セダブリランテス

中山のための配合マイネルハニー~第69回中山金杯(2020)血統分析~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第69回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)を血統を分析しています。
2020年始まりました!競馬界は金杯から!
「金杯で乾杯」という格言があるように、1年の始まりは金杯から始まります。当たってパーッと行きたい笑

中山金杯血統分析

【分析対象】※リンクあり

・12/28 ヤングJSFR(1勝)

・12/07 2勝クラス

・12/15 ディセンバーS(1800m)

中山2000m血統傾向

①根幹距離の中山GⅠ勝ち馬
②母系にニジンスキー系
③母馬は日欧芝馬(日本のダート馬は可)

①根幹距離の中山GⅠ勝ち馬
上記3レースで人気薄で好走した馬が4頭。
その4頭に共通するのが①の根幹距離中山GⅠ勝ち馬を種牡馬に持つ馬。
・12/28ヤングJSFR(1勝)
2着(10人気)ジューンバラード→父にドリームジャーニー(朝日杯FS)
3着(9人気)ファストライフ→母母父にアグネスタキオン(皐月賞)
・12/072勝クラス
1着(6人気)ジャコマル→父ダノンシャンティ(その父フジキセキが朝日杯FS)
・12/15ディセンバーS(L)
3着(9人気)イレイション→父ディープスカイ(その父がアグネスタキオン)

中山金杯は中山2000mで行われるレース。
中山はトリッキーなコースで有名なので、その中山でGⅠを獲っている種牡馬の血が高い適性を示し好走を導いているのであろう。

②母系にニジンスキー系
逆に②のニジンスキー持ちは危ない。
3人気以内で着外に敗れた馬は上記3レースで4頭いた。
そのうち3頭が母系にニジンスキー持ち。
さらにそのうち一頭は父系にもニジンスキーの血が入っていた。
・12/28ヤングJSFR(1勝)
1人気6着ウォルフズハウル→母母父がカーリアン(Nスキー系)
3人気13着ソイルトゥザソウル→母母父がカーリアン
※父母父に同じくNスキー系のテンビー持ち
・12/072勝クラス
3人気5着サトノルーラー→母母父がラムタラ(Nスキー系)

そもそもニジンスキーの血は日本では母系に入っていることが多いということもあるが、特に母系にNスキー持ちは危険視して良さそう。
先週まではAコースで行われていたが、金杯からCコースに替わる。
そういうこともあり近年は時計が速い傾向にあり、2015年のラブリーデイが中山2000mのレコードホルダーとなっている。
時計の速さとニジンスキーは相性が悪い。
ニジンスキーはスタミナとパワーの馬なので、タフな舞台に活躍する血。

③母馬は日欧芝馬(日本のダート馬は可)
母馬の傾向は芝ダート問わず短距離馬が好走傾向。
米国のダート馬は1頭もいない。 

今年の出走馬では・・・

①マイネルハニー

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【主な勝ち鞍】
父→有馬記念
父母父→米ダGⅡ4勝(1200-2000m)
母父→3冠+有馬記念+朝日杯FS
母母父→米3勝(重賞はなし)

①の条件は母父でクリア。
母父ナリタブライアンは中山根幹距離(1600m,2000m)で勝利、有馬記念も勝っている中山巧者。
母馬は日本で(2-0-3-1)で2勝は2000m,2200mによるもの。
父系、母系ともに中距離以上の適性のある血が入っている。
父×母父は有馬記念馬同士による配合で、特にマツリダゴッホは中山専用機ともいえるほど中山に強かった。
マイネルハニーはチャレンジC、スプリングS2着と1800mに強い馬。
父よりもマイル戦までこなせた母父の影響が強い。
血統背景では中山にめっぽう強く、中距離以上ならこなせるだろう。 

②ブレステイキング

画像2

【主な勝ち鞍】
父→3冠馬、GⅠ7勝
父母父→伊2400mGⅢ勝ち
母父→英GⅠ2勝(1600m,2000m)
母母父→英GⅠ1勝(1200m)

①の条件は父によってクリア。
母馬は英国のGⅠ2勝馬でその距離は1600mと2000m、根幹距離に強かった馬なのだろう。
父系も母系も芝種牡馬の構成で、自身も芝の2000mで3勝、1800mで1勝と中距離に適性を示している。
瞬発力型の馬なので、父に最も影響を受けている印象。
血統面からは芝に高い適性がある中距離馬、父ははともにGⅠ馬と良血でもある。
中山2000mでも高い適性を感じる。

③ザダル

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【主な勝ち鞍】
父→マイルCS(1600m,GⅠ)
父母父→英ミドルパークS(1200m,GⅠ)
母父→米ダ1600-2400mGⅠ4勝
母母父→米ダ1800-2000mGⅠ3勝

父父が皐月賞馬のディープインパクト。
上記の①に該当。
母馬は1戦未勝利馬でダ1400mで7着という実績。
父系は芝のスピード血統、母系が米国のダ中距離血統で構成されている配合。
ザダル自身は中山1600m、2000m、東京2000mで3勝している。
重賞でもセントライト記念で3着という実績から、芝の中距離馬といえる。
実績から見ると、最も影響を受けていそうなのが父のトーセンラー。
父は京都巧者でマイルCS勝ちの他にも菊花賞3着、天皇賞(春)2着と京都コースなら距離に関係なく活躍している。
となるとザダルも京都の中距離を試してみたいところだが、現状京都では菊花賞の13着と結果が出ていない。

血統面からは中山2000mよりも京都1600-2000m辺りが向いていそう。
ただ父系に皐月賞馬のディープを持っているのが〇。
父系から最も影響を受けていそうな戦績なので、この舞台は合う。

④ショウナンバッハ

画像4

【主な勝ち鞍】
父→香港ヴァーズ(2400m,GⅠ)
父母父→仏ジャックルマロワ賞(1600m,GⅠ)
母父→スプリンターズS連覇
母母父→米ダ1700-1800mGⅠ3勝

上記①の条件は母父でクリア。
ただ1200m戦なので距離的に物足りなさは感じるが。
母馬は日本産の馬でレース経験はなし、適性は不明。
父系は芝の中長距離に強いステイゴールド。
相手次第でインディチャンプのように短距離馬も輩出するのでステゴの場合は母系が重要。
その母系は日本の短距離馬と米国のダ中距離馬の組み合わせ。
ショウナンバッハ自体は左回りの芝2000mに強いイメージ。
父から最も影響を受けている印象。

血統からは距離短縮のマイルでも面白そう。
①の条件を満たすサクラバクシンオーの血を強く受けていないので、まずまずといった感じ。 

以上、第69回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)の血統分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。

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