新システムでZ/Xを始めよう！
すでに10年以上も続いている現役の国産TCGであるZ/Xですが、そういった歴史あるゲームには常に寄り添うべき問題があります
「今から始めても昔の強いカード持ってないと勝てないんじゃないの？」
元祖TCGであるマジック:ザ・ギャザリングでは、昔のカードも使えるレギュレーションに何万ドルもするカードが存在しており、そのゲームで遊んでない人でも《ブラック・ロータス》の名前くらいは知ってたりと有名です
そのマジックではレギュレーションを分けて、全部のカードが使えたり、ある時期以降のカードのみで古いカードは使えなかったり、この数年以内のカードだけに絞られてたりもします。その最近のカードだけで遊ぶレギュレーションを「スタンダード」と呼び、新商品が発売されると少し前のカードから順に使えなくなる取り決めを「スタン落ち」と言ったりもします
スタンダードで遊ぶなら、スタン落ちによって初心者と熟練者の持つカード資産に差は生じにくくなります
さて、話題をZ/Xに戻しますが、こちらはスタン落ちがありません
よって古参プレイヤーであればその分だけカード資産は有利になります
ですが、毎年のように追加され続ける新プレイヤーに対しては、古参も新規も例外なく「はじめまして、これからヨロシク！」なのでカード資産差というものが存在しません。今年はグロリアが追加されました
最新弾の商品紹介ページによれば、今から始める人がこのパックだけでもデッキを作れるとありますので、早速それを試してみましょう
まずはプレイヤーカードとプレイヤーEX
グロリアのレアリティはRなのでカートン開けたら30枚くらい集まります
グロリアEXはMGNRなので2カートンに1枚です。このレアリティによる排出率の歪みで60枚くらい無駄になるの是正してくれません？
コモンとアンコモンを復活させるだけでも改善されると思うんですけど
そしてデッキに入るゼクスとしてのグロリア。青が2種に白が1種
本来ディアボロスの色である黒が3種、スタートリソースは3色になりますが
多色カードで青黒と白黒。一応リソースに白を用意できずともプレイ可能
新システムのリンクも必要ですね。カートン開けたら各１が集まります
ところでZ/Xの構築ルールとして、イグニッションアイコンを持つカードと持たないカードそれぞれ20枚と30枚とを過不足なく入れる必要があります
また、イグニッションアイコンを持つカードのうちでもヴォイドブリンガーとライフリカバリーはそれぞれ4枚まで入れられます
上記のグロリア関連のうちイグニッションアイコンを持つのは2種だけ
足りない分は、とりあえず44弾のヴォイドブリンガーを見繕いましょう
各色に1枚ずついますが、種族も合っているオトヒメがよさそうです
では続いてライフリカバリーを、選べと、この中から
どれもグロリアとは無関係なカテゴリ強化用で、持ってるテキストの1行目にあるライフリカバリーしかまともに機能しないんですか、そうですか
イグニッションアイコンあと1種4枚を選べば20枚になりますね
それもカテゴリ強化用と、プレイヤー指定のあるカードだけ、と
種族がディアボロスなら、クレプスはリンクに関係ありますね
とりあえずイグニッションアイコンは20枚になりました
今度はイグニッションアイコンを持たない30枚ですが、ゲーム開始時に関連したルールでスタートカードとスタートリソースから選びましょう
すでにスタートリソースは臥薪嘗胆グロリアがあるので、汎用的なスタートカードの中からどれか選べば～～と思いましたが1種しかいないんですね
スタートカードとスタートリソースにグロリア関連の6種を加えれば26枚なので、あと1種だけ選べば30枚に届きます。プレイヤー指定もなく、カテゴリ関連の要求もしないカードは44弾だとレイドのイタァカもしくは獣刃詩しかいません。そして条件的に達成しやすそうなのはユウになりますね
消去法で辿り着きましたが、能力がグロリアの苦手とする絶界への回答としてこの上ない最適解なので、積極的に選んでも採用してそうです
もう一度あの商品紹介ページにあったコメントを思い出してみましょう
「プレイヤーエクストラ」 ＞ある
「スタートリソース」 ＞ある
グロリアを中心としたデッキ ＞50枚のうち6割方はグロリア
ぎりぎり嘘ではないけど、フレンチバニラくらいしか仕事しないスタートカードとライフリカバリーに、カテゴリやプレイヤー違うから種族にしか意味のないクレプスとか採用させられてるデッキを
「今弾からZ/Xを始める人にもオススメです！」
って言い切るの、かなり無理ありますよね
その理屈が通るなら、メインデッキにイベントカード1枚もなくても、デュナミスにこれ1枚だけでニノデッキが組めるって言えますけど
今回ただの検証なのでオチはありません
ちゃんとデッキ組めたねよかったねってならなかったのはブロッコリーさんのせいなので、苦情はユーザーサポートにお願いします
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