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【100円記事】カテ室に行く前に知っておきたかった無数のこと【前編】

こんにちわ。ペッサリー山田🥨です。

いつもCTの話ばっかりしてますが、山田🥨は技師人生の大半をカテ室で過ごしています。どちらかと言うと、カテ>>核医学≒一般撮影>その他>>>MRI=治療、って感じです。

ところで皆さんのご施設では、例えば心カテの際にどんな職種が関わっているでしょうか?医師・看護師は当然、また透視を使うのでもちろん放射線技師は必須でしょうが、施設によってはこれにプラスして臨床検査技師さんが居たり、臨床工学技士さんが居たり、カテ屋メーカーさんがズブズブっと介入してたり、さまざまかと思います。

それによって放射線技師の関わりも、「コンソールの前に座っているだけ」から「清潔野で医師のサポートをする」まで幅が広がると思います。
実際に山田🥨も、術野にはもちろん入りませんが、清潔野でシースに水通しをしたりワイヤーを丸めてトレイに入れたりした経験はあります(いつもではない)。

また弊院では「夜間緊カテには検査技師もCEも業者さんも来ない」という特性上(他の施設はどうなんでしょう?)、カテラボ装置やIABP、IVUS、常備されたカテやワイヤ等のデバイスの受け渡しと治療記録まで一通り覚えさせられました。

施設の運用体制によって放射線技師に求められることはさまざまでしょうし、それで求められていないことに関して「こんなことも知らないのか?」とマウントを取ることも見当違いなので、本記事はとても初歩的な、「カテ室に配属されたら、どんな施設の技師でも最低限必要とされるレベル」に限定してお話をしたいと思います。

図2

購入対象者は、某ラジハ系漫画の新人放射線技師のような、上図のレベルの放射線技師や学生さんです。1人で時間外緊急のIVRに対応できる放射線技師さんには既知の内容となっていますので、購入にはご注意ください。

本テーマは前後編で書く100円の有料記事としています。
【前編】では
・カテ技師の仕事の概要
・「画像取得」(撮影・造影)業務に必要な基礎知識

【後編】では
・「画像処理」(リファレンス画像や計測)業務に必要な基礎知識
・業務支援に必要なTAEの基礎知識(塞栓物質について)

という構成になっております。

1.カテ室の技師って、なにするの?

上記でも述べましたが、これは(学生さんには意外かもしれませんが)実は施設の体制によって物凄く幅があります。

図3

基本的なカテ室のモニタ構成はこのようになっています。放射線技師はたいていは検査室の外、操作室にあるコンソール(操作卓)に座って色々と仕事をしていると思われます。

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