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毒づきながら春を求めて(2/4)

今回ハワイアンズに来るにあたってわからなかったのが、宿泊者は荷物をどうするのかという事でした。
チェックインは13時30分からです。
プールに大きな荷物を持って行くのか?
遊んだ後は、またブクブクの冬の恰好でチェックインしに行くのか?

このあたりを色々と調べたところ、まずはフロントで受付(チェックインと同じだけど部屋の鍵はもらえない)を済ませて、荷物と上着はクロークに預ける。
プールへ持って行く道具一式は、預ける荷物とは別にしておく。
プールはロッカーに荷物を入れるので、小銭は必要。
ご飯を食べるのも、スライダーに乗るのもお金はいるので、カードやスマホや財布は必要。
更衣室からプールまで遠いのでビーチサンダル必須。

こんな流れになるようです。

まずはフロントへ向かいます。
4組ほど先客がいて待ちましたが、10分近く待たされました。
一体何をそんなにかかっているのだろうと思っていましたが、自分の番になってよくわかりました。
今回は福島県に旅行すると補助金が出るので、それの申し込みをしているのですが、条件がワクチン接種を3回以上終えている事で、接種証明が必要なのです。

受付には代表者だけお並び下さいと書いてあるので、僕だけ並んでいたのですが、結局家族を呼びに行くハメになりました。
さらにはこの申し込みが非常に判りにくく、宿泊代から一人3,000円が引かれるのですが、申し込み画面で、どうやら夜のショーも含めた金額を僕が入力していたために、宿泊代が変わって来るので入力を修正しないといけないとの事で、気付くと10分以上経っていました。
そしてそこからようやく、荷物を預ける場所やプールの場所、部屋の場所などの説明があり、そこでも結構時間がかかりました。
建物自体増築改築を繰り返しているので、ちょっとしたダンジョンなのです。

大きな荷物や着てきた上着を預けて、ようやくプールへ移動です。
プールの道具は各自リュックに入れてきたので、それだけを持って行きました。
言われた通りのルートで進みましたが、あまりにも距離があるので正しいか不安になります。
なんとかたどり着いたと思ったら、そこはもうプールで、一体どこで着替えるの?と引き返してみると、途中から階段を上って3階に行かないといけないのでした。
更衣室で着替えましたが、夏と違って着こんでいるために、脱いだものをロッカーに入れるのが大変で、思いのほか時間が掛かりました。

ようやく着替えを済ませてプールへ向かいます。
まずは入り口にある空気入れで浮き輪を膨らませます。
写真で見た時はもう少し広いように見えていましたが、想像していたよりはこじんまりした感じです。

見た感じ、プールサイドに荷物を置いておけるような場所も無いし床も濡れています。
こっちにもロッカーがあるので、スマホや財布などはロッカーに入れました。
ちなみにこのコインロッカーは、終了というボタンを押さない限り何度でも開け閉めができます。使用時に400円を入れるのですが、終了ボタンを押すと100円が戻って鍵はかけられなくなる仕組みです。

まずは流れるプールへ向かいます。
もうコロナで自粛の時期は終わったのか、思った以上に混んでいました。
プールは入った瞬間は暖かいと思いましたが、少しするとちょっと冷たく感じました。
浮き輪に掴まりゆらゆらと流されて行きます。途中で浮き輪を放して平泳ぎで泳いでみましたが25m程度泳いだところで息が苦しくギブアップ。
海で船が沈んだら25m泳ぐ程度しか生きていられないという事ですね。

3週ほどしたところで、ウォータースライダーを滑る事にしました。
ここには4種類のスライダーがあり、うち3種類はこの室内にあります。残る1つはものすごく高い所から滑るのですが、場所も屋外にあります。その名もビッグアロハといいます。
そして3種類のスライダーについては回数券というものは無く、2800円の共通一日券しかありません。
ビッグアロハだけは一回550円の回数券があります。
スライダーのチケットは腕輪になっていて、一度留めると切らない限り取れないヤツです。なので、一人分を買って、家族や友人で使いまわす事はできません。
ビッグアロハは、夏だと90分待ちなんて事もあるので、状況をよく見ないと一日券を買っても全然滑れない可能性もあります。

この日は屋内のスライダーは大体10分から15分待ちといったところでした。
主にマウナブラックというスライダーを滑りましたが、これが結構怖い。
浮き輪のようなものに乗って滑るのですが、スピードが出るだけではなく、真っ暗な中を滑るので、急に体が振られたり落ちたりと挙動が激しいのです。
二人乗りタイプで息子と滑りましたが、最後は必ずひっくり返ってしまい、鼻や耳に塩素臭い水がたっぷり入るのには参りました。

予定ではここでお昼を食べる事にしていましたが、周りにあるお店はどこも行列です。様子を見る為にプールから出て見て回りましたが、飲食店のあるエリアは恐ろしく寒く、とても何分もいられそうもありません。
ラッシュガードを着ているので、ぐっしょり濡れていて冷えるのです。
どうせ夜はバイキングで食べ放題だしと、ここは昼を抜くことにしました。

冷えた身体を40度の暖かいプールで暖めていると、二階の通路から外に出ていく人がいるのに気づきました。
どうもそちらにも施設があるらしいので、行ってみる事にしました。

迷路のような施設内を延々と歩いて階段を昇っていくと、屋外プールに着きました。
てっきり寒い時期はやっていないと思っていたのですが、普通にやっています。
プールは温水とはいえ外気は冬のそれです。
思い切って外に出てみると滅茶苦茶寒く、慌ててプールに入りました。
おお、暖かい。でも肩が冷たい。
露天風呂のお猿さんのようには行かず、外気に触れたところはあっという間に冷たくなります。
余りにも天気がいいのでしばらくいましたが、身体も少しずつ冷えてくるので元の屋内プールへ戻りました。
引き続き遊んでいるうちに15時を過ぎたので、あがることにしました。

浮き輪の空気を抜くのと着替えにかなりの時間がかかり、フロントに着いたのは16時近くになっていました。
そこで部屋のカギと預けた荷物を受け取り部屋へ向かいます。
説明された部屋は最上階という事で、なんとなく眺めがいいかなと喜んでいましたが、エレベーターを乗り継いで何度も角を曲がり、フロントから優に5分はかかるような場所でした。
このダンジョンのような作りに、帰巣本能皆無の家内は最後まで慣れる事ができず、この後お風呂に行って迷子になりました。

部屋はベッドが2つに畳敷きのスペースがありました。
エクストラベッドではなく、一人はお布団で寝るようです。

ベッドが2つに畳にお布団の3人部屋
かまぼこ屋根がさっきまでいた屋内プールのエリア
向かいのホテルもハワイアンズのホテル

つづく

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