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「短歌人」2019年1月号

髙橋小径

あの日まで実家があったところへとバスの終点よりその先へ
震災を経たこの街でいえること身体髪膚は虚しき教え
あああああ「布団で寝たい」それだけを願い続けたあの日あの夜
秋空を指し示したる慰霊塔日和の山のあったところだ
吉田君ときけば私は一番に牛のあの仔を思い浮かべる

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