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文房具のはなし

こんにちは。

突然ですが、みなさんは2月10日(木)に何をしていたか思い出せますか?下手したらずっと考えても、何も思い出せない人もいるやもしれません。

ちなみにぼくは、出張で大阪に行き、会議をした後に同僚と飲みに行きました。

どうしてぼくが覚えているのかって?
それは今年の1月1日から毎日日記を書いているからなんですよ。

みなさんもあの日を忘れないために、今日から日記を書いてみてはいかがでしょうか。あとで読み返すと面白いので是非。


そんな話はどうでもいいのです。
みなさんは近年の文房具がすごく進化しているのをご存知ですか?

ぼくも持っていますが、『クルトガ』すごいですよね。
シャーペンの芯がクルクル回って、自ずと先端が尖って同じの太さの線を書き続けられるという傑物です。

あと芯を使わないホッチキスも。
一瞬で紙を折り込んで留めるという妙技、恐れ入りました。

そして一番の驚きは、消えるボールペン『フリクション』。
渋谷のスクランブル交差点で投網でもして数人捕らえれば、必ず誰かしら持っている遅れてやってきたボールペン界の超新星です。

こんなもの諸葛孔明よろしくのアイデアマンが考えたに違いありません。
現代の日本も捨てたもんじゃないなぁ、と常々思います。

他にも「ペン立てになる筆箱」「絶対に折れないシャーペン」「どこにでも貼れる付箋」など。

『うえきの法則』のロベルト・ハイドンの「理想を現実に変える能力」で作ったような文房具も多数あります。

そこで今回は逆をいくテーマ

【ぼくが学生の頃欲しかった厳選文房具3選】

ご紹介しようと思います。最新の文房具の話をしたあとではお得指数横ばい必至ですが最後までお付き合いください。

1.ねりけし
〜輪ゴム、ボール、そしてねりけし〜

小学生。家にあっても見向きもしないものが、学校にあると急に欲しくなる。そんな年頃だった。

『輪ゴムを持つ者は武力の覇者に、ボールを確保した者は遊戯の支配者に、ねりけしを作れし者は賢者となる』
そんな格言めいたものもあったような、なかったような(、今考えたような)。

市販のねりけしでも良かったけど消しカスで作る自作の黒いねりけしが欲しかった(そもそもこれは文房具ではない)。

当時、ぼくもよく消しカスでねりけしを製作していましたが、その忍耐力の無さゆえに途中で飽き、とうとう一度も完成には至りませんでしたね。

ただ、今考えてみるとあれほぼ手垢みたいだし、ゲロ出ちゃうほど不潔だし、あれを完成させてた奴って完全な異常者じゃなかろうか。いや、断言していいな、あなたは異常者。ぼくは正常者。あなた異常。ぼく正常。


2.ドクターグリップ
〜ドクターグリップ持たざる者、生者に非ず〜

中学生。スクールカーストを生き抜くための必須アイテムだったドクターグリップ。クラスの座席で形成される5〜6人の班でぼくだけがこれを持っておらず、猛烈な疎外感を味わったものです。

「そのシャーペンださくない?なんでドクターグリップじゃないの?笑」

そう言って、グリップ部に芯出しボタンのあるぼくのシャーペンを笑う班員。大好きなおばあちゃんに買ってもらったシャーペンを侮辱されて殺してやりたいほど悔しかったのを覚えています。

それから時は流れ、文具屋に立ち寄ったある日、ふと一本のドクターグリップが目に飛び込んできました。ぼくはそれ手にとり思いました。

「いままでなんでこんな意固地になっていたんだ。たかがシャープペン一本、購入して使えいいじゃないか。それでみんなと仲良く過ごせるなら」

それまでの小さなプライドとおさらばしたぼくはレジへと向かいます。
胸はうれしい気持ちで溢れていました。

「明日からはみんなと同じ目線で楽しく過ごせるぞ!」

ーー翌日、誰に自慢するでもなく自然な態度でドクターグリップを使うぼくでしたが、少ししてようやく異変に気が付きました。

「誰も気づかないし見向きもしないじゃあないか…」

そう、ドクターグリップがもてはやされる時代はとうに過ぎ去っていたのです…

ドクターグリップを"誇る"なんて文化は既になく、むしろ"当たり前"になっていたのです。昨日の嬉々とした自分が愚かしく思え、ぼくは打ちひしがれそうでした。

ドクターグリップに付いている小さな消しゴムでは決して消えない心の痣。これを書いている今も残っています。


3.缶の筆箱
〜缶のダンスホール、小気味好くペンが踊る〜

高校生。流行に頓着のなかったぼくでもその変化にはすぐに気が付いた。日を増すごとにエナメルや布ではなく、缶製のペンケース使用者が激増していたのだ。そんな折、ぼくはとんでもない光景を目にした。

「蓋裏にカンニングペーパーだと…?」

小テストの最中、斜め前の席の同級生の筆箱の蓋裏にカンペが貼り付けられているのを目撃したのだ。その時、ぼくは自分の机にある化粧ポーチのような筆箱の心もとなさに初めて気が付いた。

週末、早速新しい筆箱を買ってきて、蓋裏に好きなバンドのステッカーを貼った。かっこよさが+4された。

筆箱のおかげか否か、高校時代はとてもモテた。
バンドをやっていたことよりも、筆箱効果が大きかったと信じている。


いかがだったでしょうか。昔のことなので誇張や妄想のオンパレードですが、思い出とともに紹介してみました。

みなさんもあの頃のお気に入りの文房具に今一度思いを馳せてみてはいかがでしょうか。きっと忘れていたエピソードが浮かぶはずですよ。


画像は当時欲しかったもの4位のカドケシです。念願叶って購入しました。

おわり

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