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【アクアリーブル】南関牝馬2冠の特徴・適性・弱点とは(@報知グランプリカップ)※2021/2/10まで無料

記事のアウトライン

本記事は、近走の内容をざざっと分析し、その上で本馬がどういう馬なのかについて本質を探っていこう!という趣旨の記事です。

近走のレース内容では展開・ラップ・レースタイム・馬場状態を考慮した上で勝因(敗因)を分析。
そこから見えてくる本馬の特徴や適性、弱点なんかを最後に「総評」としてまとめています。
「総評」欄では出走レースとの相性も併せて載せているので、レースの予想にも役立てていただければ幸いです。

投稿日の24:00までは無料!!翌日からは「総評」部分が有料となりますので、以下の通知をご活用ください。
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東京シンデレラマイル(SⅢ)2020/12/30

大井1600m=3着
前半3F38.2-後半3F38.1=1:41.1(本馬1:41.6)
良馬場時のSⅢ連対平均:1:40.5
馬場差:+0.2

前後半3Fでタイム差がほぼないので、地方競馬では珍しく上がり勝負となった。
前半のペースが緩んだ分、タイムは芳しくはないが、過去の同レースと比較すると直近10年で4番目のタイム。
+0.2の馬場差を考慮すればなかなか優秀なタイムといえる。

本馬は緩急のある展開を好まないので、前半緩んでしまったことが敗因となる。
直線の瞬発力勝負で戦うタイプではないので、単純に上がり勝負に屈した形。
緩急が少なくなりやすいマイル戦というレース選択は良いと思ったが、展開が向かなかった。

ロジータ記念(SⅠ)2020/11/11

川崎2100m=2着
前半3F38.3-後半3F39.2=2:18.2(2:18.4)
トラックバイアス:-0.1

この日のトラックバイアスはほぼない。
タイムは古馬の良馬場連対平均ではOPクラス並み。
ロジータ記念は2100mという中途半端な距離なので、前半3Fのタイムは厳密には100m~700mのタイム。
スタート直後はタイムが出ないので、最初の1Fは時計が出ないのが競馬だが、100m以降はスピードが乗り切っているので2F目が最も速いラップになる。
つまり、100m~700mというのは0~600mよりもタイムが出る。
その上で前後半の3Fを見ていただきたい。

展開的には超スローペース。
ハロンごとのラップを見ればわかるが、ラスト1Fが11.9と2F目の11.5に次いで速く、かつ11秒台はこの2つしかない。
ラスト3Fのラップが13.1-14.2-11.9ということからも、3F競馬ならぬ1F競馬だった。
究極の緩急勝負。

本馬は道中2番手の好位につけるも、超スローペースということもあり折り合いがぎりぎりだった。
常に鞍上が手綱を引き気味で進み、2周目の3角までそれが続く。
4角出口で勝ち馬のルイドフィーネに競り掛けられると、直線では瞬発力勝負に屈しての2着。
加えて、緩急の激しさにも対応できていなかった。
最後まで脚色は衰えていなかった上に、エンジンがかかり切る前にゴール板を迎えてしまった。
スローの瞬発力勝負は苦手だろう。

関東オークス(JpnⅡ)2020/6/10

川崎2100m=2着
前半3F37.3-後半3F39.3=2:16.3(2:16.6)
トラックバイアス:+0.3

この日は平均以上に時計が掛かっており、トラックバイアスは+0.3。
勝ちタイムの2:16.3は古馬のJpnⅡ=エンプレス杯の連対平均並みのタイム(2:16.3)なので非常に優秀といえる。
トラックバイアスを調整すると、それを上回るタイム。
展開的にはある程度流れたが、勝ち馬が道中3番手、2着馬の本馬が2番手、3着馬が4番手なので前目で決まっている。
ラスト2Fも13.5-12.9とタイムが上がってフィニッシュしているので、前目にいないと厳しいレースだった。

本馬はスタートから2番手好位をキープ。
これはロジータ記念と同様である。
前半900mの通過が56.8とロジータ記念の58.4よりも速いが、それでも道中の折り合いはロジータ記念と同様にギリギリだった。
負け方も似ていて、4角から直線にかけて後方から勝ち馬のレーヌブランシュに並びかけられると、直線の瞬発力勝負で屈しての2着。
この2戦で分かるのは2100mという距離は本質的に合っていないということ。
道中の折り合いを気にしなければならないし、緩急の変化にも弱い。
もっと短い距離の方がパフォーマンスは高いだろう。

東京プリンセス賞(SⅠ)2020/4/28

大井1800m=1着
前半3F37.4-後半3F39.5=1:54.4(1:54.7)
トラックバイアス:+0.2

時計のかかる馬場状態ながら、勝ちタイムの1:54.4はA2クラスに相当するタイム。
3歳春という時期を考えれば優秀なタイムといってよいだろう。
レースは上がりのかかるスタミナ勝負となり、前半は流れた。
勝ち馬の本馬が道中3番手も、2着馬は7番手、3着馬6番手と中段あたりにいる馬が好走している。

本馬はスタートを決めると3番手で先行。
この距離でも先行できるように、スタートセンスは高い。
終始外々を回されるも、2100m戦で見られた折り合いへの不安はなかったので十分に脚を溜められている。
前半で流れたことにより緩急の少ない展開となり、本馬にとっては好みの展開となった。
直線では一旦2着馬に迫られるも、ゴール前では逆に突き放しているのでスタミナ勝負に持ち込めば同世代では敵がいないだろう。

アクアリーブル総評&報知グランプリカップとの相性

2100mの2戦(ロジータ記念・関東オークス)では折り合いへの専念と緩急の変化に苦しんでいました。
一方1800mの東京プリンセス賞では距離短縮で折り合い不安がなくなり、かつ緩急も少ない展開だったので完勝といえる内容でした。
本馬の得意なレースは東京プリンセス賞のような、緩急の少ない展開でしょう。
長く良い脚を使えるので、一定のペースで流れてくれた方がパフォーマンスが高いです。

競馬場を問わない万能性を持っていますが、緩急の少ない展開を好む馬という点では砂の深い川崎や船橋向きに思います。
実績的には浦和や大井、盛岡といった砂の軽いコースですが、初めての対古馬である東京シンデレラマイルでは3着と人気以下の着順になっています。
舞台適性として高いのは、コーナー4つでペースが上がりやすい川崎のマイル戦、船橋の1800mといったところに感じます。

そして今回は船橋1800mの報知グランプリカップです。
舞台としてはドンピシャリ。
加えて、逃げ馬にスピードで押し切るタイプのサルサディオーネがいますので、ペースも上がることが考えられます。
緩急の少ない展開を好む本馬からすると逃げってもない条件です。
対古馬、そして今回は初の古馬牡馬との対戦ですので能力比較が難しいですが、舞台適性と展開面では相当合うのではと思います。

以上、アクアリーブルProfilingでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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それでは、次の記事でまたお会いしましょう✋

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