「短歌人」2019年3月号

泡のようといわれる泡ではあるのだが泡には泡の言い分もあろう
生きものに舌があること食べるとき愛するときに思い至れり
食い逃げは多分しないまま死ねるかな してみたい気も少しするけど
有楽町駅の急すぎる階段に未練は落としてきた気がするの
わたくしが詩を知りしとき美しき噴水は机の上に湧き出る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?