私がある日海軍大将になった時の話

こんにちは。ぴです。
11月のある日、私は仲良しの会社の同期の女の子(Aちゃんとします)と2人で夜ごはんを食べに行くことになりました。Aちゃんはメンタル不調で会社を休職中で会社を辞めるか迷っており、最近はLINEからも元気のない様子が伝わってきます。なので、私はAちゃんを楽しませ、そして悩みを打ち明けてもらおうと意気込んでお店に向かいました。
しかし、夜ごはんはあまり盛り上がりませんでした。Aちゃんはやはり元気がなくて、私の話にあまり乗ってきてくれません。私は私で話術が足りません。そこそこの雰囲気のまま駅前で解散しました。
エスカレーターを降りると、ゲームセンターがあるのに気づきました。まだ22時です。少し落ち込んでいた私は、久しぶりにUFOキャッチャーでもやって元気を出そうと思い、中に入りました。
ぬいぐるみやフィギュアには興味がないので、必然的にお菓子の中から狙いを決めます。選ばれたのはメルティーキッスでした。あんなに大きな箱は見たことがありません。バケツサイズです。あの中にはいったいいくつのメルティーキッスが詰まっているのだろう…。期待に胸を膨らませながらコインを入れました。注意深くアームを動かします。少し動きました。そして8回目でゲット!800円かけたけど、大きなメルティーキッスが取れたし楽しかったし、悔いはありません。
大きなメルティーキッスを抱えて電車に乗ります。ちょっと恥ずかしいけど、メルティーキッス抱えてる女子はきっとかわいく映るからいいだろうと言い聞かせました。最寄駅に着いた時、あることに気づきました。

2箱しか入っていない……だと?
てっきり4箱分くらいは入っているものだと思っていたのに。デッドスペースが過ぎるでしょう。このバケツサイズメルティーキッス作った人絶対貧乏性のケチ。アホ。ばかマヌケ。訴えてやる。
そんなことを思いながら家まで歩きます。内容量はともあれ、大きなメルティーキッスを持って歩く機会はそうそうないので、歩きながら何度か記念に写真を撮りました。その中の一枚を見てください。

やはりでかすぎる。でかすぎておもしろい。なんでこんなにでかいのにいつもの箱2つ分しか入ってないんだ。この写真を彼氏に送ると、衝撃的な一言が返ってきました。
「力学的にあり得ない持ち方してない?」
なんと私はバケツサイズのメルティーキッスを横から片手で支えているのです。物理法則を超越した存在。この時の私のことはそう呼んで差し支えないでしょう。もしくは重力を司る者です。そう、私はこの瞬間、海軍大将藤虎になってしまったのです。
話は以上です。拙くしょうもない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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