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2020年下半期のリンクス水晶史

はじめに

記事をご覧いただきありがとうございます。
緊急事態宣言中にデュエルリンクスで水晶(クリストロン)というテーマに遭遇し、それ以降下手くそながらもずっと愛用しているペペロンと申します。

簡単にですが、クリストロンというデッキの魅力をまとめておきます。
私が思うクリストロンの魅力は
・相手にある程度好きなことをやらせた上で、相手ターンシンクロで相手の攻撃を阻止できる
・返しのターンにグリオンガンドやブリューナクで逆転して勝利することができる
・扱うのが非常に難しいが、扱えるようになればめちゃくちゃ強い
ということが挙げられます。


今年ももうすぐ終わるので、そんな水晶というテーマについて、2020年下半期にどんな歴史を辿ってきたのかをnoteにまとめてみようと思うに至りました。(上半期は私もあまり知らないので他の人におまかせします...笑)

6月〜7月(WCの出現)

天敵であった堕天使が規制されたことで環境トップにいた水晶も5月の規制で宝玉水晶が成立しなくなり、リオンがリミット2に入るということがありましたが、海水晶として環境トップに君臨していました。

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(このnote作成のために当時のデッキを再現してみたのですが、凄い量のリミットですね・・・)

しかし、そんな水晶に対してウィッチクラフト(以下、WC)という苦手テーマが現れます。
なぜ堕天使が苦手であったかというと、モンスター効果を止める神属の堕天使が水晶にめちゃくちゃ刺さるカードだったからです。

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WCには相手のモンスター効果を止めるマスターヴェールが簡単に出てくるギミックが整っていました。当時はコズサイも入れられる構築であったため、海を除外すればシーステによる突破も不可能となり、当然勝てるはずもありませんでした。

7月(インパクト返せ運動勃発)

環境トップの座を脅かされるWCが出現しましたが、追い打ちをかけるようなリミットが発表されます。
クリストロン・インパクトがリミット2となり、同じくリミット2に入っているリオンの存在を考えると、今までのインパクト3、リオン2構築が不可能となりました。

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すなわち、水晶使いは
・インパクト1、リオン1
・インパクト2
・リオン2
の3択を迫られたこととなります。

インパクト規制の何がキツいかと言えば、
・除外リソースの回復が難しくなった
・墓地効果による対象に取るカードの効果回避が難しくなった
・コキュートスへの対抗手段の減少
ということが挙げられます。場でも使いたくて墓地でも使いたいカードだったので、それを規制されたのは非常にキツいものでした。
墓地効果は当時猛威を奮っていた陣ナビやモーレフの効果に対抗できる貴重な効果でしたが、最大2回までしか利用できないようになりました。また、場の効果はコキュートスを出された場合、守備力0にするのは非常に強力な突破方法でした。
しかし、万が一インパクトの場での効果が利用できずに墓地に行った場合、コキュートスへの突破が非常に難しくなります。
インパクト以外での突破方法は
・グリオンガンドで上から殴る(1発目はアレイスター効果で突破できない可能性大なので大体2回殴らないとダメ)
・海水晶の場合、鬼動武者+レベル5以上水属性を並べて鬼動武者で殴って効果無効にした上でレベル5以上水属性で殴る
という方法しか基本的にはなく、そして、その盤面を作る前に負けるということになりました。

一方で、リオン2枚採用が難しくなったことにより
・除外リソースの回復が難しくなった
・チューナーリソースが減ったことによって素引きしたときのダメージが大きい
・グリオンガンドやブリューナクなどの切り札が出しづらくなった
など影響は大きく環境トップの座から退くこととなりました。

WCの出現でそもそも水晶自体がしんどかったという状況でもあったこと、6月のKCGTで水晶の使用者がそこまで多くないと推測できたこと(注)から、Twitter上ではインパクト返せ運動が勃発するに至りました。
(注)人気カードランキングでは武部などの不知火パーツが上位を占めることに対してサルファフナーなどの水晶パーツが上位に来ることがなかったため。ただし、KCGT上位層で多く使われた可能性は否定できない。

なお、後々インパクト返せなんて言う気にもならないリミットに襲われるわけですが...

7月(ウィールダーの出現)

KCGTにてサイコウィールダー入りの海水晶が目撃されたことにより、海水晶にサイコウィールダーが入るタイプの水晶が主流となりました。

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サイコウィールダーの利点として
・リオンが抜けたことによるレベル3チューナーリソースのカバー
・場にレベル3がいれば召喚権を使わずに出せる
・シンクロ時にヴェールを破壊できる
などリオンにはないメリットもありました。
しかし、ウィールダー単体では場にレベル3がいないときは事故要因となり、また、リオンと違って必ず素引きしなければならないというデメリットが大きかったため、環境トップに返り咲くことはありませんでした。

...にもかかわらず、海水晶でKC金銀アイコンが現れるんですが...
(水晶メタが薄かったことも一つの要因のようです)

当時のウィールダー型海水晶はこのような構築でした。

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10月(環境トップリミット規制+エクストラデッキ7枚化)

10月のリミットにより、WC、バレットネオス、カラクリ等の環境トップデッキが大きく規制され、一方で水晶は一切規制されませんでした。
さらにエクストラデッキが7枚積めることになったことで、環境に返り咲くことになります。これにより、コーラルの出番が増えることとなりました。
コーラルドラゴンがシンクロチューナーであったため、コーラル+シトリィ+ローズニクストークンの組み合わせで1ドロー付きのグリオンガンドを出すこともできるようになりました。そしてこの動きはチェーンブロックを挟まないため、ミラー戦ではインパクトに関係なくグリオンガンドで相手のリソースを除去できるため非常に重宝するルートでした。

なお、ES召喚獣が環境から姿を消したことで、水晶の主流は海水晶からレベルコピー水晶へと変わりました。

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レベルコピー水晶はウィールダーとの相性が非常に良く、先攻ならばリオンでパワード構え、次のターンにパワードのレベルを3にしてウィールダー、後攻ならばウィールダー経由で1キルも射程圏内というデッキとなりました。また、海水晶特有のコズサイで海除外されると途端に弱くなるということもなく、コズサイも聖槍も積めるので、カウンター罠以外の罠を大抵踏み越えることができていました。
(海除外されなければシーステは今でもめちゃくちゃ強いです)

レベル2のプラシレータを素引きしたとしてもウィールダーを引いていれば、
プラシレータNS
レベルコピーでウィールダーを見せてプラシレータのレベルを3にする
ウィールダーSS
プラシ+ウィールダーでブリュorコーラルSS
といった展開も可能となり、事故率が減りました。

また手札にローズニクスがいれば
ウンディーネNS
ウィールダーSS
レベルコピーでローズニクス見せてどちらかのレベルを4にする
スキル発動後にチェーンはできないため、そのままブラロSS
という展開も可能でした。
なお、非公式大会の環境では死者への供物やシステムダウンが流行していたため、リミ2枠をインパクト2枚+エクストラのパワードを抜いてサムライに替える構築もありました。

もちろん、コピー水晶を使って金銀アイコン獲得者は前回のKCに比べて増えました。

12月(大量規制地獄)

そんな環境トップに返り咲いた水晶ですが、あまりにもキツいリミットが襲いかかります。
これまでは、
・インパクト
・リオン
だけがリミット2でしたが、追加で
・シトリィ
・リサイクラー
・ジェネコン
もリミット2に入りました。

ウンディーネ+リサイクラーの墓地肥やし6枚体制がウンディーネ入りなら実質3枚、ウンディーネ抜きなら0枚なのでどう考えても弱くなりますね。
また、シトリィ+リオンが最大5枚だったものが最大2枚になるのでそりゃあ弱くなりますね。
当然のごとく環境トップからは退くこととなりました。
(ちなみに、このタイミングで水晶のライバルと勝手に思っていた不知火も大量規制で環境トップから退きます)

しかし、初動となる動きにアビスパイクの採用、チューナーが減った分はクオンで補填し、クオンのレベルはエントリーで操作してブリューナク等に繋げるという動きへと変わり、なんとか形にはなっています。私もなんとか新リミットの海水晶でデュエルキングになることができました。
(他の水晶使いの構築ほぼそのままコピーしましたが)

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なお、水晶のリミ2何を入れるか問題については、
・ジェネコン+リオン
・シトリィ+リオン
が今のところ多いと思っています。海水晶では前者、コピー水晶では後者が多い印象です。

また、海水晶では水精鱗(マーメイル)要素を強めたタイプもあります。

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圧倒的にグリオンガンドを出す機会は減り、圧倒的に安定感が下がったことは否めません(グリガン抜き構築も見られます)
ジェネコンやリオンを引くとめちゃくちゃ悲しくなりますがそれでもまだまだ戦えると思っています(同時に引くと即サレンダーレベルです)

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でも、純粋に強さだけを追い求めるなら水晶以外のデッキを握る方が大半の人にとっては無難ではないでしょうか。

ちなみに、12月の環境ではベイル召喚獣が流行していたこともあり、ベイル召喚獣への対抗馬として海水晶が有効なのではないかとされていました。そのため、12月は海水晶の方が多く活躍していたように思います。
しかしながら、ベイルが早速リミット3の仲間入りを果たしたため、ベイル召喚獣というテーマが成立しなくなりました(アレイスターと召喚魔術がリミット3であるため)


ベイル召喚獣が成立しなくなったことや青眼の強化が確定していることなどを考えると、来年からは海水晶よりもコピー水晶の方が強いのではないかと思っています。コピー水晶の場合、レベル4のアビスパイクをスキルでウィールダーを見せてレベル3にしてウィールダー特殊召喚できるのも良いですね。

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おわりに

今年はクリストロンというデッキのおかげでいろんな強い方と名勝負を繰り広げることもできましたし、同じ水晶使いの方と意見交換したりして楽しむことができました。ありがとうございました。

個人的には、海水晶使ってるときが一番デュエルできている感覚があって楽しいです。来年も変わらず水晶デッキを愛していきたいと思います。

まあしばらく来ることはなさそうですが、水晶に関連するカードでリンクス未実装のカードを3枚紹介することで本記事を締めくくろうと思います。

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水晶機巧ーハリファイバー
このカード水晶だったんだね?と思うカードですが、シンクロ召喚を補助する最強の縁の下の力持ちなカードです。そもそもリンク召喚がリンクスに実装されるのはいつなんでしょう...??


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水晶機巧ーフェニキシオン
アクセルシンクロによって出せるモンスター。正直このカード出す前に罠使われて出せない+モンスター除去でもないので枠的に入らないような気もしますが、出すと聖騎士を発狂させることができます。


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水晶機巧ークオンダム
紹介するカードの中では最も実用性の高いカード。EX枠的に入るかどうか微妙な気もするものの手札にファラオの化身、場にクオンを並べることで、相手ターンにブラロを出せるようになります。

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相手ターンにブラロして盤面リセット...弱いわけがないですね。ちなみに、ファラオの化身は魔妖のパック(FLAMES OF THE HEART)で実装済みです。

少しでもクリストロンというテーマのことを多く知っていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました!

P.S.
KONAMIさん、水晶の新カードはまだですか?
スモーガーでサーチできる魔法カード、未だにありませんよ!?!?



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