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皐月賞の指数と見解

 日曜日に行われる重賞レースの中から、より自信のあるレースの指数と見解を述べる記事になっています。

 下に貼ってある表がベースで、評価の横に記載してある各馬のポイントについて触れながら印をうった馬のコメントをしていきます(⚠️PRD指数はプレディクト指数)。コメントでは足りないと思った場合は、さらに表や図を付け加えたりして、より分かりやすい記事にしたいと思っています。なお、この記事は無料記事です。

1.皐月賞の指数

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 今回のレースの能力指数は、過去1年の1600m~2400mのレースで発揮したパフォーマンスをまとめたものです。簡単な特徴としては、朝日杯フューチュリティステークス組の指数の高さでしょうか。

 能力指数は、ダノンザキッド、アドマイヤハダルの2頭が60を越えており、前哨戦を使ってパフォーマンス上昇を狙います。次点に、レッドベルオーブ、ステラヴェローチェ。レッドベルオーブは前哨戦を使わず本番直行。ステラヴェローチェは前走流れに乗り切れず5着。両馬共に、朝日杯フューチュリティステークスで高いパフォーマンスを発揮しました。

 PRD指数は、ダノンザキッドが抜けて1位。調教では、CWの伸びは相変わらずピカイチで状態は変わらず良さそうです。次点は、ヴィクティファルス、レッドベルオーブ。ヴィクティファルスは展開が合いそうですし、前走からの上積みも期待できそうです。レッドベルオーブもヴィクティファルス同様、調教での乗り込み量を見るとまだまだ上昇度はありそうです。

 総合指数は、4強の構図と言って良いでしょう。ただ、おそらく人気するエフフォーリアですが、この4強の構図に入っていません。それもそのはず、そもそも今年の皐月賞は、例年に比べるとかなり混戦模様でどの馬が勝っても驚けないレベルです。その中でまずこの1冠目皐月賞を勝利する馬はどの馬なのでしょうか。

2.皐月賞を予想する上でのポイント

 この皐月賞を予想する上での私がポイントとしたのは馬場です。近年で稍重以上の馬場で行われたのは、2020年と2018年で、両年とも外をまわった馬が馬券圏内になっています。その馬券圏内になった馬は2パターンあって、①先行策をとって最後の直線で粘れる馬(速い上がりを使えれば尚良し)。②後方策から速い上がりを使って差せる馬です。昨日の中山競馬場でのレースで、このパターンの馬が良く走っているのも、このポイントに追い風になると思います。この後の見解では、上記で紹介したパターンと合致する馬を指数と各馬のポイントと共に記載していきます。

3.皐月賞の見解

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 皐月賞の本命◎はダノンザキッドです。

 能力指数から、過去この馬のパフォーマンスが1番発揮されたレースは、ホープフルステークスとなっています。逃げたランドオブリバティが逸走してしまい有利不利が大きかったレースですが、スタート良く前目につけたまま上がり最速で勝利しました。完勝と言えた内容ではなかったですが、3、4着馬が重賞でも通用しているように、有利を含めても弱い内容ではないと思います。

 PRD指数から、この馬がパフォーマンスを上げる理由として、1番の要因とされているファクターはラップと展開です。いかにも前が流れそうなペースのメンバーでありながら、この馬は先行で上がりを使える足を持っています。前走のように瞬発力ラップになってしまうと届かない可能性はありますが、少なくとも今回はスローペースにはならないと思うので、1番良い形で末脚を発揮できるのではないかとみています(パターン①)。

 とある番組の川田騎手のコメントでは、「ダービーが最大目標であり、皐月賞は通過点。まだ100%馬のパフォーマンスを使える訳ではない。」と述べていましたが、私はホープフルステークスからメンバーレベルが格段に上がったように感じませんし、その足りない部分は展開と中山経験でカバーできると考えています。折り合いやテンションの高さなど課題はまだまだありますが、なんとか馬券圏内には好走して欲しいです。

 皐月賞の対抗〇はレッドベルオーブです。

 能力指数から、過去この馬のパフォーマンスが1番発揮されたレースは、朝日杯フューチュリティステークスとなっています。前走は中団で控えて競馬をしましたが、なかなか1,2着馬との差がつまらず結果は3着でした。敗因としては、レース後の福永騎手のコメントの通り(「3コーナーで(3番手を進む)勝ち馬の後ろの位置を取るチャンスがあったのに、取り逃してしまいました。選択ミスですね。」)だと思います。末脚に限界があったのもデイリー杯2歳Sを見れば頷けます。

 PRD指数から、この馬がパフォーマンスを上げる理由として、1番の要因とされているファクターはラップと展開です。この馬も上記で挙げたように前が流れるペースに向くと考えています。このメンバーの中では、厳しい流れの競馬を経験している数少ない1頭ですし、その中でも結果を出しているというのは素晴らしいポテンシャル、ラップの強みを持っている馬だと思います(パターン②)。

 調教では4回も福永騎手を乗せて追い切りをこなしていますし、追い切りの中からも折り合いが難しい馬だと微塵も感じさせません。昨年コントレイルでこのレースを勝利した福永騎手が鞍上ですから、外枠から中団好位につけて追い切りのように折り合いがつけば、昨年コントレイルが見せたような良い末脚を見せてくれるのではないかと期待しています。

 皐月賞の3番手▲はアドマイヤハダルです。
 
 能力指数から、過去この馬のパフォーマンスが1番発揮されたレースは、若葉ステークスとなっています。終始前目の位置で運び、最後は他の馬とは比べられない程の豪脚を披露しました。この馬自身初めて上がり最速をマークし、前哨戦として充分な内容でした(パターン①)。

 PRD指数から、この馬がパフォーマンスを上げる理由として、1番の要因とされているファクターは調教です。1周前の追い切りのCWでは、ルメール騎手を乗せて併せ馬をしました。このパターンはエリカ賞を勝った時と同じですが、今回はその時よりも良い先着という調教内容です。そして、最終追い切りは栗東坂路の単走でした。エリカ賞や若葉ステークスより遅いタイムですが、輸送があるので問題ないと思います。逆に輸送があるのに、終いの1Fは12.1秒と出せたこと。これが状態の良さを物語っていると感じます。
 
 ただ、前走はスローペースのレースであれだけの2着との差を見せることができました。こういう馬が次走ハイペースになると、追走に苦労して最後厳しくなるというパターンが多いです。さらに、極端な最内枠がネックです。ルメール騎手なのでそこまで心配していないですが、外に出さなければ間違いなく失速すると思います。今の中山競馬場の馬場で内ぴったりを回るのは、良い策ではありません。その他そこまで強く推せませんが、指数的には3番手です。

 4番手以降は、課題が多い馬が多く、そこまで評価していませんので、コメントは控えたいと思います。その中でも△のヴィクティファルスと☆のディープモンスターは抑えの抑えという評価です。

4.皐月賞の買い目

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