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人は野球に夢を見る

「人は野球に夢を見る」

この言葉は、私の大好きな映画「マネーボール」の中で一番印象に残っているセリフです。そんな言葉を象徴する試合が今日、日本とアメリカで行われました。

まずは、日本のプロ野球の試合でオリックス・バッファローズが埼玉西武ライオンズと対戦をして8-7でサヨナラ勝ちをしました。

この試合、序盤にリードされながらも6回の裏に頓宮選手のホームランで3-3と同点に追いつきました。しかし、8回のオモテに1アウト満塁のピンチで比嘉投手が西武の愛斗選手に走者一層のタイムリーツーベースを浴びて3-6と再びリードを許します。正直この時点でほぼ、オリックスの負けは確定したと思っていました。なぜなら、西武には8,9回に平良、増田という強力なリリーフピッチャーが控えているからです。

ところが、この日のドラマは9回に待っていました。迎えた9回に先頭の宗選手と続く吉田選手が出塁します。その後、後続のバッターが倒れツーアウトで迎えるはジョーンズ。ジョーンズの打った打球はサードゴロになり、サードがセカンドへボールを投げ判定はアウトでした。この際どい判定に、オリックスの中嶋監督がリクエストをして判定はセーフに変わりました。そして、続くは本日タイムリーを放っているT-岡田。ライオンズの抑え増田のインコースのストレートを強振するとライトフェンス直撃のタイムリースリーベースを放ち一気に同点に追いつきました。そして、続く今最もチームで好調の杉本選手がショートへタイムリーヒットを放ちサヨナラ勝ちを収めました。まさしく、ミラクルベースボールで西武をスウィープしました。

以下、オリックス戦のハイライト映像です

https://youtu.be/sLGmOIkUWDc

この試合が終了する約12時間前に海の向こうアメリカのメジャーリーグで信じられない試合をしたチームがあります。そう、それが冒頭でも紹介した映画「マネーボール」のモデルとなったオークランド・アスレチックスです。このチーム何と、今年の開幕戦から6連敗を喫した後、今日の試合開始までに10連勝をしているまさに乗りに乗っているチームなのです。かつては「ゴジラ松井」こと松井秀喜選手が所属していたチームでもあります。元々「大リーグ屈指の貧乏球団」と呼ばれるほど資金力に欠けているチームですが、選手のドラフトや育成が上手く、ここ数年毎年のようにアメリカンリーグ西地区で結果を残しているチームです。

そんなアスレチックスが11連勝目をかけた今日の試合、対戦相手のツインズの先発は前田健太投手でした。アスレチックス打線は3回までにマット・オルソンの2本のホームランなどで前田から7点を奪い試合を優位に進めました。

ところが、5、6回で6点を取られ6回終了時点で9-10と1点差のリードを許しそのまま9回まで試合は進んで行きました。

迎えた9回の裏アスレチックスは先頭バッターのローレアーノがデットボールで出塁すると1アウトから今日2ホームランのチャップマンがレフトへヒットを放ち1アウト1、3塁のチャンスを作ります。次の打者ブラウンがレフトへ犠牲フライを放ち10-10の同点に追いつきました。

そして、同点のまま迎えた延長10回。延長の際、メジャーではタイブレーク制が導入されており1アウト2塁の場面から攻撃が始まります。
この回のツインズの先頭打者バクストンがいきなりツーランホームランを放ち10-12とツインズがリードをしました。正直、ここで11連勝の夢は潰えたかのように思いました...。

そのまま2点のリードを許したままアスレチックス10回の裏の攻撃。この試合も先程紹介したオリックスの試合同様にドラマはツーアウトから起こります。ツーアウトから相手投手のコロメが連続フォアボールを出しランナー1.2塁とするとローリーの放ったセカンドゴロを2塁手がエラーし11-12と1点差になります。


そして、迎えたローレアーノの打席。彼は平凡なサードゴロを打ち試合は終わったように思われました。ところが、サードのアラエスの送球は1塁手の左へ逸れる大暴投となりランナー2人が生還しアスレチックスは試合に勝利しました。はっきり言って、信じられないというよりあり得ないとしか言いようがありませんでした。

こうして、アスレチックスは奇跡の11連勝を達成しました。

今日はオリックスとアスレチックス2チームの奇跡の試合について紹介をしました。本当に野球に夢を見るという言葉にふさわしい試合でした。今最も勢いに乗っている両チームの今後に目が離せません。

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