「短歌人」2019年2月号

悲劇的人生を知って涙してしかして彼は立志伝の中
もしかしてなかなかいいとこいくのでは仏壇詠というジャンルがあれば
私たち蕾がひらくそのときを一緒に見たね楽しかったね
受け容れたときのまどかな切なさを煮染め仕上げて考えている
冬の日に飴玉が固くなるようにあなたの隣で肩をすぼめる

髙橋小径

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