見出し画像

8段環境を制す!赤紫ロー完全解説

6/28追記
・ミラーの対面解説
・エネル対面限定動画の公開
・採用、非採用解説の修正
・Q&Aコーナーの開設

お久しぶりです!初めましての方は初めましてペスです。普段はYouTubeでワンピースカードの対戦動画を投稿しています。


今回は現8弾環境の赤紫ローを使って非公認大会で好成績(天竜杯優勝×2)とエリア予選(7-2)で勝率を高く維持する事ができ、練習の過程で各対面との戦い方や対面相性の理解も深める事が出来たのでnoteを書くことに決めました。



これから赤紫ローを握ろうと思っている方やエリア予選のために練習をしようと思っている方の参考になる内容だと思いますので、興味がある方はぜひ覗いてみて下さい。


今回は赤紫ローを使うまでの調整過程を提示した上で対面解説に入りたいと思います。




勝つなら赤紫ローを握るべき

強いタイトルを使ってしまい恐縮ですが、僕がエリア予選に出場するにあたり出した結論がこれでした。

今となっては当たり前のことを言っているようにしか聞こえませんが、僕がエリア予選の練習を開始した環境の初期は本当に赤紫ローが1強環境になるのか疑いを持っていました。


今までのワンピカードの歴史を振り返っても、環境途中に新デッキが登場し、メタが変わる瞬間を何回も見てきたからです。


そして僕がデッキ選択をする際に重要視しているのが、基本はTier1デッキは握らず不毛なミラーを避け、違う角度から戦えるメタデッキを持ち込んで大会に臨むことが好きで、色々試した上で本当に他のデッキを使う余地がないような1強環境だと感じた時はTier1デッキを握る選択をしてきました。


なので今回もまずは赤紫ローを握ることを選択肢から外し、この結論に到達させないために様々なメタデッキを研究するところから調整を開始しました。この時エリア予選3週間前


まず見るべき仮想敵として設定したデッキは、直近の非公認大会のデッキ分布から最大勢力の赤紫ロー、次いで黒ルッチ、黒黄ルフィと設定しました。


その上でこの上位3デッキと戦えるデッキを探します。

試したリーダーは15種類以上

赤ゾロ、動物ゾロ、白ひげ、赤緑ロー、赤紫ルフィ、緑ボニー、緑ウタ、緑黄ヤマト、黄エネル、紫ルフィ、紫カイドウ、黒モリア、青黄エース、黒紫キング、黒緑ペローナ、赤青マルコ、黄カルガラ、緑キャロット、赤緑チョッパー…


これらを試すだけでも膨大な時間がかかりました…
が、その結果わかったことは、赤紫ローと戦えても黒ルッチ、黒黄ルフィを超えられないデッキが全てだったということです。


例え赤紫ローに有利がつけられても、黒ルッチや黒黄ルフィを切る訳にはいきません。最も分布の多いデッキが赤紫ローなのはほぼ確実ですが、ここだけで全体の分布の40-50%を超えることは考えにくく、当たっても多くて3-4回くらいだと思ったからです(実際に当たった回数は3回でした)。


更にエリア予選広島に出た方達の対戦成績を見ても、9回戦中5回戦以上は赤紫ロー以外のデッキを踏んでいる方がほとんどで、もし自分がこのシチュエーションで戦った場合、赤紫ローにだけ戦えるデッキでは勝ち越していけないだろうなと考えました。


この段階でエリア予選1週間前。流石に上位デッキを握るしかない…と考え、調整に入ることを決意します。


その上でローに有利と言われている黒ルッチは最初から使う候補から外していて、理由としてはミラーが《ジャック》ゲーで以前よりも技術介入要素が低くなっていること、圧倒的不利対面の黒黄ルフィが環境に一定数存在していること、赤紫ローに対して出力次第で安定して勝てる見込みを持てなかったことからです。


以上のことから


デッキが黒黄ルフィか赤紫ローまで絞れました。



冒頭でも言ったように僕はTier1デッキを握ることは最後の手段にしているので黒黄ルフィの調整に入ります。


黒黄ルフィは難しいデッキと言われていますが、以前から練習の過程である程度は握っていて、非公認大会でも握った時はそこそこ勝てていたので練度面ではあまり問題視していませんでした。


その上で赤紫ローとの無限一人回し編に入ります。


その結果


勝ちきれませんでした。


勝率で言うと4割弱で相性的にいうと微不利くらい。


一応僕のプレイに問題があるかもしれないので、他の赤紫ローを使っている方の黒黄に対しての意見も聞いてみると「大会で黒黄を使って戦績を収めている人に練習で大きく勝ち越している」という情報がいくつか聞こえてきました。


更に広島で結果を残した赤紫ローのリストを見ると《ハンデスロー》の採用枚数が3-4枚と、以前よりも増加傾向にあり、同大会で黒黄ルフィがある程度結果を残したことから、対策はより厳しくなるだろうと考えました。




以上のことから最後のデッキ候補が消え、冒頭の言葉が頭を過りました。



赤紫ローの調整を開始

エリア予選1週間前。僕は赤紫ローの調整を開始しました。


課題は不利対面と言われている黒ルッチとミラー、戦い方の確立していない黒黄ルフィの克服です。


まずは一人回しで黒ルッチと戦わせてみます。


僕は以前からルッチを握っていたこともあり赤紫ローに対しての立ち回りはある程度わかるので、想定通りルッチが勝ち越す結果となりました。


しかし7段環境の時と違い、赤紫ローがボロ負けなのかというとそうでもなく、勝率でいうと4割くらいは保てていたのです。


「もう少し有利がつくはずなんじゃないかな?」と思い更に何回か回しますが、意外にローが勝つことに気が付きます。


そんな中、勝つ時にある法則があることに気がつきました


以降、この法則に重点を置いたゲームプランを取ることでなんと勝率が逆転したのです。※詳しくは「対面相性」の項目でご説明します


その後の友人との練習や大会での調整結果がこれです。



練習で勝率8割
エリア予選と天竜杯の合計戦績は3-0という結果に


次に対黒黄ルフィ。


この対面は前環境から大会でよく見るマッチアップでしたが、前環境で専業で握っていた訳では無いので、黒黄に対して殴る・殴らないのプランなどを正確に理解はしていませんでした。


しかし双方とも前環境でTier1に位置していたデッキのため、大会結果を残された方のnoteやYoutube動画を参考にすることで大きく理解を進める事ができました。


その結果、微有利だと思っていた黒黄ルフィに対しても有利と言えるほど相性差をつける事ができ、ゲームプランも大方固めることができました。

練習で勝率8割
エリア予選と天竜杯の合計戦績は3-0。


最後に赤紫ローミラー。


正直1番の懸念点がここでした。


噂によると《レイジュ》、《クイーン》を沢山出した方が勝つ引きゲー環境で、技術介入要素があまり無いと。


ミラーに関しては一人回しでは成長が見込めないと思ったので様々な練習会にお邪魔し、ひたすら回しました。


その結果わかったことは確かに引きや噛み合いで決まる試合も少なくはないが、プレイや構築で差をつけられる介入要素も少なからずありそうということでした。


なのでここも自分なりに整理し、少しでもミラーに強い構築とプレイを考えたところ、ある程度勝率が出てくるようになりました。

練習での勝率は7割
エリア予選と天竜杯の合計戦績は5-1


以上の経験から練習も含め、エリア予選と天竜杯で懸念した対面に負け越すこともなく、安定した戦績を収める事ができました。


ここからはその時に経験した内容を落とし込んで、出来るだけわかりやすく勝率を上げるための方法をお伝えしていきますので、参考にしていただければと思います。


現在のデッキリスト

現在のデッキリストがこちらです。

※最新リストは有料部分に掲載しています

エリア予選と天竜杯で使用したリストです。


対面相性解説

現環境でよく見る環境デッキとの対面相性と戦い方解説をしていきたいと思います。

VS黒ルッチ


先攻:微有利 後攻:微有利
先攻を選択します

キープ基準
ブラックマリア
レイジュ+シャチペン(ドンをあまり減らさずにドローできる手札)

ルッチの対面解説動画

天竜杯準決勝戦


基本戦略

ブラックマリアを中心に多面展開+ドンを減らさない進行を目指します。リーダールッチは除去デッキのため、キャラの処理漏れを起こさせるように他面展開し、アタック回数を稼ぐことが重要です。


必須カード1

この対面での最重要カードはブラックマリアです。僕はマリガンチェックの段階でブラックマリアかアクセスできるドローカードが複数無い場合は基本マリガンするようにしています。

ブラックマリアは出すターンと効果を起動するタイミングが重要で、ここが適切でないと一気に盤面を処理され、負けてしまいます。詳しくは「基本展開」の項目で解説します。


必須カード2

《レイジュ》と《クイーン》などのリソースカードです。《ブラックマリア》のお供として必須級のカードとなります。ここを絡めることができないと長期戦が得意なルッチに対してリソース勝負ができなくなってしまいます。場に出せるタイミングがある時は出来るだけ早く登場させ、後続のリソースキャラに繋げていきましょう。


カウンター値の見定め

リーダールッチは比較的カウンターレスの多いデッキです(平均20枚くらい)。ルッチ側の基本的な戦略として、序盤はロー側のアタックを出来るだけ弾き、ライフ3−4をキープするように動いてきます。もしライフ2を切ってしまうと《キッド&キラー》の有効範囲内に入ってしまう為です。しかし稀に手札が4−5枚あるにも関わらず5000アタックが通る場合があります。この場合はカウンターレスのカードが手札に固まっている場合が大半なので、強気に7000アタックをするのではなく5000アタックを継続するなど、手札を読んでじっくり攻めていきましょう。


ライフの受け方

僕は基本2までは受けるようにしています。ゲーム中盤以降はキャラに殴られる展開になりやすく、リソースが枯渇しやすくなってしまう為です。中盤の《8モリア》や《8サボ》が脅威になることも考えられますが、ライフを受けると結果的に手札が増えるので、リーサルを取られるターンはそこまで変わりません。

もし《レイジュ》や《クイーン》を使いリソースと選択肢が多く取れそうな場合は3で止めることを考慮します。相手の《カク》や《4ルッチ》など、アタッカーを処理漏れしそうな時場合もカウンターを使って3で止めるかを考えます。


アタックする際の注意点
リーダールッチには《嵐脚》《フーズフー》《アイスエイジ》など3コスト以下のキャラをKOするトリガーが多いです。《ブラックマリア》が場に出ている場合は相手リーダーにアタックする際、事前に効果を使ってドンを伸ばしておいたり、盤面にキャラを展開してトリガーケアしてからリーダーにアタックしましょう。


基本展開

リーダールッチに対しての理想展開です。ブラックマリアのある前提での動きなので、手札にある際の参考にしてみて下さい。先攻を取った場合での進行で解説しますが、後手を取った時に関してもこの項目内で軽く触れます。

1t(1ドン)
パス


2t(3ドン)

分岐ターン。《プリン》や《速攻ゾロ》がある場合、登場させるかを考えます。登場させる場合は相手の《エニエスロビー》の有無とアタックの受け方で生存率が変わります。


アタックした上で登場させるプランで動きたい時はまず5000でアタックを仕掛け、相手の出方を伺います。


ここでカウンターを使われた場合や、《スパンダム》が前のターンに出ているときはトラッシュが3枚以上貯まる為、次のターン《4ルッチ》で除去されてしまいます。


多くの場合《プリン》に《4ルッチ》を当てられると返しがしんどくなるのでこの場合は登場を避けた方がいい場合が多いです。


《ブラックマリア》が無く、どうしても《プリン》を場に残したい場合は相手にアタックせずに登場させるプランを選びましょう。(スパンダムを出されている場合はどちらにせよ殴る)


場に《エニエスロビー》が出ている場合は、トラッシュの有無に関わらず《エニエスロビー》+《ブルック》で除去されてしまいます。


この段階での《ブラックマリア》の展開は、複数枚ある場合以外は基本NGです。《ブラックマリア》が手札に複数枚あったり、手札が弱く《ブラックマリア》+《レイジュ》の展開が狙えそうな時は場に出すことを考えます。


この時こちらの手札に《ハンデスロー》があり、相手がエニエスロビーを出していない場合は、8000アタックで手札を増やさせ(このアタックで手札が7枚)、次のターン以降に効果を使えるプランがあるかを考えます。


3t(5ドン)

多面展開ターンです。出来るだけ相手にキャラの処理漏れを起こさせるようコストの高い《アタッカー》を2面登場させます(《キッド》+《サンジ》や《クイーン》+《シャチペン》など)。※この時に注意することが次のターン《デバフ》+《マリア》を出せるように終了時に2ドン以上残せるように調整


ちなみにこのタイミングで処理のしやすい3コスキャラや《ブラックマリア》を展開することは避けたいです。その場合、コストの低いキャラを残され、後のターンに一気に処理される可能性があります。


この時可能であれば《キッド&キラー》や《3ゾロ》などの速攻系のカードは手札に温存し、リーサルの際に取っておきましょう。


4t(4ドン本来7ドン)

ブラックマリアの展開ターンです。相手の理想展開的に《5カク》《4ルッチ》《フーズフー》が前のターンに出ているはずなので、ここを《ブラックマリア》+《ゴードン》+リーダー効果で落としつつ《アタッカー》を展開します。※この段階までで必要なカードは《ブラックマリア》+《デバフ》なのでライフ受けとドロソの登場まで考えるとそこまで要求値は高く無いと思います。


前のターンにリソースキャラが登場できていない場合はこのタイミングで《レイジュ》を登場させ、次のターンのアタッカーや相手のフィニッシャーを除去するための《ゴードン》《レイズマックス》を探しておきます。この時、前のターンに出したアタッカーが1体残っているはずなので、盤面には《アタッカー》《アタッカー》《ブラックマリア》の3面が残る状況になります。


5t(8ドン本来9ドン)
前の相手ターンの理想展開的には《8モリア》や《8サボ》の展開ターンになります。《8サボ》を出された場合キャラが2面処理されますが、大きなキャラが一体立つだけなので次にリーサルを取られることはありません。大方《ブラックマリア》が残るので戦線を立て直すことができます。もしここで相手の大型が無かったり《8モリア》を出す際のトラッシュが弱いと、そのままイージーウィンになることが多いです。


ゲーム中にリソースキャラを出せていた場合はこの時手札に余裕があるはずなので、《ゴードン》《レイズマックス》を1-2枚使って《8サボ》や《4ルッチ》を除去しましょう。

6t(9ドン本来10ドン)
この段階では盤面の状況と相手の動きの展開次第ですべきことが変わるので一概には言えませんが、上記の動きをした場合、相手の手札とライフに余裕がない状況になっているので、リーサルに向けて本格的にライフを詰めていきます。返しで最低限こちらが負けないよう最低限相手のキャラを除去したり、ブロッカーを並べて総攻撃を仕掛けます。


こちらのリソースはほぼ相手リーダーからのアタックのみでしか削られていないので、強気にダメージレースに持ち込むことができるはずです。


また、この時に貯めておいた手札の《キッド&キラー》などの速攻札も登場させることを考えます。


後攻を取った時の進行
基本的には先攻を取った時の進行と変わりません。

《ブラックマリア》を出すタイミングは《5カク》が出る前の後手2で出さず、そのタイミングで2ドンを残し、4+4コストキャラを登場させ、圧をかけます。

そして後手3に《ゴードン》+《ブラックマリア》からの展開を狙います。

その後の相手のベストムーブは《7ジャック》になると思いますが、大方《アタッカー》がKOされるので《ブラックマリア》は場に残るはずです。

可能ならこの《ジャック》もデバフで落とし、多面展開するようにすれば処理が追いつかなくなります。

比較的僕の構築ではデバフキャラが多く採用されているので、出来るだけドローソースで手札に貯めておくことをお勧めします。


ブラックマリアがない場合

他の対面でも言えますが、《ブラックマリア》がない場合は出来るだけドンを減らさず他面展開できるような手札をキープし、相手に圧を掛けていくプレイが重要です。例えばプリン+シャチペンだったり、5キッド+シャチペンのような動きをすることで相手に処理を要求するとともにこちらのドンが伸ばせる状況になります。前から赤紫ローを使っていた方ならわかると思いますが、《ブラックマリア》が無い時にこそ、ドンを伸ばす積み重ねが勝敗を分けるのでここを意識することで勝率は上げられるかと思います。




ここまで読んでいただきありがとうございます!

以降は同じ要領で

・黒黄ルフィに対しての勝率の高い進行

・ミラーにおけるライフの受け方やキャラで殴るタイミング

・赤紫ローの強力なコンボ要素の紹介

・エネルに対しての勝ちパターン

などの対面相性解説や

・デッキの採用カードの解説

・採用候補カードの解説

・Youtube限定公開動画(予定)

を公開していきたいと思います。

YouTubeやXでも赤紫ローの情報は投稿しているのでよろしかったら覗いてみてください!

X(旧Twitter)
https://twitter.com/pethcard


それでは次は黒黄ルフィ対面について解説していきたいと思います!


VS黒黄ルフィ

先攻:有利 後攻:微有利
先攻を選択します

ここから先は

10,662字 / 28画像

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?