10番手まで押し上げていますが、高松宮記念は1200mでさらに距離短縮となりテンの速さも増すので不安は増幅します。
力のある馬なので、前半あれだけ追われていながらも5着と掲示板は確保しています。
スタートさえうまく決まれば1200mGⅠでも勝ち負けレベルの能力を持っている馬ですが、そこがどうか。
安田記念でも出遅れていますからね、癖がついている可能性もあります。

以上、第50回高松宮記念(GⅠ)前哨戦分析でした。
ご覧頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?