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小倉記念の指数と見解

 この記事は、日曜日に行われる重賞レースの中からより自信のある重賞レースの指数と見解を述べる記事となっています。

 下に貼ってある表がベースで、評価の横に記載してある各馬のポイントについて触れながら印をうった馬のコメントをしていきます。コメントだけでは足りないと思った場合は、さらに表や図を付け加えたりして、より分かりやすい解説にしたいと思っています。なお、この記事は無料記事です。詳しい予想方法に関しましては下記の記事をご覧下さい。

 私が毎週投稿しているもう1つの記事『今週の厳選馬』(週末に行われる中央競馬の全レースを対象に、厳選した穴馬を1頭取り上げる記事)も宜しくお願いします。有料(100円)ですが、記事を購入してくれた方には特典として、この記事レベルに自信がある馬の情報をプラスしてお伝え致します。先々週はプラスで推奨した馬が3着で的中🎯、先週もプラスで推奨した馬が1着で的中🎯しました。有料前の回収率に関しましては下記の記事をご覧下さい。

1.エルムSの結果

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エルムSの予想記事は⇩コチラ⇩からどうぞ

 これまた予想外の展開になりました。本命に予想していたタイムフライヤーが前に行かず後方からの競馬。特段スタートが悪いわけではなかったんですが、折り合いに専念したそうです。もうこの時点で馬券内はないなと思ってしまいましたが...それでも4コーナーあたりまでは良い手応えでレースを進め、結果伸びあぐねて8着でした。レース後のコメントでは「返し馬から右トモの踏み込みが浅いと感じました。折り合いもついて上がっていくときは悪くなかったですが、左手前だと脚が出ず、直線でも右手前のままでした。」と武豊騎手。以前からトモの緩さがあるというのは知っていましたが、調教でも終い11秒台の脚を使えていましたし、叩き2戦目ということで大分マシになっているのではと期待したんですが、思い通りにはいきませんでした。よく活躍していた馬が転厩後全く走らなくなるというのを耳にしますが、タイムフライヤーはこの典型例ですね。なんとか厩舎には立ち直りに励んで欲しいです。

 1着のスワーヴアラミス。能力指数メンバー中1位、PRD指数メンバー中3位と、十分通用する能力を持っていると思っていただけに、勝ち切ってくれたのは嬉しいです。いつも通り3角から追い通しになってしまいましたが、そこからタレないのがこの馬の魅力。ゴール前は追いに追いに追いまくって半馬身差の勝利でした。レース後のコメントでは「内枠が当たって競馬しづらいかなと思ったけど、道中はハミをとってくれた。思ったより追走は楽でしたね。3コーナーを過ぎて、外に出すことができたのが良かった。かなりしぶい馬なのでずっと追い続けないといけないけど、人間の指示で最後まで頑張って応えてくれます。」松田大作騎手。この馬をよく知るからこその勝利だったように思えます。また、追走が楽になったというコメントからもブリンカーの効果があったんではないでしょうか。秋のダート戦線でも期待しています。

 2着のオメガレインボー。思っていたよりも人気がありませんでしたが、能力指数は4位とこのメンバーでも十分相手になる指数でした。私はPRD指数がかなり低かったので印を☆印まで落としましたが、その心配は不要だったようです。中団を楽に追走できる能力を持っていますし、鞍上が促せば素直に脚を使うことができる、これはこの馬自身の成長の証だと思います。小回り・大回りどちらもこなせるのも良いところで、順調に成長できれば、チャンピオンズカップでも通用するシーンもあるんではないでしょうか。今後の陣営のレース選択に注目です。

 3着のロードブレス。指数は突出して高くなかったんですが、血統のポイント、前走4角3番手以内、調教パターンに該当していましたし、PRD指数では50を超えていました。斤量が影響したということもあり3着まででしたが、坂井瑠星が毎日調教に乗っていたこと、急がせずにこの馬のリズムに身を任せたこと、それらが相まってのパフォーマンスですから、内容的には評価できるものだと思います。今後のレース選択が難しそうですが、普通の重賞であれば(ハンデ戦等特殊な条件以外)前線を張れる力はあります。GⅠはもう少し成長がないと指数的には厳しいです。


2.小倉記念のポイント

 2場開催(夏競馬の中休み)がようやく終わりましたね。今週からは小倉競馬場を含めた新潟競馬場・札幌競馬場の3場開催となりますが、生憎の雨でかなり予想が難化しています。いつもならコーナーを器用に立ち回れる差し馬にスポットライトが当たるレースなんですが、今年は馬場・展開を含めてもそうは簡単にいかないでしょう。そこで今回のポイントでは2013年と2014年の小倉記念(どちらも馬場が悪く前開催よりも時計がかかるコンディション)を参考にしたデータを取りたいと思います。

➀ 血統(2013・2014小倉記念)

2013年1着

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2013年2着

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2013年3着

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2014年1着

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2014年2着

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2014年3着

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 1つ目の特徴は、父もしくは母父にサンデーサイレンス系の血が入っていることです。特にハーツクライ産駒(今年の該当馬無し)とディープインパクト産駒には注意が必要です。

【今年の該当馬】(以下馬番順)
・ファルコニア/ディープ産駒
・グランスピード
・テーオーエナジー
・ダブルシャープ
・ヒュミドール
・ヴェロックス
スーパーフェザー/ディープ産駒

 2つ目の特徴は、3世代以内(母方/父方)にノーザンダンサー系の血が入っていることです。それ以外にこれといった特徴はありません。今時入っていない馬の方が珍しいです。

【今年の該当馬】
・アールスター
・ファルコニア
・グランスピード
・テーオーエナジー
・ショウナンバルディ
・ダブルシャープ
・ヴェロックス
・モズナガレボシ
・スーパーフェザー

 3つ目の特徴は、3世代以内(母方/父方)にナスルーラ系の血が入っていることです。特にトニービン(今年の該当馬にはいません;;)には注意しなければなりません。

【今年の該当馬】
・ヒュミドール
・ヴェロックス(※4代前にトニービン)
・モズナガレボシ
➁ 芝重賞での好走経験
・2013年 小倉記念
1着 メイショウナルト デイリー杯2着
2着 ラブリーデイ   京王杯2歳S2着
3着 マイネルラクリマ 七夕賞1着
・2014年 小倉記念
1着 サトノノブレス  日経新春杯1着
2着 マーティンボロ  中日新聞杯1着
3着 メイショウナルト 小倉記念1着

 この2年で馬券内にきた6頭中、全頭に芝重賞での好走経験がありました。馬場が悪いということはそれなりに馬自身にも力がいるわけで、並大抵の馬では馬券内に入れません。

【今年の該当馬】
・アールスター/小倉記念1着
・ファルコニア/エプソムカップ3着
・ショウナンバルディ/鳴尾記念2着
・ダブルシャープ/札幌2歳S3着
・ヴェロックス/中日新聞杯3着
・スーパーフェザー/青葉賞3着
➂ 4角3番手以内で勝利経験(3走以内)
・2013年 小倉記念
1着 メイショウナルト 500万:4角3番手
2着 ラブリーデイ    ーーー:ーーーーー
3着 マイネルラクリマ  七夕賞:4角1番手
・2014年 小倉記念
1着 サトノノブレス 日経新春杯:4角3番手
2着 マーティンボロ   飛鳥S:4角2番手
3着 メイショウナルト  七夕賞:4角1番手

 この2年で馬券内にきた6頭中、5頭に4角3番手以内で勝利経験(3走以内)がありました。また、負けてはいるもののラブリーデイも前々走3番手以内につけていたことから、このデータの重要性が見て取れます。

【今年の該当馬】
・ファルコニア/難波S
・スーパーフェザー/魚野川特別
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・グランスピード/不知火S(2着)
・ショウナンバルディ/鳴尾記念(2着)
➃ 調教パターン
・2013年 小倉記念
⋯1着⋯
日曜 栗坂4F 55.3 39.9 26.4 13.5 馬也
最終 CW5F 65.9 51.4 38.0 11.6 馬也
⋯2着⋯
週前 CW6F 83.4 52.4 38.2 11.5 馬也 先着
最終 CW6F 82.0 51.6 38.5 11.8 強め 先着
⋯3着⋯
週前 南W6F 81.6 50.9 37.3 12.8 一杯 先着
最終 小ダ6F 93.4 57.5 42.2 11.8 G仕

・2014年 小倉記念
⋯1着⋯
週前 CW6F 81.3 51.7 37.1 11.8 一杯 先遅
最終 CW6F 83.2 52.8 38.4 12.0 一杯 先遅
⋯2着⋯
週前 CW6F 82.0 52.6 38.9 12.4 一杯 遅れ
最終 CW6F 81.4 52.2 38.9 12.7 一杯 先着
⋯3着⋯
週前 CW6F 83.5 51.3 38.4 12.3 一杯
最終 小ダ6F 83.6 50.7 37.5 11.4 馬也


・傾向❶❷❸
❶1週前(日曜)か最終でトラック調教
❷最終でトラック調教(坂路以外)
❸最終トラック調教で終い11秒台/併せ馬消化

 2013・2014年に施行された小倉記念で馬券内にきた6頭の調教パターンを分析しました。6頭ともトラック馬場での調教が多く、併せ馬もしっかりと消化していることから、坂路でしか追い切っていない馬や、負荷が少ない追い切りを続けている馬は要注意です。

【今年の該当馬】(❶❷❸の中から1つ以上)
・アールスター/❶
・テーオーエナジー/❶
・ダブルシャープ/❶
・ヒュミドール/❶❷❸
・スーパーフェザー/❶

ポイント➀➁➂➃ 総括

 以上上記に挙げたポイント①➁➂➃に該当した馬は、スーパーフェザーです。よって今回はスーパーフェザーをデータからみる注目馬とします。乗り難しいところがある馬ですが、前々走魚野川特別では「折り合い、スタートも良かったですね。文句ないです。」と西村騎手。斤量も53㌔と手ゴロなので、武豊騎手の手腕に期待です。

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3.小倉記念の指数

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【総合指数ー上位6頭ー】
1位 ➁ファルコニア   65.93 推定1人気
2位 ➂グランスピード  56.62 推定5人気
3位 ⑧ヴェロックス   53.40 推定2人気
4位 ⑩スーパーフェザー 51.74 推定8人気
5位 ➀アールスター   51.60 推定9人気
6位 ⑥ダブルシャープ  50.38 推定3人気


4.小倉記念の見解

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◎➁ファルコニア 56.0 川田将雅

 能力指数・PRD指数・総合指数どれをとっても一級品で、負けられない一戦。鞍上の川田騎手も小倉の夏開催が大の得意で、過去5年単複回収率は140%超え、3着内率も57%超えと抜群の信頼感。馬場とゲートさえこなせれば馬券外になることはまずないだろう。

○⑩スーパーフェザー 53.0 武豊

 このメンバーでも能力指数は劣らず、斤量も込みで考えると格上挑戦でも難なくやれそう。データ面でもそれが証明されており、馬場が悪化すれば悪化するほど、他の馬よりもこの馬の良さが生きる展開となる。気性面も常識の範囲内に落ち着いてきたし、2走前のパフォーマンス出せれば。

△₁➂グランスピード 53.0 和田竜二

 この馬も対抗のスーパーフェザー同様格上挑戦だが、能力指数を加味するとこのクラスでも十分やれそうな雰囲気。初ブリンカーで見せ場たっぷりのレースをしてくれた前走では最後にソラを使う面があったと幸騎手。乗り替わりにはなるものの和田騎手とも手が合いそうで期待したい。

△₂⑧ヴェロックス 57.0 浜中俊

 3歳時から一線級で活躍してきた同馬だが、最近は伸び悩む形に。なんでも精神面の成長が見られず、4角手応え抜群の時でさえ全く脚を使えないなんてこともあった。正直今回ガラリ一変とまではいかないが、直線の短い小倉競馬場なら好走してもおかしくないと思い4番手。

△₃⑥ダブルシャープ 54.0 酒井学

 道悪巧者で馬場が悪ければ必ず抑えておかないといけないレベル。PRD指数が少し心配ではあるが、2歳時から活躍できる能力の高さと得意の小倉の舞台で十分補えると思う。あとはどれだけ流れについていけるか。最初に脚を使わず前目につけられれば3着以内は堅いだろう。

☆➀アールスター 56.0 長岡禎仁

 昨年の勝ち馬だが、かなり恵まれたレース内容だった。今年も運よく内枠に入れたものの、昨年とは打って変わって悪条件。前走の特殊な馬場でノメっていたこと、キックバックを気にしていたことを考えると今年は厳しいか可能性が高い。PRD指数分レースで上手く運んでどこまで。


5.小倉記念の買い目

➁ー➂⑩ー➂⑤⑥⑧⑩ 3連複7点
⑩ー➁➂⑥⑧ ワイド4点

・①アールスター除外のためワイドを4点に。
・3連複に⑤ショウナンバルディを加え7点に。

受け取ったサポートは指数の精度を向上させる研究に使わせていただきます。また、サポートして下さった方にはお礼として、他重賞で狙っている馬の情報をお伝えします。