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【復刻】MRIを1ミリも理解してない放射線技師がRPGの技っぽいMRI用語を解説する

以下は以前別ブログの方で書いて割と好評だった記事のnote移植版です。

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MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、「磁気共鳴画像検査」の略称。
強力な磁気が発生する筒の中に患者を通し、電波を患者の体に浴びせることにより、体内の状態を白黒画像として出力する検査方法である。

MRIによる画像診断が我が国の医療に多大な貢献をしていることは言うまでもなく、またそれを扱う診療放射線技師(一部の臨床検査技師)の功績にはただただ頭が下がるのみである。

かく言う私も診療放射線技師であるが、諸々の理由により臨床で扱ったことがほぼ皆無であり
twitter上にはMRIを専門とする放射線技師たちが、非常に高度な議論を繰り広げているが、私はただ指をくわえて眺めているだけなのである。

MRIに関する知識の習得が困難であることの理由の一つに、「用語の難解さ」がある。
画像取得のための基礎的な「技術」に加え、その技術を応用した機器メーカー独自の「機能」それぞれが語呂合わせに近い英語の頭文字をとったオシャレな専門用語として飛び交い、初学者に対するハードルを上げてしまっている。

虎穴に入らずんば虎子を得ず
―『後漢書』班超伝

用語がわからなくて指をくわえて眺めているのは悪手であり、まずはその会話に飛び込んでみなければ、スキルアップは望めないのだと中国の偉人は言う。
そこで今回は数多く存在するMRI用語のなかから「RPG(ロールプレイングゲーム)の技っぽい用語」を厳選し解説することで
「あ~、アレね、聞いたことあるわ」と会話についていけるレベルまで引き上げることを目的に、本記事を執筆する。

※注意)本記事ではMRIに関する有意義な知識は一切学べません!!


1.ヘイスト(HASTE)
言わすもがな、ファ〇ナルファンタジーシリーズに登場しそうな補助魔法。
素早さを上昇させ、行動回数が増えたりATBゲージが溜まる速度が短縮されたりする。


2.フィスプ(FISP)
風属性の魔法で敵単体に小ダメージを与える。土属性の敵には効果が倍増する。
全体化魔法はフィエスタ(FIESTA)。


3.メディック(MEDIC)
回復魔法。味方1体のHPを小回復する。上位魔法はマージ(MERGE)。


4.ブレード(BLADE)
味方単体の物理攻撃力を上げる補助魔法。
敵の防御力を下げる魔法であるラダー(RADAR)と組み合わせて使用すると、戦闘を有利に進められる。


5.3ポイント ディクソン(3point DIXON)
首・肩・膝の3点をキメる関節技。
格闘家キャラのリミット技である。ストーリー中盤の邪心に陥った師匠を倒すイベントをクリアすることで習得できる。


6.グラッパ(GRAPPA)
妖艶な香りで敵全体を小確率で混乱状態にさせる補助魔法。
上位魔法はカイピリーニャ(CAIPIRINHA)。


7.トランス(TRANCE)
味方1体の血流を加速させ、爆発的に運動能力を上げる補助魔法。ギア・セカンドと同義。
興奮状態となり命令はできなくなるが、攻撃力・守備力ともに大幅に上昇する。


いかがだったでしょうか。
これで今日からはMRI専門技術者たちの会話にも混じっていけることでしょう。

(参考文献)
「改訂版 超実践マニュアル MRI」VERSUS研究会 (監修, 監修), 小倉 明夫ら

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