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福岡~宮島~尾道の旅(3/10)

1日目 5/4(木)

近くの店で梅ヶ枝餅を買おうと思ったのですが、店員さんに聞くと2日しか日持ちしないとの事でした。
隣の店では常温なら3日で冷凍なら10日と言われましたが、冷凍では売っていないとの事。
店によって違うけど、日持ちはしないようです。

となると、冷凍で販売している店を見つけなければいけません。
幸いにも3軒目で店頭に冷凍の文字が見えました。
もちろん焼きたても買えます。
早速会社用と自宅用に買って、その場でクール宅急便で発送しました。2日後には配達されるとの事だったので、着日を3日後の5月7日にしてもらいました。

ここでの目的は全て達成したのであとは駅へ向かいます。
トイレを済ませてホームへ行くと観光地っぽい可愛い電車が止まっていました。
ちなみにこの時、予定と1分の狂いも無く12時55分です。凄いぞぺれぴちツアー。

観光地仕様の電車

二日市駅で特急に乗り換えて柳川まで向かいます。
ここからは30分ぐらいあるので、できれば座りたいところです。
やがて特急がやってきました。

ここから柳川までは特急で移動

結構人が乗っていましたが、大半がここで降りたため余裕で座る事ができました。
走り出すと、噂には聞いていましたが、飛ばす事飛ばす事。
京急けいひんきゅうこう並みに小気味よく飛ばします。
ダァしゃりやーす!ドアしまります」という京急の駅員さんのアナウンスが聞こえるようです。

途中かなり雲行きが怪しくなり、空の色もだいぶ暗くなってきました。
川下りでの雨は避けたい所でしたが、ちょっと無理かもしれません。
道真公お願いします。

そうこうしているうちに柳川駅に到着しました。
確か改札を抜けたら、右側にある待合室みたいなところで受付をして下さいと書いてあったなと、キョロキョロしながら歩いていると、法被を着たおばさんが外国語で話しかけてきました(英語でも韓国語でも中国語でも無い感じに聞こえたのですが、何人だと思われたのでしょうか)

日本人ですよと答えると、川下りは如何ですかと聞かれたので、そのチケットを持っている旨を伝えると、マイクロバスが待っているので乗って下さいとの事。
この西鉄のお得切符で乗れる川下りは、西鉄の特急到着時間に合わせて送迎バスを出しているのです。

これで船着き場まで送迎してくれます

バスに乗り込みましたがすぐには発車せず、10分程してから発車しました。
乗客は7~8人といったところ。思いのほか少ないです。
10分もしないうちに船乗り場に着きました。
すると既に9割方乗り込んでいる舟があり、そこに通されました。
我が家とその後の2人連れが乗ってすぐに出発となりました。
これから約1時間の旅です。

これに乗るらしい
笠は無料で貸し出ししています 日差しの強い日は必須かも

この頃から少し空気がひんやりしてきました。
いよいよ雨かもしれません。ここで降られたら嫌だなぁと思っていると、船頭さんも「涼しくなってきましたねぇ、そろそろ降るかもしれませんよ」とニヤニヤしています。
カッパを積んでいるので、降ってきたらそれを羽織るようですが、まぁずぶ濡れになるでしょう。

川下りの船頭さんはどこも同じような感じだと思うのですが、歴史や地域や草花や動物など面白おかしく説明してくれます。
今日の船頭さんも良く通る声で色々と説明してくれます。
乗客の中に4人組の着物姿の女の子がいたのですが、なんとなく聞こえてくる会話で中国系の方だとわかりました。てっきり日本人だと思っていました。

川下りと言っても川の部分は少しで、大半はお城のお堀を下って行きます。
言われなければ違いは分からない感じです。

ここは川で奥の狭い所からお堀になります

そして恐ろしく低い橋の下を何度も潜ります。そのたびにみんな頭を下げたり傾けたりぶつけないように注意します。

水位が高いと結構スレスレとのこと
これでもスリルがあります

そう言えば今まで乗った川下りは全てエンジンが着いていましたが、ここは船頭さんの竿一本です。黙っているとチャポンという竿をさす音しか聞こえない、なんともゆったりとした感じの川下りです。

竹竿一本でゆっくり進みます

ここの舟は、両側の舷側にベンチのようにイスがあり、通勤電車の様に向かい合わせで座ります。てっきり進行方向を向いて座るのだと思っていました。

こんな感じで向かい合って座ります

堀には様々な草花が咲いていますが、ジャスミンの咲いているところがあり、あたり一帯いい香りに包まれていました。お茶を飲んだことしかないけれども、本当にあのままの香りがするんだと知りました。

ジャスミンの香りがすごい

中間地点あたりでドライブスルーならぬクルーズスルーとでもいうのでしょうか。水上売店がありそこに立ち寄ってくれます。
アイスや団子、飲み物などを買う事ができます。
結構涼しくなってきていたのであまり買う人はいませんでしたが、暑い日は飛ぶように売れる事でしょう。

絶妙のタイミングで現れる水上売店

そういえば、炎天下1時間舟に乗っているのは辛そうです。冬もじっとしているのは寒くて大変そうです。
丁度今ぐらいの時期か、秋頃が気持ちのいい時期なのでしょう。

周りは普通に人家だったりします
頭をぶつける人もいるそう

今川下りをしているのは柳川城跡のお堀ですが、柳川城主といえば立花宗茂たちばなむねしげが有名です。
てっきりこのお堀なども宗茂が整備したのかと思っていましたが、土木工事全般は田中吉政たなかよしまさが行ったそうです。
関ヶ原の合戦で逃亡した石田三成を捕らえた人です。
何が凄いといって、400年たった今もお堀の水量調節の機能が当時のまま生きていて、ほぼ一定の水量を保っている事です。
水が少なくなれば川から水を入れて、多い時は川からの流入を止めて水を逃がすのです。
結構水面に近い所に家が建っていますが、そうそう洪水にはならないとの事。秀吉譲りの土木技術を持っていたのでしょう。

そろそろゴールが近づいてきました。
船頭さんのサビの効いた歌声を聴きながら最後の橋を潜ってお別れです。

あっという間の一時間でした

つづく

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