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日経新春杯の指数と見解

 改めまして新年あけましておめでとうございます。この記事は日曜日に行われる重賞レース(重賞が重複した場合は格が高い重賞を優先)の指数と見解を述べる記事となっています。なお、この記事は無料記事です。

★ 掲載内容
➀先週の回顧
・先週この記事で取り上げたレースの回顧
・3着までの馬と指数を表にして掲示
・次走注目馬と警戒馬を発表
➁データ分析
・過去5年分の結果から分析
・ポイント⑤~⑩に纏めて提示
・有力馬のレース前指数振り返り(G1のみ)
➂指数
・能力指数(過去1年間のパフォーマンス)
・PRD指数(予測されるパフォーマンス)
・総合指数(上記指数にデータを加味)
➃見解
・印と全馬の総合指数/レース考察
・印を打った馬のポイント/短評
➄買い目
・馬連/ワイド/3連複など
➅その他
・サポートで土曜重賞&他1~2Rの買い目
★ 筆者の予想スタイル
★ 昨年秋戦線の指数回収率

 

 他にも私が予想家を始めた当初から投稿している『今週の厳選馬』(週末に行われる中央競馬全レース/暫くはOPクラスを対象に、穴馬を多数取り上げる記事)・フォロワー50名様突破記念として投稿している『新馬のすゝめ』(関西圏で行われる新馬戦の中から、最も狙いたい1鞍を紹介する記事)もよろしくお願いします。それぞれ過去~先週の結果や詳しい概要につきましては下記の説明欄か今週出される記事をご覧下さい。

★ 今週の厳選馬
・基本有料(100円)
・購入者限定特典付き
 ➥裏メインとその他1~2Rの予想
  昨年的中率 54 %/回収率 123 %
・近日の的中例 ※購入者限定特典
 ➥中山金杯3連複 75 倍
  シンザン記念馬連 20.2 倍
  ポルックスS馬連 155.9 倍 ※
  日曜中京12Rワイド 7 倍 ※
・過去の結果は下記のリンク/マガジンを参照
★ 新馬のすゝめ
・基本無料
・5つの指数とレーダーを用いた予想
 ➥血統/調教/騎手/厩舎/生月指数
  本命馬の複勝回収率 139 %(昨年)
・主な的中例
 ➥◎ビーアストニッシド 10 人気 3 着
  ◎クリーンジーニアス  6  人気 3 着 等
過去の結果は下記のリンク/マガジンを参照


1.有馬記念の振り返り

➊ 有馬記念の結果

有馬記念:最終

➋ 有馬記念の予想記事
➌ 有馬記念の回顧

 先行馬有利のトラックバイアスで、レースタイムは 2:32.0 。レースレベルは例年の有馬記念よりも若干高レベル且つ、ディープボンドは自己ベストの指数をマーク。その他の馬は概ねレース前指数に準拠した指数で、比較的実力通り決着だった。その中でもエフフォーリア・騎乗の横山武史騎手、クロノジェネシス騎乗C.ルメール騎手の"騎乗する馬を理解したレース運び"は圧巻で、改めてこういった騎乗ができる騎手の大切さを実感した。

➍ 次走注目馬&危険馬
次走注目馬 アサマノイタズラ(10人/16着)

 このメンバー相手にPRD指数5位は立派で、次走も同じ中山競馬場&田辺騎手なら、相手次第で本命を打っても良いレベル。今回の明確な敗因は分からないが、旧来の乗り難しい部分が出たと考えれば度外視で良い。

次走警戒馬 ディープボンド(5人/2着)

 決して物足りるレース前指数でなかったにも関わらず好走できた点は、先行馬有利のトラックバイアスが大きく影響している。今後差し馬有利のトラックバイアスで有馬記念程度のレース前指数であれば、十分警戒したい。


2.日経新春杯のポイント

➊ 昨年のレース前指数

日経新春杯:過去

 トリッキーなコース+ハンデ重賞で、指数が機能しにくいレースの1つ。特に能力指数が低くてもハンデと状態次第で好走できるのが特徴で、昨年の1、2着馬(ショウリュウイクゾ、ミスマンマミーア)がその典型例にあたる。今年は有馬記念4着ステラヴェローチェや、高レベルの日本ダービーで差のない競馬をしたヨーホーレイクなど抜けた実力馬が散見されるが、レースの質は大きく変わらないとみてPRD指数が高い馬に重い印を打ちたい。

➋ 昨年のデータとコース特徴 ※過去3年分
ポイント① 厩舎 ※⋯上は2勝C以上
友道厩舎〔4-4-0-2/10〕106/185
関東厩舎〔0-0-0-5〕0/0
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杉山晴厩舎〔2-3-4-5/14〕133/125

 2勝C以上に限定するなら友道厩舎の数値が高く、複勝率は80%、複勝回収率は185%に達する。昨年はアドマイヤビルゴで敗れてしまったが、今年はフライライクバード・ヨーホーレイクと実力馬が揃っており、厩舎だけで考えるならこの2頭が美味しいだろう。その他関東の厩舎に厳しいこと、杉山晴厩舎が好成績(主は下級条件)であることも頭に入れておきたい。

ポイント② 所属 ※2勝C以上
関西馬〔22-19-19-130/190〕90/114
関東馬〔0-3-3-53/59〕0/28

 ポイント①でも少し触れたが上級条件で関東馬は厳しく、過去3年で1度も勝ったことがない。回収率も壊滅状態で、関西馬全てを買っても複勝回収率が100%を上回るという始末だ。軸馬は必ず関西馬から選びたい。

ポイント③ 高齢馬
7歳馬以上〔0-0-4-35/39〕0/101

 どのコースや距離でも言えるかもしれないが、高齢馬は厳しい。これは後ほど触れる上がり3Fの話にも繋がることで、一般的には加齢とともにズブくなる馬が多く速い上がりを出せなくなる。このコースは専ら上がり3Fが求められるコースというのもあり、高齢馬に重い印は荷が重いだろう。

ポイント④ 血統 ※⋯上は2勝C以上
父エピファネイア〔3-0-1-4/8〕375/122
母父シンボリクリスエス〔3-2-1-3/9〕94/103
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父エピファネイア〔6-2-2-12/22〕349/112
母父シンボリクリスエス〔7-3-3-11/24〕142/88

 中京2200mはシンボリ一族が強く、エピファネイアはシンボリクリスエスの代表産駒。両馬共に日本ダービーやJCを好走したように、左回りでコーナーが4つの舞台が得意な馬がよく出るのも納得できる。今年は父エピファネイアがクラヴェル、母父シンボリクリスエスはフライライクバードとどちらも有力馬なだけに、より一層注目したい。

ポイント⑤ 前走距離 ※2勝C以上
2400m組〔7-9-4-23/43〕92/119

 前走の距離傾向はかなり顕著で、前走2400m組が圧巻の成績を残している。特に阪神2400m組が〔3-3-3-5-/14〕185/113 と強いが、残念ながら今年は対象馬がいない。ただこの条件でなくとも2400m組は十分価値があるため、ロードマイウェイ・ヨーホーレイクには警戒が必要だ。

ポイント➅ 前走着順 ※2勝C以上
10着以下〔1-1-1-46/49〕49/91

 前走10着以下の馬を狙うのはかなり危険で、過去3年上級条件で好走した馬は僅か3頭しかいない。OP以上となるとダービーで大敗したレッドジェネシス(神戸新聞杯2着)1頭だけとなり、より厳しくなる。今年は対象馬が3頭見られるが、何も考えずに切って良いレベルだろう。

ポイント⑦ 上がり3Fの重要度 ※2勝C以上
上がり1・2位〔17-14-6-13/50〕214/214
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前走上がり1位〔6-2-0-1/9〕176/123
前走上がり1~3位〔11-7-3-4/25〕192/204

 ポイント③で述べた通り、このコースは上級条件に上がるほど上がり3Fが求められるコースで、上がり1・2位を出す馬を選べれば75%が3着以内に入る。そのポイントが前走の上がり順位で、前走上がり1位は90%が勝ち負けになり、3位までに広げても85%が好走する。纏めると前走上がり1~3位を出した馬が今回上がり1・2位を出した場合、85%が勝ち負けになるということで、今年の対象馬はクラヴェル・ステラヴェローチェ・ヤシャマル・エフェクトオン・プレシャスブルー・トラストケンシンの計6頭。特に上がり1位のステラヴェローチェ・ヤシャマルは重い印を打ちたい。

ポイント⑧ 調教パターン ※昨年と今年の2勝C

日経新春杯:調教

 今年の対象馬は栗坂だとクラヴェル(週前)・ショウナンバルディ(最終)、CWだとクラヴェル(最終)・ステラヴェローチェ(最終)・フライライクバード(最終)・ヨーホーレイク(最終)・トップウイナー(最終)で計6頭。特に両方該当したクラヴェルはこの舞台が合う可能性が高い。

ポイント①~➇ 総括〔データから見る注目馬〕

 以上ポイント①~➇を鑑みてデータから見る注目馬はクラヴェルとする。非常に乗り難しい馬だが横山典弘騎手が9鞍連続で騎乗しており、その間の最低着順は5着と相性の良さを十分に示している。毎度少し足りない競馬が続いているものの、前走は自己ベストの指数をマークするなど、充実期に入ったとみていいだろう。さらに上がりが生きる舞台に替わる今回は、斤量や血統と合わせて過去最高のパフォーマンスを出せるチャンスだ。

クラヴェル


3.日経新春杯の指数

日経新春杯:指数

【総合指数/ベスト8】※人気は土曜日深夜時点
1位 ④ステラヴェローチェ  69.00  1人気
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2位 ⑧フライライクバード  58.60  2人気
3位 ➁クラヴェル      58.24  4人気
4位 ⑩ヨーホーレイク    55.47  3人気
5位 ③マイネルウィルトス  55.19  5人気
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6位 ⑪ショウナンバルディ  52.63  7人気
7位 ⑥ヤシャマル      50.88  9人気
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8位 ⑮ダノンマジェスティ  49.57  6人気


4.日経新春杯の見解

日経新春杯:見解

 本命はフライライクバード。舞台相性の良さは折り紙つきで、アリストテレスに差のない2着や長良川特別でのパフォーマンスなど、能力以上に力が発揮される。この舞台に強い厩舎と鞍上大幅強化で勝負気配も十分。

 対抗はステラヴェローチェ。不安なのはレース間隔だけで、調教を見る限り有馬記念の反動はない。この舞台も不良馬場とはいえ神戸新聞杯で経験しているため、来週のAJCCより差し遅れる場面は想像できない。

 単穴はクラヴェル。騎手と気性的に後方待機するのは確実で、逃げ先行馬が少ない今回は前走以上にペースが流れない可能性が高い。ただ血統・調教的なコース適正や上がり3Fの速さから見限れない。

 4番手はマイネルウィルトス。土曜の競馬を見る前は本命に近い印をつける予定だったが、見た限り馬場の荒れ具合は微妙でもう少し荒れた馬場が理想。内伸びのトラックバイアスを上手く利用できれば。

 5番手はヨーホーレイク。この馬はステラヴェローチェと逆で中32週が痛い。目の外傷と比較的軽傷の部類だが、長期休養明けの分馬体に余裕があり、明らかにここが目標ではない。重い印は次走以降に打ちたい。

 以下最終追い切りで自己ベストに近い全体時計をマークしたショウナンバルディ、もう少し前目の位置で運べれば好勝負になるヤシャマル、展開さえはまれば一発あるトラストケンシンを相手に3連複18点で勝負。


5.日経新春杯の買い目

➇-➁➂➃⑩-➁➂➃➅⑩⑪⑯ 3連複18点

受け取ったサポートは指数の精度を向上させる研究に使わせていただきます。また、サポートして下さった方にはお礼として、他重賞で狙っている馬の情報をお伝えします。