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【大高坂賞2021】スペルマロンProfiling~変幻自在のステイヤー~

初めましての方も、初めましてじゃない方も!
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。

高知1400mで行われる株式会社エフエム高知協賛 第10回大高坂賞(重賞)。
今回特集する馬はスペルマロン。
今年は1300m,1600m,1900mと各カテゴリーで重賞を勝利と、高知の主役として君臨しました。
今回1400m重賞を制覇すれば、高知競馬各距離重賞をコンプリートです。
その可能性はいかほどか!?
今回は変幻自在のステイヤー”スペルマロン”のプロファイリングをしていきます!!

※①2020/12/29初公開のものを更新しています
更新履歴
②2021/1/15

スペルマロンProfiling

ここからは近走の内容から、本馬の個性について探っていきます。

高知県知事賞(重賞)2020/12/31

高知2400m=1着
後半3F39.8=2:42.4(2着馬2:43.2)
良馬場時のOP連対平均:2:50.9
トラックバイアス:-2.1

距離が長いのでタイムはあまりあてにならないが、2012年以降重or不良馬場で行われており、その間9回の中では3番目に速いタイム。
ちなみに最も速かったのが2019年の本馬の勝ちタイム(2:39.9)
レースは差し決着。上がり最速の本馬が1着、同2位の馬が2着、同3位の馬が3着となっている。
長距離適性に加え、上がりの脚がある馬が上位。

本馬は馬なりでスタートを決めて道中は4番手。
1周目には若干抑え気味のところがあったが、おおむね終始楽な手ごたえで進めている。
2周目の向正面からスパートを仕掛けると、3角2番手、4角では早くも先頭に立っている。
緩急に強い馬なので、自分から仕掛けたことでレースを優位に進められた。
最後の直線でもまだまだ余力を残しており、この舞台では適性の違いを見せつけた。

ニシケンモノノフ賞(準重賞)2020/12/6

高知1400m=1着
前半4F52.3-後半3F37.9=1:30.2(1:31.4)
良馬場時のOP連対平均:1:31.8
トラックバイアス:-0.3

トラックバイアスはあまりなく-0.3。
勝ちタイムの1:30.2はバイアス調整を入れてもOP連対平均を1秒以上も上回る優秀なタイム。
展開はスロー。
勝ち馬の本馬が道中2番手、2着馬は5番手、3着馬は3番手で、隊列は一団となっていた。
レースの上がり3Fが37.9となっており、これは相当速い上がり。
参考までに、同舞台の準重賞アドミラブル賞は上がり3F39.7、ミッキーロケット賞は3F40.2である。
時計のかかる高知競馬において、上がり37秒台は相当スローだったことを示している。

本馬は五分のスタートから馬なりで2番手を確保。
道中スローな展開の中、3角をインから強襲し4角~直線は一人旅。
直線は追われることなく、ムチが入ることもなかったが、着差は1.2秒(6馬身)と圧勝に終わった。
2角~向正面にかけては鞍上が促しながら進んでいたいので、スローながら道中のスピードに関しては僅かながら苦労していた。
というよりも、適正距離が1300-1400mではないのではと思う。
もう少し長いほうがペース的に楽だろう。
それでも完勝なので、能力差が違いすぎた。

トレノ賞(重賞)2020/7/19

高知1300m=2着
前半3.5F43.3-後半3F38.5=1:21.8(1:21.9)
良馬場時のOP連対平均:1:24.6
トラックバイアス:-2.1

勝ちタイムの1:21.8というのもOP連対に比べると非常に速く、バイアス調整を入れても1:23.9なので平均以上のタイムである。
展開はハイペース。
前後半3.5Fと3Fでタイム差は4.8秒のみ。
4.8秒で100mは走れないので、それだけ前半が速かったことを示す。
100mを走るのに大体6.5秒くらいかかるで、1.5~2.0秒前半が速い計算になる。
勝ち馬は道中4番手、2着の本馬は7番手、3着馬は8番手なので、上位勢の道中の位置取りからもハイペースの差し有利だったことが分かる。

本馬はスタートで躓き、ゲート直後は最後方だった。
そこからの行きっぷりが良かったので、1角時点で7番手にまで押し上げられている。
外枠10番ということもあり終始外々を周らされ、1300mのスピードにも苦労していた。
息の入らない展開がゴールまで続いたため、道中で脚を溜められなかったことが敗因だろう。
何とか2着は死守したが、得意の舞台ではない。

総評と大高坂賞への相性

スタート自体は早くはないが、そこから加速するのが速いので先行できている。
これは長距離戦の仕掛けどころも同様で、ギアチェンジからの加速が速いので緩急に強いという面もあるだろう。
馬なりで走れているのはマイル以上の距離で、適正距離はマイル以上といえる。
先述したように、緩急のある展開に強いので距離は長ければ長いほど良い。

大高坂賞は1400m戦。
本馬が最後に崩れたのが昨年3月の御厨人窟賞(1400m)の9着。
この時は勝ちタイムが1:29.5と速い決着で、道中の追走についていけずの敗戦だった。
本質的にはステイヤーなので、1400mという距離は短いが、近走は能力で勝ててしまっている。
適性で考えれば合ってはいないので、崩れるとしたら1400m以下のレースの時だろう。
しかも時計決着になった場合。
ただ、今週の高知は雨が降らず良馬場で行われる可能性がある。
馬場を考えると速い時計決着にはならなそうで、天気は本馬に味方しそう。
高速馬場の高速決着がこの馬の隙に思ったが、今回はそうはならなそうである。
高知県知事賞ほどの信頼感はないが、それでも3着以内は堅い。  

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以上、変幻自在のステイヤー”スペルマロン”Profilingでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次の記事でまたお会いましょう✋
では!!

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