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ギルドハウスで高校生をしていた話

2021年11月中旬 突然のメッセージが入る。

ギルドマスター西村治久さん 通称”ハルさん”から連絡が入る。

思わぬ人からの長文のメッセージが入ったことに驚きを隠せず、フリーズ。

まずは、なにか失礼なことをしたか?と考える。

いつも無茶なお願いをしていることが真っ先に頭をよぎる。

ついに、仏のハルさんを怒らせてしまったかとビクビクしながらメッセージを開く。

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...優しかった。全てが優しい。

いつもお世話になっているハルさんにお願いされたら書くしかないと思い、”ギルドハウスでの体験記”を書くことに。

でも、今年はいつギルドに遊びに行っただろうかとカレンダーを見返してみると年始初めにちょこっとだけ行っていた。

その時は、最後に訪れた時とギルドハウスは変わっていた。

ハルさん息子さんがいたり、レイアウトが変わったり、住んでいる人が変わったり、いろいろなことが変わっていた。

でも、なぜかここは変わらないなぁと思ってしまった。

なぜなら、いろいろ変わるのがギルドハウスなのだから。

前置きがすごく長くなってしまったけども、そんなギルドハウスで高校生をやっていた時の話まで遡ろうと思います。


2015年 4月 ギルドハウスに出会うまで

当時、十日町高校2年生だった僕は時間を持て余していました。

中学生の頃から真面目に続けていた陸上を高校1年生終わりにやめてしまっていた。高校の練習がキツくて耐えらなかったのが理由。

とにかく、毎日朝早くから夜遅くまで練習をしていた僕がいきなり暇になった。時間も体力もありすぎる。なにかしたいなぁ〜とフラフラしていた。

時間があるので自転車でいろんな場所に行ってみたり、ボランティアや地域のイベントに参加していました。

地域のイベントにでるようになると移住者という存在に遭遇するように...

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当時の写真が全くなさすぎる...写真を撮る習慣がなかった僕...

2015年7月くらい 移住者に連れられギルドハウスに

十日町しか知らない高校生にとって移住者は良くも悪くも刺激的でした。

だんだん移住者との関わりも増えるようになっていき、古民家の改修を手伝ったり、十日町を回ってみたりと十日町の中だけど行動する範囲が広がっていきました。

そんなある日。

移住者の人が住んでいる家に遊びにいくことになり、十日町の行ったこともない山奥にいくことに。そこがギルドハウスでした。

ギルドハウスに出会った時の感想は”よくわからない”でした。

当時の僕は、シェアハウスというものも知りませんでしたし、なにこれ?誰の家?誰が住んでいるの?住んでいる人は何をやってるの?といろいろな衝撃がありました。加えて、こんな場所が十日町にあるのかという驚きでした。

人と違うということに対して当時の僕は抵抗がありました。周囲の人が言うことを同じようにすると言うのが基本的な行動指針だったと思います。さらに、僕にとって将来の夢やこれからの生き方というのは、実家の仕事を継いでいるものだというのが無意識に決まっていたのだと思います。

そんなギルドハウスは変わった人しかいない。

いろいろな生き方をする人たちに触れて、こんな生き方をしてみたいと思うようになりました。

それからはちょこちょこギルドハウスに遊びに行ってました。

玄関にある意味のわからんぐらいでかい棍棒を振り回したり、さらに山奥の池に釣りに行ったりと...

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でっかい棍棒(鍛錬棒)の写真がどうしても見つからない。代わりに釣りに行った写真はあった。このあと、魚は食べた。

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月見音楽祭 僕の地域のイベントの原点。写真をみたら鼓童ぽい太鼓集団の写真もあった。今度聞いてみよう。

2016年~ ギルドハウスがきっかけに

 高校3年になり、学校が忙しくなったりしつつもギルドハウスの繋がりでその後も十日町のイベントに関わったりしながら高校生をやってました。

でも、やっぱり将来の夢やしたい生き方もわからない。ただ、家業を黙って継ぐのは嫌になっていました。

ギルドハウスがなければ、そんなこと思わずに家業に関係する大学に行っていたと思います。生まれた頃から身近にあって仕事といえばそれなのだから家業に携わるのが当たり前でした。すごく恵まれているんだと思います。選択肢が既に用意されているのだから、ずっと考えずに生きていたんだと思います。

でも、逆に今までなかった選択肢が増えたことで選べなくなった。さぁ困った。

そんな時に、何に関わるのが楽しいんだろう。

やっぱり十日町が好きだし、これからも関わっていきたい。もっと言えば十日町だけでなく地域の抱えている現状をなんとかしたい。そのためにはもっといろいろな地域を知りたいというのがスタートでした。

ギルドハウスのような空間を作ることを言葉にすると地域活性化というのが僕の進学のテーマになりました。それからは受験あるのみ。

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隣の人が結構ヤバめだけど、今でも様々なことを教わっております。

現在 僕にとってのギルドハウス

 ギルドハウスは高校生の思い出であり、いろいろな人とつながる場所であり、生き方を考えるきっかけの場所。

それは今でも変わらないからこそ、ギルドハウス十日町がきっかけに繋がれる人が増えていけばいいなぁと思っています。

ギルドハウスがきっかけになった地域活性化というテーマは未だわからない。でも、十日町もそうだけど、好きな地域が増えた。だから、その地域になにかしらでいいから関わり続けることなのかなと大切になってくると思ってます。


今年、ギルドハウスに訪れた人たちがどんな体験をしたのか楽しみにしながらギルドハウスで高校生をしてた話させてもらいました。

ここまで読んでいただいたありがとうございました。

たわいもない話でしたが、読んでいただいて嬉しいです。

来年も良いお年になりますように!


りんたろうみみず

いつも応援していただきありがとうございます。 多分、山にいくか不思議なものを食べる力になります。