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秋のお出かけ 紅葉の松島 その2

さて夕飯も済ませた後は、いよいよライトアップされた紅葉を見に行きます。
ちなみに夕飯を食べた店と円通院、瑞巌寺ずいがんじは徒歩3分圏内の距離感です。

最初に円通院に行きましたが、案の定ものすごい行列です。
というのも、回遊式の庭園は道が狭いので、入場者を門の前に並ばせておいて、ある程度人がはけてから数十人を入れるという方式を取っているためです。

左が円通院に入って行く人達、右が遠くまで続く行列

ああ、こりゃしばらく無理だなと判断して、円通院を通り過ぎて瑞巌寺へ向かう事にしました。
瑞巌寺は紅葉のライトアップでは無いので、拝観者は少ないだろうと踏みました。

ちなみに瑞巌寺は以前も記事にしています。

拝観料の必要な境内の部分と、無料で見られる参道の部分に分けられますが、まずは境内を見ます。

入場するグループごとに提灯(LED)を渡され、それで足元を照らしながら進みます。そして提灯の下に花の模様が投影されます。

我が家の提灯は梅の模様

この投影された模様をディスタンスの目安にして下さいという演出でした。
実際は建物の中は混雑していて、十分なディスタンスは確保できませんでしたが、暗闇の中にぼんやりと灯る色とりどりのゆれる提灯は幻想的でした。

小さい子はみんな張り切って提灯を持ってました

さぁ、では本堂へ入っていきましょう。

ここが入口。靴を脱いで入ります。内部は残念ながら撮影禁止です

暗い廊下を提灯の灯りを頼りに進んで行くと、庭がライトアップされていました。こちらは外なので撮影が可能です。
時間で色が変わるようです。

見えているのは上段の間などがある本堂部分
見えている木は、朝鮮出兵時に政宗が持ち帰った臥龍梅がりょうばい
色が変わるとこんな感じ
1分ぐらいで色は変わります
裏庭の方はこんな感じのライトアップ

途中お坊さんが襖絵の説明をしていたので聞き耳を立てたり、息子に上々段の間の説明をしたり、この部屋に燭台や行灯しか無かったらどれだけ暗いかを説明しながら回り、外に出ました。

出口で提灯を返して、境内の外に出ました。
ここに一本だけもみじが生えています。

瑞巌寺唯一のもみじ

町のあちこちに雰囲気を出すために篝火が焚かれています。

そういえば、例年この時期に見に来るときは真冬の恰好をしてきます。
最後に来た3年前も、上はダウンを着て下はヒートテックのタイツを履いて、手袋もしていました。それでいて身体の芯から冷えるぐらいでしたが、今年はものすごく暖かいので助かりました。
気温は14度ぐらいあるのではないでしょうか。
指も冷たくなることはありませんし、吐く息が白くなる事もありません。

今度は瑞巌寺の境内を見て回ります。
ホームページによると、先ほどの本堂は「動のライティング」で、境内は樹木などの陰影により生み出された幽玄な空間を表現した「静のライティング」だそうです。

瑞巌寺側から境内の総門(入口)側を見るとこんな感じ

瑞巌寺を出て真っすぐ境内を進むと総門がありますが、左側を迂回するとかつてお坊さんが修行した岩窟群が現れ、石碑や石仏があります。
まずは岩窟側を進みます。

杉木立の中にこういうディスプレイがされていたりします
暗い時に来たら薄気味悪いだけですが、幽玄な雰囲気が漂っていて綺麗です
誰かのお墓でしょうか
こちらは明るいオブジェ
ここだけ岩窟の中にも明かりがありました
来た方向を振り返る

やがて総門に出ました。
総門にも提灯が飾られていて綺麗です。

本当はこちらから入って真っすぐ進んで瑞巌寺へ至ります

今度は真っすぐ参道を引き返します。

正面奥が瑞巌寺になります

瑞巌寺の前を左折して円通院へ向かいます。
行列は先ほどより減っていましたが、それでも4列縦隊で50mぐらいは並んでいるでしょうか。
しかし、拝観券を事前購入制にしたためか、サクサクと進みます。

いよいよ円通院に入ります

円通院のお庭は、小堀遠州の手によるものでぐるりと時計回りに一周するようになっています。この時期は完全一方通行になります。

小堀遠州とは安土桃山から江戸初期にかけての人で、ガーデニング好きの大名だと思って頂ければ間違いありません。
日本全国あちこちの庭を手掛けていて、庭の事なら小堀遠州に任せて置けばいい的な人です。

各エリアごとにライトアップのテーマがあるようで、奥のエリアでは演奏会が開かれていたりします。

それではいよいよ円通院に入ります。

と、いいところで次回につづく。

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