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初〜中級者のNAGAとの付き合い方

こんにちわ。ぺるそなです。初noteになります。

初めて書くテーマ何にしようかな、と色々考えた結果、特上卓でもがき苦しんでいた時に思っていたことを、1つ書いてみることにしました。
タイトルの通り、強い方というより発展途上の方向けの内容です。
文字ばかりですが、お付き合い頂けたら幸いです。

【1.NAGAとは?】

まず、今回取り上げるNAGAについて。
天鳳特上卓で十段到達した麻雀AI。強い。
有料で天鳳の牌譜を解析するサービスを展開していて、多くの天鳳ユーザーがその力を借りていることと思います。
自分も自分1人ではよくわからない部分を考えるのに使っています。

解析画面はこんな感じ

NAGAの打ち筋ですが、実際に見た感想として多いのは、「かなりブクブクに構えるしめちゃ押す」ではないでしょうか?
事実、牌効率を非常に重視し、かなり押し優位の判断をしているかと思います。

以下詳細述べますが、本noteの結論は、このNAGAの打ち筋を中級者くらいまでの人がそっくり真似しようとがんばると、しっぺ返しを食らいやすいのではないか、ということになります。

とはいえ、あくまで私個人の感想レベルの話ですのであしからず(予防線)。

【2.初〜中級者がNAGAの模倣をすべきか?】

Twitterを見てるとしばしば以下のようなツイを見かけます。
「NAGAと同じ判断だったからよし」
「NAGAと違ってたから次回から直そう」

1局面の正誤に一喜一憂するのは構わないと思います。
一方で、それだけを繰り返していれば段位戦の成績向上に繋がる、というのは少々安直な考え方かなと思っています。
特に初〜中級者の方にとっては。

そもそもNAGAがこれだけ押し強でも勝てるのは、以下の要因があると思います。
・ミスをしない
・肝心なところを見極めて、引くべき時にはしっかり引くことができる


この、言うなれば「保証」があるので思う存分前に出られますし、攻めた結果の多少の裏目は許容できています。
逆に言うと、この「保証」が当人にどのくらいあるかでNAGAの打ち筋を模倣する価値が変わると、自分は考えています。

当然、初〜中級者ではこの「保証」に不安があることが多いです。
その場合にNAGAの模倣をしようとするとどうなるか?
自分の結論は以下の通り。

特上卓以下のレベルの人がちょっとやそっと努力したくらいではNAGAの模倣は不可能。
仮にある1局面でNAGAと同じ答えを選べたとしても、それ以外の局面においてNAGAと同じ答えを選び続けることができない。
その結果として、トータルとしてNAGAの求める期待値に届かなくなり、それどころか攻撃的ゆえに選択ミスが致命傷になることが多い。

ちょっと言い方を変えて車に例えてみますと、NAGA車は圧倒的な牌効率という強力なエンジンを搭載している。しかし同時に、ベタオリ手順やここぞの押し引き判断という、車体を安定させる制動機能にも優れている。
これを「すげえエンジンだ!」というだけで制動機能がイマイチな自分の車に積んでしまうと、凄まじいスピードに耐えられずコースアウト・クラッシュしてしまう。
みたいな感じでしょうか。

ぎゃーす!



もちろん「鳳凰卓の中でさらに上を目指す!」等、目標が非常に高いところにあるなら別です。
が、鳳凰卓タッチくらいの目標であれば、NAGAレベルの完璧さは必ずしも必要ではなく、もう少しゆるめに考えた方が近道なのでは、と思います。

すなわち、絶対の正解を常に追い求めることより、明確な誤答やA級ミスをしないことをまず優先。
そして、自分の実力的にその後A級ミスをしてしまいかねない選択をNAGAがしているようであれば、あえてNAGAとは異なるセーフティな打ち方も採用。
ということです。


補足:
別にこの意見が絶対に正しいと思っているわけではありません。

ただ、私個人として大事にしているのは、自分の能力・目標・課題をよく認識した上で、自分自身の意思で判断を下す姿勢です。

強者の意見を無視しろと言っているわけではありません。むしろ参考にするべきです。
ただ、最終的にどうするかは自分自身で決めるべき、という考えなだけです。

繰り返しになりますが、自分の実力や目標次第でNAGAとどう付き合うかを決めれば良いと思います。


【3.NAGAと異なる選択を考える場面】

さて、それでは実際にA級ミスを避けるためにどう考えたらよいのか。
そもそもA級ミスと言っても色々あるわけですが、特に避けたいものの1つに(致命的な)放銃があります。
ので、この章では放銃回避にフォーカスして数例出したいと思います。
まあ、当たり前っちゃ当たり前のことしか書いていないですけども。

・アガる必要があまりない時の手組み
放銃リスクをどれだけ背負うべきかは点棒状況、自分の手牌価値、残り局数などによって変わります。
まずこれを見極めるのが前提です。

その上で、あまりアガりに向かう必要がない状況であれば、とりあえず普通に手を進めようとするNAGAの選択は無視。
割り切って安牌(特に親の現物)を複数抱え、放銃リスクを可能な限り低く保ちながら進行するのは1つの手かと思います。
配牌オリもこの判断に含まれます。

役牌を鳴くかどうかもこれに関わります。
NAGAはとかく役牌は鳴けと言ってきますが、守備牌を2枚失うので結構大きな分岐点です。
1000点2000点で鳴くべき状況かどうか、鳴いたあとの勝ち目はどうか、よくよく考えるべきかと思います。

・オリ判断
リーチを受けた時、あるいはドラポンなど目に見えて高打点の仕掛けを受けた時どうするか?

NAGAはある程度押し返しを考えた選択をすることも多いです(ビビってばかりだと結局損をするということでしょう)。

が、それを意識しすぎて、絶対オリなきゃいけないところで誤って押したり、混乱してオリ方をミスってしまうようでは本末転倒です。

そこで、「まだいけるかも?」という場面でも、ギリギリまで粘らず、あえてワンテンポ早めにベタオリに切り替えてしまうのもアリかな、と。
無理をしないことでじっくり考える余裕を作り、オリの失敗率を下げる作戦です。

そもそも「オリ切る」って考えることが多くて案外ムズカシイですし、時間の余裕はいくらでもほしいところ。

注:
もちろんこれらのような安全策をずっと続けていると、雀力の成長を妨げるリスクがあります。
適宜調整必要。

【4.逆にNAGAにバッチリ教えてもらう場面】

こちらも少し例を。
総じて「期待値を追求すべきケース」ということですが。

・超攻めたい状況の牌効率、鳴き選択
「守りなんか知らねえ俺はこの手を絶対アガる!」
という場面で、効率を突き詰めるのには最適。
そもそも攻撃の選択をミスると進行が遅くなり、他家にチャンスを与えることになりますので、守備面から見ても重要。

・リーチ判断
正確にはダマ判断。
リーチはする方がだいたい得なので、ダマにする場合はよほどの理由があります。それを勉強するのは押し引き力強化に大きく役立つかと。

・ベタオリ手順
細かい順番まで絶対にミスらないため、参考にしやすいです。
ただし前述の通り、オリ気味だけどベタオリはしていないなどのケースもあるので、打牌意図の見極めは必要。

【5.まとめ】

麻雀AIによる牌譜解析というのは本当に画期的なツールだと思います。
こんな勉強の仕方を採用できるとは、本当にいい時代に麻雀を始められたもんです(笑)

ただ、ツールというものはやはり使い方が重要。
NAGAを使う時には盲信的に模倣しようとするのではなく、自分が必要とする情報の種類やレベルに合わせて活用するのがよいのかな、と感じています。

自分も今後は微差を詰めていくような使い方にシフトしつつ、引き続き利用させて頂こうと思っています。

ダラダラ長文失礼しました。
それではまた〜。

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