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騙されたと思って使ってみて!最強メソッド「耐久指数・火力指数」ー構築検討から対戦までー

アローラ!ぺぽ(@pepo_poke1010)です。
耐久指数、火力指数、活用していますか?
知らない人、言葉は知っているけれど特に活用していない人、必ず役に立つので、下の例を見ながら、騙されたと思ってしばらく使ってみてください!(やった上で、本当に騙されたと感じたらごめんなさい)

【まとめ】
● 耐久指数・火力指数を使えると、構築を組むのが楽になる。
● 「ダメージ感覚」を視覚化したものなので、対戦も組み立て易くなる
● 慣れると15秒くらいで計算できる。
● ダメ計ツールではなく、まずは徹底攻略を開こう

なお、今回のやり方は構築の検討段階や対戦中のクイックな計算のためもので、大詰めの「Bを1増やすかどうか」「残りHP102で次の攻撃を耐えるか」みたいなところはダメ計を使いましょう。

実数値は「攻撃」等と表現します。以下、常態。

おさらい:ダメージ計算と耐久指数、火力指数

よく分からなくても、下の例を見れば分かるので読み飛ばしてOK

$${\{(威力 \times 攻撃 \times 22) \div 防御 \div 50 +2\} \times 乱数(0.85 \sim 1.00) \times タイプ相性}$$

計算毎に切捨て、四捨五入、五捨五超入のいずれか。
更に計算の途中に攻撃/威力/ダメージ補正が入る

耐久指数:HP × 防御 or HP × 特防
火力指数:攻撃 × 技威力 or 特攻 × 技威力
火力指数 × 0.44 ≧ 耐久指数
火力指数 耐久指数÷0.44で(最高乱数付近で)倒せる

ダメージ計算式をなんやかんやすると求められます。0.44はダメージ計算で×22÷50するからです。

パーティ構築

パーティ構築段階、何のポケモンを入れようか、○○対策に誰を入れるか、こいつで●●は見れるのか…
そんな構築段階で役に立つのが、火力指数、耐久指数。

実例を見てみる

ゴリランダーのグラスラって暁ガチグマにどれくらい入るんだろう。
それにノマテラ切られたらウドハンで落とせるのかな?

これがさくっと(慣れると15秒くらいで)計算できる
ちなみに、ほとんど影響はないので四捨五入して整数で計算して良い

検討手順

徹底攻略で実数値を確認(覚えるとスキップできる)

ゴリランダー:攻撃(A252意地)194、グラスラ 55、ウドハン 120
暁ガチグマ:HP 188~220、防御 140~189

暁ガチグマの耐久指数
物理耐久指数はHP×防御で求められる

H無振り $${188 \times 140 = 26320}$$
B252振り $${188 \times 189 = 35532}$$
HB特化 $${220 \times 189 = 41580}$$

ゴリランダーのグラスラとウドハンの火力指数(一致、フィールド込みで)
攻撃×技威力×タイプ相性とかの補正×0.44

グラスラ$${194 \times 55 \times 1.5 \times 1.3 \times 0.44 \approx 9155}$$、低乱数$${9155 \times 0.85 \approx 7782}$$、
ウドハン$${194 \times 120 \times 1.3 \times 1.5 \times 0.44 \approx 19974}$$、低乱数$${19974 \times 0.85 \approx 16978}$$

耐久指数と比較したいので0.44倍まで計算してしまおう
乱数はx0.85~x1.00倍なので、必要に応じて0.85倍もする

これだけ。
後は耐久指数と火力指数を比較するだけ。

抜群グラスラ($${9155 \times 2 = 18310}$$) vs 無振りガチグマ($${26320}$$)なので落とせない($${70\%}$$くらい入りそう)
抜群ウドハン($${16978 \sim 19974 \times 2 = 33956 \sim 39948}$$) vs B252ガチグマ($${35532}$$)なので、まぁ落とせそう($${95\% \sim 112\%}$$)

他のパターンも(わざわざダメージ計算せずとも)大体の数字を見比べれば雰囲気を掴めるのである

H無振り $${26320}$$
B252振り $${35532}$$
HB特化 $${41580}$$
--
抜群グラスラ$${15564 \sim 18310}$$
抜群ウドハン$${33956 \sim 39948}$$

ちなみに実際に計算してみるとこんな感じ

抜群グラスラ→無振りガチグマ
114-134/188 (60%~71%)
抜群ウドハン→B振りガチグマ
182-216/188 (97%-115%)
100%付近では厳密に計算した方が良いが、まぁだいたいこんなもんである

何が凄いのか

これだけなら、まだダメ計だって良いかもしれない(それでも色々パラメタ変えるのはめんどくさいが…)。
しかし、最後の調整ならいざ知らず、ゴリランダーはガチグマ対策になるか、マスカーニャはどうかと考えている構築段階で、いちいちダメ計を回していたのではキリがない

それが、火力指数が分かると

● 陽気マスカーニャ(162)のトリフラ(70急所)は$${162 \times 70 \times 1.5 \times 1.5 \times 2  \times 0.44 \approx 22453}$$で無振りガチグマ($${26320}$$)に足りない
● ガチグマのD振り特殊耐久は$${188 \times 117 = 21996}$$で、特化アシレーヌ(195)のアリア(90)は$${195 \times 90 \times 1.5 \times 2 \times 0.44= 23166}$$、低乱数$${19691}$$なので、中乱数くらいで倒せそう。

とまぁ、こんな感じである。
どんどん新しいポケモンを調べて、さくっと計算できるのだ。
構築検討段階で重要となりそうだと、なんとなく理解いただけただろうか。

ダメ計を回すタイミング

ちなみに、ガチグマ視点だと、ここで「H振るとアリア耐えられそうだな。」となってダメ計を開く。計算すると$${H132-B252}$$で確定耐えだ。

バトル中

ここまでで既に分かっていただけたかもしれないが「これって耐えるのかな」「何割入るのかな」がまさにダメージ感覚である。

「ブリジュラス(197-85)がサーフゴーのシャドボで9割くらい減った。本来なら6割くらいしか入らないから眼鏡だな。」というのが、電卓を使って、
● ブリジュラスは$${197 \times 85 = 16745}$$
● 特化シャドボが$${203 \times 80 \times 1.5 \times 0.44 \approx 10718}$$
● 最大でも$${64\%}$$くらいしか入らない→眼鏡持ち
となるわけである。

なんなら手元で検索できなくても「このポケモンはH80 D80くらい、つまりHP155、D100くらいだろうから、うちの眼鏡サーフゴーのシャドボ$${16078}$$は中乱数っぽいな。」みたいな発言もできるのである。

正直使わないと分かってもらえないと思う

とりあえず使っていただきたい。
これ、慣れるととても便利なのである。

追記

本当に使われているの?と質問をいただいたので、誠に勝手ながら引用させていただきます。
WCS出場者のケビンさんのツイート。
ちなみに、ケビンさんは記事と逆で、耐久指数の方を0.44で割ってる値になっていることに注意してください(この場合、威力から相手の攻撃・特攻が瞬時に判断できる)

(参考)WCS出場者のケビン氏(youtube

ケビンはダブル初心者〜上級者に向けて動画を投稿していくとのことです。
本記事で紹介したような"指数"についても説明する動画もそのうち投稿すると仰っていたので、楽しみですね。
チャンネルはこちら(勝手に宣伝)
(ちなみに、色レイスポス厳選の人である)

追記2

一般的な概念だと認識していたので明示していませんが、耐久指数、火力指数は昔からある概念です。
いつごろ出たっけなぁ。5世代の頃くらいにはあった気がするけど思い出せないです。
思い出せたら書き換えます。

今後も追記するかも。

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