大倉一真(一般社団法人パーソナルサービス支援機構 代表理事 / 鹿児島県大隅地域を拠点に不登校・ひきこもり支援、自殺対策事業などを展開)
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不登校児童生徒にとってのゲーム・スマホ
私たちのフリースクールや不登校児童生徒支援室では、ゲーム機やスマホ・タブレットの持ち込みを禁止にはしていません。
その理由にはいくつかありますが、フリースクールや不登校児童生徒支援室に通うことはあくまでも「寄り道」だと考えているからです。
息抜きをして、体が記憶したトラウマをケアし、友だちと過ごすことの楽しさを思い出し、自分のこれからのことを自分で考えられるようにするための場所で、だからこそ復学で
フリースクール・通信制高校サポート校への利用を考えているご家族さまへのメッセージ
最近では体験活動などを取り入れるフリースクールや通信制高校サポート校がちらほら出てきたかなと感じます。少し前までのこういったスクールというのは、家で一人にさせるのが心配なので、とにかく預かってもらうところという印象でした。そこでは家にいるときと何ら変わらず、学習プリントや漫画を読んでるだけ、、というのが多く、以前、そういったとこの出身者から「学生時代や10代の思い出は何も無い」なんて寂しい話をよく
もっとみるマンスリーサポーターについて
*長文ですが、ぜひ。
最近では、子ども食堂やコミュニティスペースの運営をするのにクラウドファンディングを活用されるケースが増えています。
クラウドファンディングはその団体の活動や社会課題を多くの方に知っていただく機会にもなりますし、スタートアップの費用補填にもなるので、効果はたいへん大きいと感じております。
しかし、子どもを取り巻く社会課題である「ひきこもり」や「不登校」、「貧困」や「虐待」など
ひきこもりの息子殺害事件(2020年1月)を受けて考えること。
以下、NHKニュースから抜粋。
77歳の父親が、ひきこもり状態になっていた53歳の息子を殺害した罪に問われている裁判員裁判で、検察が懲役12年を求刑したのに対し、鹿児島地方裁判所は「同情に至る面はある」として懲役6年を言い渡しました。
鹿児島市田上台3丁目の佐藤勉被告(77)はことし1月、自宅前の路上などで、同居していた53歳の息子を日本刀で切りつけるなどして殺害した罪に問われています。
こ
自殺相談、新型コロナの事態を受けて考えたこと
令和元年度10月から半年間、鹿児島県の地域自殺対策強化事業を受託したのをきっかけに、令和2年度も自主事業として「自殺対策総合相談事業」を続けています。
毎日のように、鹿児島県内の方の相談だけでなく、全国からもLINE相談や電話相談を受けていますが、そのほとんどの方が「身近に相談できる人がいない、、、」と話されています。
今回の新型コロナ感染拡大防止を受けて、学校休校や外出自粛などで自宅で過ごす
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ④ ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
今回も、ご相談に来られる親御さんの多くがお悩みになられていることに対して、お伝えさせていただいていることをご紹介したいと思います。これは、臨床心理など専門的な学びからの言葉ではなく、今まで関わったご利用者さんの姿から学んだことです。だからこそ、自信をもってお伝えさせていただいているお話しです。
「私の子育ての仕方が間違っていたのでしょうか?」それは決して違います。最初の投稿でもお話ししましたが、
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ③ ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
今回は、親御さんからのご相談で、多くの方に共通する内容のものをご紹介したいと思います。相談内容が同じでも、個々の抱える背景などが違うので、同じ対応ですべてが解決するわけではありませんが、少しは胸のつっかえが取れるかなと思います。
子どもの「やる気スイッチ」の探し方を教えてください。はい。子どもにやる気スイッチなんてありません。
では、お尋ねします。親御さんのやる気スイッチはどこですか?何があれ
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ② ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
小学校の児童らを襲撃した「川崎事件」と家庭内暴力の末に実父が我が子を殺害した「次官事件」。報道や一部の世論では、両ケースに共通するキーワードを「ひきこもり」としています。そのためか、これらの事件後、私たちの機構へ同じようにひきこもり状態となっているお子さんを持つ親御さんからの相談が増えています。また、メール相談に関しては、この1か月で80件近くにもなりました。
「私のとこの子どもも何か事件を起こ
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ① ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
はじめまして。一般社団法人パーソナルサービス支援機構の代表をしております大倉と申します。
私はこれまでに、ホームレスや生活困窮状態の方の生活面や就労の支援、不登校やひきこもりなどといった、生きづらさを抱えている方の一歩を踏み出すための支援にかかわり、20年間で約6000人の方と出会ってきました。この6000人の方、一人ひとりが抱えている課題や背景は全く違い、出会った時の本人のモチベーションも違い