プチお出かけ 分水嶺を見に(1/2)
先日の休みに分水嶺を見てきました。
僕の住む仙台からは車で1時間40分、宮城県と山形県の間にそれはあります。
往復で3時間以上かかります。ただそれを見る為だけに行くのも勿体ないというわけで、ついでにラーメンでも食べてこようという作戦です。
昨年ヨシタカさんが紹介していたラーメン屋さんで、その名を「阿部支店」といいます。
事前にネットで調べた情報によると、阿部支店について次のような事がわかりました。
提供まで時間がかかるという事は、土曜日の昼時なんかに行ったらどれだけ待つ羽目になるかわかりません。
11時開店なので、それより前に行って並んだ方が良さそうです。
そこで家を9時に出て現地に10時40分に着く計画にしました。
早めのお昼を食べてから分水嶺へ向かう作戦です。
予定通り9時に家を出て、東北自動車を北上します。
古川ICで降りて国道47号線を西に向かいます。
宮城県の小牛田駅と山形県の新庄駅を結ぶ陸羽東線とつかず離れず並走して行きます。
陸羽東線は奥の細道湯けむりラインの愛称がつけられているだけあって、その沿線には多くの温泉があります。
長閑な風景の中を走り続け、ナビの案内もそろそろ目的地を指していますが、1軒の人家も見当たらず少し不安になってきた頃、突然小さな駅-赤倉温泉駅-と、肩を寄せ合うように並ぶ数件のお店が視界に飛び込んできました。
ここだ、とハンドルを切って駅の駐車場(もちろん無料)に車を入れました。予定より少し早い10時35分です。
一日に数本しか来ないローカル線の無人駅ですが、車は数台停まっています。その中の1台には人が乗ってエンジンもかかっています。恐らくラーメンを食べに来た人でしょう。
駅でトイレを済ませて辺りの写真を撮っていると、1台のミニバンがやってきてお店の前に並びました。
これはうちも並んだ方がいいのかな?まだ時間はあるし、さっきから待っていると思われるこの人が並んでからでいいかな?
そんな事を考えながらぐずぐずしていましたが、する事も無いので並ぶ事にしました。我が家は2組目です。
並びながらも、お店は営業しているのだろうか?と不安がよぎります。それほどやっていない感が漂っているのです。
ただお店の前に「ラーメン」と書いた赤い桃太郎旗がはためいていて、恐らく営業しているのだろうと思う根拠になっています。
また換気扇からはいい香りが漂ってくるので、何か仕込みをしているんだなというのがわかります。
やがて11時になりましたがお店はまだ開きません。後ろを見ると15人ぐらいが並んでいるでしょうか。
そして11時3分、不意に引き戸が開いて店主が暖簾を持って出てきました。
そして一組ずつ案内されて、奥から順に座って行きます。
店内は小上がりが1つ、4人掛けのテーブルが3つです。
つまり4組までしか入店できません。
店内で待てるのは一人だけと書いてあるので、最初の4組に入れなければ、結構な時間外で待つことになります。
雨の日や寒い日は辛そうです。
そして店主がお水を持って、1組目の小上がりへ行き注文を取ります。
またお水を持って我が家のテーブルへ、そこで評判の高い味噌チャーシューとチャーシュー麺を頼みました。
これを4回繰り返して厨房へ消えて行きました。
これは時間がかかるなぁ。
店内には古い漫画本が置いてあり、昔読んでいた「シニカル・ヒステリー・アワー」があったので、読みふけりました。ああ、懐かしい。
そして漫画に没入する事30分、ようやくラーメンがやってきました。
噂に違わず、ホロホロの分厚いチャーシューが炙ってあり、何とも言えない香ばしさが食欲をそそります。
実は味噌が食べたかったのですが、家内が味噌を頼むと言うので僕は醤油にしました。次に行く事があったら味噌を頼もう。もちろん醤油も期待を裏切らない美味しさでした。
食べ終えて会計を済まそうとしたところ、今作っているのでちょっと待ってくださいとの事。3組目と4組目のぶんを作っているところのようです。
会計を家内に任せて外に出ると10人ぐらいが待っていました。
えーと50分経って3組目と4組目に提供しているから・・・最後の人はきっとあと2時間ぐらいは待たないといけないのではないでしょうか。
そして家内は5分後に会計を済ませて出てきました。
分水嶺の話を書くはずが、ラーメン屋さんの話で2000文字になってしまったので、2回に分けることにします。
つづく
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