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第7弾環境CP0ルッチ完全解説

4/22
環境の変化に伴い大幅追記しました
・エネル対面
・ボニー対面
・赤紫ロー対面
・黒黄ルフィ対面
・ハンコック対面(新規)
・ワノ国ペローナ対面(新規)
・新構築とその理由
・リーダールッチとリーダーモリアの比較解説


こんにちは、ペスです!
普段はYouTubeでワンピースカードの対戦動画を上げております。


最近は毎日のようにDMで新ルッチについての質問を頂くので、基本も含めてまとめて書いてしまおう!ということでこのnoteを書くことに決めました。


そもそもなぜ僕が黒ルッチを握ったのかというと、元々公式の3on3大会に当選していて、チームメイトと新環境のデッキ調整をする中で最もポテンシャルを感じたリーダーだったからです。


新弾のリストが発表された直後からプロキシで調整を始めたので、3週間近くの調整期間が取れました


入り得るカードは大体試せましたし、環境デッキとの相性や立ち位置も大方把握できているかと思います。


今回はその調整期間で得た経験をできる限りこのnoteに落とし込みたいと思っているので、これから新ルッチを使い始めようと思っている方はぜひ参考にしていただければ嬉しいです!



まずはこのデッキを使って出場した大会の主な戦績をご紹介します。

主な戦績

2〜3月
環境初陣戦個人 4-2
環境初陣戦3on3  準優勝
天竜杯 津田沼 ベスト8
天竜杯 秋葉原 ベスト4(リスト非公開希望のため辞退)
しゅーまい杯mini 準優勝
公式3on3 3-3予選落ち

4月
しっぽ杯チーム 優勝
フラッグシップ64規模 4-14位

※しゅーまい杯以外はサカズキ環境です


2〜3月の戦績は3週間以内に出た大会での戦績です。
公式3on3は残念な結果に終わってしまいましたが、その他の大会ではほぼ決勝トーナメントまで残れているのでアベレージは高い方かと思います。


本番の試合内容は苦手な青ナミを踏んだり、サカズキの8モリア連打を返せず負けてしまいました。


そして翌日、リーダーサカズキは禁止になりました。
これによりTierの上位にいたエネルやボニーが更に上に来ることを考えると、前よりも黒ルッチの立ち位置が良くなるのではないかと考えています。


新黒ルッチ、どういうデッキ?

基本的な戦略

除去コンセプトのデッキなので基本的には青黒サカズキのように相手のアタッカーを可能な限りKOし、アタック回数を減らすことで手札を温存します。


ゲーム中盤〜終盤は《8モリア》や《9ステューシー》を場に出し、ゆっくりと盤面を制圧していきます。除去の性能はかなり高く、《エニエスロビー》が出ていれば青黒サカズキと比べても、遜色のない力を発揮します。


デッキの難易度

難しいです。コンボ要素が多く、手札と場だけでなくトラッシュも含めたリソース管理が必要なため、僕自身も使い始めはプレイにかなり時間が掛かりました。


その代わり、使うほどデッキのパフォーマンスが上がる”練度デッキ”なので、試合を重ねるほど色々な発見があり、使っていて本当に楽しいリーダーです。


ぜひ未経験の方は一度は握ってみてほしいです。"練度面"においてはこのnoteで出来る限りサポートします。


環境デッキとの相性

各対面との相性をご紹介します。

有利
エネル ハンコック 緑黄ヤマト

微有利
赤紫ロー ボニー モリア

五分

微不利
紫ルフィ

不利
黒黄ルフィ 青ナミ


僕の体感で作った相性表です。環境や使用者によって多少前後する可能性もあるので参考程度にしていただければ幸いです。

デッキリスト


note公開時3月上旬のリストです。
4月1日更新

苦手対面の黒黄ルフィが環境で増えたことで刺さりの良くない《エニエスロビー》を抜いて《6サカズキ》を採用しました。

4月14日更新
※最新構築は有料部分で公開しています


プレイ中に意識すべき事

先ほどもご説明しましたが、新ルッチはリソース管理をする領域や選択肢が多いため、慣れていないとプレイに時間が掛かります。じっくり考えていると時間切れのリスクもあるため、僕が黒ルッチを回す時に意識的にしている施策をお伝えします。


トラッシュの領域を分ける

黒ルッチは環境リーダーの中でもトラッシュを多く使うリーダーです。特に、今紹介している“CP軸”のルッチを使う場合はトラッシュの「CP系カード」「CP以外のカード」の数を把握することが重要なので、僕はトラッシュを以下のように二種類に分けて置いています。

こうすることでぱっと見で落ちたCP系のカードがわかるので、そこから使うべきカードの種類や枚数を把握しやすくなります。


KO出来るコスト範囲の把握

デッキの性質上、黒ルッチは出来る限り早く正確に相手キャラをKOするためのコスト計算をする必要があります


しかし場に高コストキャラが出ていたり、《4ルッチ》で中型以上のキャラを2面取りする時などは、計算が複雑になります。


そこで僕が取り組んでいる計算方法をご紹介するので、参考程度で聞いていただければ幸いです。


KOしたいキャラが1体だけの場合

①まず落としたい相手キャラのコストを確認します。

9ヤマトを落としたい場合

②次に場と手札のコスト下げの要素を合計しKOできるかを判断します。

エニエスロビー(2)+L効果(1)+嵐脚(3)+5カク(3)=9コスト


計算してKOできる範囲内なら、使いたいカードの組み合わせを考えてKOします。※この時、《つる》や《ヘルメッポ》は手札から使いたくないため、使う候補カードの組み合わせから優先的に外します


4ルッチで2面KOしたい場合

上記の方法とほとんど変わりません。

①まずは落としたいキャラのコストを合計します。
例:モリア(8)+クザン(4)=12コスト

②《4ルッチ》のKOコストを“3”として先ほどの計算をします

ロビー&L効果(3)+嵐脚(3)+ヘルメッポ(3)+ルッチ(3)=12コスト

決めたカードの組み合わせから、KOしたいキャラのコストを1コストと2コストにして《4ルッチ》を出します。

※僕が相手に8モリア&4コスキャラを出された場合、このデッキは3刻みでコストを下げる要素が多いので、3の組み合わせを4つ作るように意識しています。

L効果+エニエスロビー=3
L効果+つる=3
嵐脚=3
4カク=3
4ルッチ=3
ヘルメッポ=3


次のターンの大型キャラの処理準備

エネルやボニー対面など、大型のキャラが多く投入されているデッキを相手にする場合、次のターンに出てきそうな大型キャラを予想しKOできる準備をしておきましょう。

次のターンも大型キャラが出てきそう


上の状況の場合、手札の《嵐脚》や《9ステューシー》をあえて使わず他のカードでKOしたり、設置してない場合は《エニエスロビー》や《3ブルック》を設置し次のターンのKO範囲を広げることで、より多くのシチュエーションに対応できるようになります。


トラッシュは出来るだけ温存

ゲーム序盤は出来るだけトラッシュを使わず温存するようにしましょう。中盤以降からの《スパンダイン》を絡めた多面展開や《8モリア》を出す時の選択肢を多く残しておきたいためです。

トラッシュの消費が激しい組み合わせ


なのでゲーム序盤にキャラをKOする際はトラッシュを使わずKO効果が使える《3ブルック》を活用したり、《4ルッチ》と《5カク》が手札にある場合はトラッシュの消費が少ない《5カク》を優先するなどして工夫しましょう。


コンボ要素を把握する

コンボ要素のバリエーションを知っておくことはゲームの進行を早める上で重要な取り組みになります。この項目では僕がプレイする時に意識している基礎的なコンボを一覧にしてご紹介します。

《レベッカ》+《スパンダイン》+《4ルッチ》

他の黒系リーダーにはできないリーダールッチの最も強力な動きです。4コストでレベッカとルッチが同時に並ぶっておかしな話ですよね…


《レベッカ》+《スパンダイン》+《4カク》

相手キャラのコストを下げたい時に使います。この動きはトラッシュのCPを5枚使わなくてはいけないため、試みる前に墓地リソースをしっかり確認しましょう。


《エニエスロビー》+リーダー効果

相手キャラのコストを3下げられます。《エニエスロビー》が場に出ている時、僕はこの2つを合わせて”3”で計算しています。



《エニエスロビー》+《3ブルック》

リーダー効果を含めて4コストまで取れます。序盤の基本的なKO戦略です。


《エニエスロビー》+《嵐脚》+《8モリア、4ルッチ、ヘルメッポ》

《8モリア》対策その1。リーダー効果を含めて相手の8コストと4コストを取れます。《8モリア》を出してくる相手にはこの戦略を狙いましょう。


《嵐脚》+《8サボ》

《8モリア》対策その2。リーダー効果を含めて相手の8コストと4コストを取れます。


《エニエスロビー》+《ヨセフ》+《ステューシー》

《8モリア》対策その3。リーダー効果を含めて相手のキャラ1体
と4コストを取れます


《スパンダム》+《9ステューシー》

コンボと言えるかは怪しいですが、10ドンある時に《スパンダム》で《9ステューシー》を探しに行き、そのまま場に出す動きです。どちらにせよ《スパンダム》は場に出すことが多いので相手の場に大型キャラが出ているときはカードを探すついでに狙いましょう。


《エニエスロビー》+《10クザン》

リーダー効果を含めて相手の8コストまでのキャラを取れます。



各対面との戦い方

こちらの項目では環境上位のデッキとの戦い方をご紹介しています。


VSエネル

先攻: 有利 後攻:有利
後攻を選択します。
先後どちらも有利なので後攻ドローで動きを安定させるためです。

キープ基準
エニエスロビー、スパンダム、9ステューシー


エネルとの対戦動画


エネルとの戦い方

黒ルッチはアタック回数を稼げるデッキではないので、力技でエネルのリーダー効果を突破することが困難です。序盤から中盤にかけて相手のキャラを全てKOし、こちらだけ大型キャラを複数並べることを目指しましょう。


ライフの受け方

大型キャラが出るまでのゲーム序盤は基本はライフを守り4以上をキープしましょう。理由はこちらのカードです。




サカズキと違い黒ルッチはキャラをデッキ下に送ることが出来ないので《菊之丞》は天敵です。


ライフを4以上でキープすることで《菊之丞》はトリガーから出なくなり、場に出たとしてもノーリスクでKOする事ができます。


僕は序盤から相手が全ドンを振って殴ってきた場合に限り、効率が悪いので受けることにしています。


ライフの与え方

相手のライフは詰めずに2で止めましょう。

理由は2つあります。

①《9ヤマト》&《10エース》の効果を強く使われてしまう
《9ヤマト》と《10エース》はライフ0〜1の状態で出されると1点回復+αと効果を最大限使われてしまいます。特に《10エース》の速攻&回復能力は強力なので、これを制限するためにゲームの終盤以外はライフを詰めないようにしましょう。

②トリガーキャラが登場するリスクがある
当たり前ですが、相手のライフにダメージを与えれば与えるほどトリガーキャラが出る確率は上がります。

ゲーム序盤はこちらのライフを4で止めることで《菊之丞》が登場するリスクはありませんが、中盤以降は4をキープすることも難しくなります。


また相手のライフが2を切ってからは《4フランキー》のトリガー圏内になりますので、無理に殴ろうとせずこちらのアタッカーが揃った時に攻めるようにしましょう。


この戦略の問題点としては、《スパンダム》がいない場合、リーダー効果でトラッシュを肥やしにくいことです

序盤は2回リーダーで相手ライフを削り、それ以降はトラッシュの落ちを見てアタックしにいくかを判断しましょう。

相手のキャラがレストになっている場合は、敢えてリーダーでそのキャラにアタックし、ライフを削らずトラッシュを肥やしに行くプレイも有効です。


《7マム》の選択は基本ギブ

《7マム》を出された時は基本的にライフ回復を選びましょう。こちらのライフが減ってしまうと不意に出てきたトリガーキャラや《10エース》でマウントを取られてしまう可能性があるので、ゲームを通して2〜3くらいはライフを維持したいです。

ライフトラッシュを選ぶ目安としては返しのこちらのアタックでリーサルが狙えそうな場合がいいかと思います。


大型キャラを並べる

冒頭でもご説明したように、このマッチでは相手のキャラを全てKOし、こちらだけ《8モリア》や《9ステューシー》などの大型キャラを並べることを目標とします。特に《9ステューシー》は劇的に刺さるカードなのでマリガン基準としての判断材料にしても良いと思います。《スパンダム》で見えた時は積極的に拾っておきましょう。


《9ステューシー》を使う判断基準

エネルには最もコストの高い《10エース》が採用されているので《9ステューシー》は出来るだけここに当てたいです。よってコストがそれ以下の《9ヤマト》《8カタクリ》《7マム》には出来るだけ他の手段を使ってKOするようにしましょう。


特に《9ヤマト》は《5カク》+《エニエスロビー》+《嵐脚》or《4カク》で落とせるので終盤に向けて手札に温存しておくと後々処理しやすくなります。

9コストまで取れる組み合わせ


以上がエネル対面での戦い方になります。
まとめると

・序盤はライフ4をキープ
・相手のライフは2で止める
・7マムの選択は基本ギブ
・大型キャラを並べる
・10エースにはステューシーを当てる

この辺りを意識して戦えば勝率は上がると思います!



VS赤紫ロー

先攻:微有利 後攻:有利
後攻を選択します
相手の後攻の動きが強くこちらの動きを安定させるためです。

キープ基準

エニエスロビー、スパンダム、8モリア、4ルッチ

赤紫ローとの対戦動画


赤紫ローとの戦い方

このマッチは相手のアタック回数が多いため、消耗戦になりやすいです。手札のカウンター値次第できつい展開もありますが、ポイントを抑えて戦えば不利な相手ではありません。


とにかく耐える

赤紫ローは3〜7コストのキャラを同時に2体出してくるので、相手のキャラを取り逃がし残ってしまう事がよくあります。


キャラが残るとそこからリソースを多く奪われてしまいますが、リソース勝負で戦うならデッキの構造上こちらが有利にゲームを進められます。


レストになったキャラにコツコツ殴り、消耗戦に持ち込むことで相手の息切れを狙いましょう。


ライフを受けすぎない

ゲーム序盤にライフを多く受けてしまうと手札が増えるため、紫の《4ロー》が刺さってしまいます。


また、ライフが2を切ってしまうと《キッド&キラー》のパンプ圏内になってしまうので、出来るだけライフは3以上をキープするように戦います。

ケアすべきカード


《4ルッチ》を出す準備

多面展開に対して有効な手段は多面除去です。《4ルッチ》を出す前に《エニエスロビー》や《嵐脚》を使えるようにして準備しておきましょう。相手のデッキの性質上こちらのキャラは一度場に出すとデッキ下に送られてしまう恐れがあるので、2面除去できる状況まで《4ルッチ》は温存しておようにしましょう。


《8モリア》の重要性

この対面は消耗戦になりやすいので、圧倒的なリソース供給能力を持つ《8モリア》は試合中に一回は出したいです。マリガンのキープ基準として判断材料にしましょう。一度場に出せればかなり試合が楽になります。


レベッカでは積極的にブロックする

相手のリーダーの特性上、こちらのパワー3000以下のキャラはすぐに処理されてしまいます。特に相手がリーサルを狙う時にレベッカではブロックさせてもらえない場合も多いので、5000-6000アタックに対しブロックをすることも考慮しましょう。


攻めるタイミング

こちらが攻めるタイミングの目安は相手の手札が2〜3枚になり、攻め手が緩んだ時です。僕の経験上こちらが《8モリア》を出して2~3ターン後くらいのタイミングでリーサルに行く場合が多いです。


また赤紫ローの特徴として相手の手札が数枚あった場合でもデッキの特性上、赤紫ローにはカウンターレスのカードが多いため、守りは意外と脆いです。返しのターンで負ける可能性がある場合は思い切ってライフを詰めることも考慮しましょう。


《8サボ》を活用する

4/22日掲載の最新のリストでは、赤紫ローの増加に伴い《8サボ》を採用しています。《8サボ》はリーダー効果を絡めることで4・5コスを同時に取ることが出来るので、赤紫ローのキャラの大半を取ることが出来ます。

《8サボ》自体はパワー9000とゲームを決める上で十分なパワーラインを持っているので、この対面ではとても頼もしいフィニッシャーになります。


以上が赤紫ロー対面での戦い方になります。
まとめると

・序盤はライフは3でキープ
・4ルッチを出す前に準備をする
・8モリアをどこかで登場させる
・レベッカでは積極的にブロックする
・8サボを活用する

この辺りを意識して戦えば勝率は上がると思います!


ここまで読んでいただきありがとうございます!

以降は同じ要領で

・黒黄ルフィ、モリア、ワノクニペローナなど他リーダーとの対面解説

・デッキの採用カードの解説

・採用候補カードの解説

・モリアとルッチの比較解説(メリットとデメリット)

・環境を受けての新構築の公開


をしていきたいと思います。

YouTubeやXでも新ルッチの情報は投稿しているのでよろしかったら覗いてみてください!

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https://twitter.com/pethcard


それでは次は黒黄ルフィ対面について解説していきたいと思います!

VS黒黄ルフィ

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