見出し画像

天皇賞(春)の指数と見解

 この記事は、日曜日に行われる重賞レースの中からより自信のある重賞レースの指数と見解を述べる記事になっています。

 下に貼ってある表がベースで、評価の横に記載してある各馬のポイントについて触れながら印をうった馬のコメントをしていきます(⚠️PRD指数はプレディクト指数)。コメントでは足りないと思った場合は、さらに表や図を付け加えたりして、より分かりやすい記事にしたいと思っています。なお、この記事は無料記事です。

1.天皇賞(春)の指数

画像1

 今回のレースの能力指数は、過去1年の2200m~3600mのレースで発揮したパフォーマンスをまとめたものです。本来なら3000m前後が対象になるんですが、サンプル数が少ないので距離範囲を広くとっています。ご了承ください。上の表を見てもらえれば分かると思いますが、今年の天皇賞(春)は大混戦です。1位のワールドプレミアと5位アリストテレスの差は、わずか2しかありません。能力的に見るとどの馬が勝ってもおかしくない状況です。

 PRD指数も能力指数同様大混戦です。特に指数60を超える馬が1頭もいないのはかなり稀で、50を超える馬が10頭もいる現状です。一応カレンブーケドールが59.53でトップですが、上位4頭差がありません。

 総合指数は能力指数やPRD指数と比べると少し差が開いていますが、上位4頭が固まっています。1位は60.66のワールドプレミアで、前走日経賞で上がり最速の3着でした。全体的に見て人気馬が多いですが、長距離は順当に能力がそのまま反映されるレースが多いので、そういった意味では波乱はあまりなさそうです。

2.天皇賞(春)を予想する上でのポイント

 今回1番のポイントと言えるのが今年は阪神で開催されるということです。京都は下り坂から平坦のコースですが、阪神は急坂を2回も超えないといけません。それゆえ同じ3200mでも馬に求められるものが変わります。そこで下の表をご覧下さい。※黄色い網掛けは中山競馬場で開催されたレースを含んでいます。急坂があり直線が短いという共通点から採用しています。

画像2

 サンプルの数は非常に少ないですが、阪神競馬場で開催される3000m以上のレースの買い要素、不安要素をまとめてみました。

 買い要素として、騎手は和田騎手ディープボンドが該当しています。

 調教師は友道調教師。今回はワールドプレミアマカヒキユーキャンスマイルが該当しています。

 馬主は金子真人ホールディングス。今回はシロニイマカヒキユーキャンスマイルが該当しています。

 血統はオルフェーヴル産駒。今回はオセアグレイトオーソリティメロディーレーンが該当しています。

 回収率は全て100%を優に超えていますから、良い買い要素といえそうです。

 不安要素として、牝馬は、ウインマリリンカレンブーケドールメロディーレーンが今回のレースに該当しています。

 このタフな阪神3200mは牝馬には厳しいでしょう。やはり、牡馬を軸に考えたいです。

 補足でレースラップついても説明しておきます。先ほど求められるものが変わると言いましたが、レースラップも同じことが言えます。1番の違いは、最後の2Fから1Fの大幅な減速です。京都競馬場は平均0.5秒程度ですが、阪神競馬場は1秒近く減速する場合が多いです。阪神の急坂を2度超える強靭なパワーが必須だと思います。

 今回の天皇賞(春)では少ないサンプルですがこのデータとこのレースに求められる強靭なパワー、総合指数、各馬のポイントなどを加味して見解を述べていきたいと思います。

3.天皇賞(春)の見解

画像3

 天皇賞(春)の本命◎はワールドプレミアです。
 
 能力指数から、過去1年間でこの馬のパフォーマンスが1番発揮されたレースは、日経賞です。ゲートの出が悪かったものの、最後は大外を回して上がり最速の3着でした。天皇賞(春)への叩き台と思えば充分な内容でしたし、大外を回してカレンブーケドールとあの差であれば全く悲観する必要はないと思います。

 PRD指数から、この馬がパフォーマンスを上げる理由として、1番の要因とされているファクターは想定スピード値です。想定スピード値とは、前走出したスピード値と今回の開催場所や調教を組み合わせて出している値で、全頭中この馬は飛び抜けた値をマークしました。中山競馬場であのパフォーマンスを出せましたから、似た阪神競馬場も引き続き高いレベルのパフォーマンスを出せるでしょう。

 陣営はあまり中山向きではないと話していましたが、有馬記念、日経賞と向いていないながらも良いパフォーマンスを発揮できました。今回は叩き2戦目ということもありますし、フォトパドックを見ても馬体から充実感が伝わってきます。スタートさえしっかりきることができれば、馬券内は堅いと考え本命にしました。ちなみに福永騎手はこのコースについて、枠順とスタートが鍵になると話していました。

 天皇賞(春)の対抗〇はディープボンドです。

 能力指数から、過去1年間でこの馬のパフォーマンスが1番発揮されたレースは、阪神大賞典です。圧倒的1番人気だったアリストテレスが馬群に沈む中、この馬1頭だけ抜群の手応えで直線を伸びてきました。あの着差、あのパフォーマンスは馬場の影響を加味しても強い内容であったことは間違いないと思います。

 PRD指数から、この馬がパフォーマンスを上げる理由として、1番の要因とされているファクターは調教です。特に1週前追い切りの調教内容が抜群でした。CWで和田騎手を乗せた併せ馬で、3勝クラスのテンザワールドをあっという間に置き去りにしました。最終追い切りに関してですが、いつもよりタイムが遅いのは、折り合いに専念したと調教師が話していることから、全く問題ないと思います。

 買いデータにも該当している和田騎手が鞍上ということで充分にチャンスがありますし、阪神競馬場との相性状態の良さもひしひしと感じます。超長距離だけに展開も直線だけの瞬発力勝負にはなりにくいと思うので、そうなれば馬券内は外さないと考え対抗にしました。

 今回3番手を付けなかった分、△印に横に何番手かを記載しておきました。簡単に3番手以降の各馬の見解を紹介して、天皇賞(春)の見解を締めたいと思います。

 △1番手のアリストテレスは、どうも折り合いが怪しいです。あそこまで入れ込むと当然長距離はもちません。前走も馬場で負けたのではなく、折り合いで負けたと思っています。今回もそうなる可能性否定できないので、▲印は控えさせてもらいました。
 
 △2番手のカレンブーケドールは、距離が厳しいと思っています。もちろん牝馬だからという理由もありますが、ジャパンカップのあのパフォーマンスを見ると3200mがベストパフォーマンスになるとは思えません。ただ、内枠に入ったことで内を上手く回ることができれば、3着の可能性もメンバー的になくはないので印をうちました。

 △3番手のオーソリティは、気性と枠が心配です。以前から道中力む面があり口向きも悪いことから、かなり折り合いが難しく川田騎手も苦労しています。アルゼンチン共和国杯は外枠でもこなせましたが、ルメール騎手の神騎乗と言っても過言ではありません。とはいえダイヤモンドSのパフォーマンスは、本命のワールドプレミアとは大差無く素晴らしい内容でした。血統も相性の良いオルフェーヴル産駒です。そういった面も加味すると、気性さえ落ち着いて折り合いをつけたレースができれば、馬券内にくる可能性は否定できないので相手に加えました。△印の中では1番前向きな印です。

 △4番手のユーキャンスマイルは、やはり左回りが合うでしょう。阪神競馬場と相性が良いのは確かですが、直線でもたれる面が解消されているとは感じないのでこの印まで。
 
 △5番手のディアスティマは、明らかに能力以上に人気しています。前走は道中ペースが緩んで楽に逃げきれましたが、今回は腐ってもG1です。前走のような楽なペースにはならないと思うで、保険の△5番手まで。

 △6番手のウインマリリンですが、かなり距離が厳しいと思います。前走日経賞で勝ったのも内々を上手く立ち回った横山武の好騎乗が光ったもので、前々走のAJCCを負けた時には距離が長かったかもしれないというコメントを同騎手が残しているぐらいです。今回は外枠ですし、内枠に入る余裕は無いと思うので消しに近い△6番手です。

 ☆穴馬は、オセアグレイトを挙げておきます。ステイヤーズステークスは見事な内容で、直前に雨が降ればワンチャンスあるかと思います。オルフェーヴル産駒ですし、穴をあけるならこの馬でしょう。

4.天皇賞(春)の買い目

➀⑫ー➁➂➄⑦⑭⑮⑰ 3連複7点


受け取ったサポートは指数の精度を向上させる研究に使わせていただきます。また、サポートして下さった方にはお礼として、他重賞で狙っている馬の情報をお伝えします。