Xbox Oneコントローラ:LT/RTが戻りづらい症状の修理

症状

xbox oneコントローラのバージョン3(イヤホンジャックのあるバージョン)の一部で起こる故障に「LT/RTボタンが押し込み時手前や奥でくっつく感じがして動かしにくい」という症状がある。
特に困るのは奥でのくっ付きで、ボタンがすぐに戻らないので使い物にならなくなる。

原因

LT/RTの可動部分の可動範囲両端でコントローラ本体と当たる部分にある衝撃吸収用の緩衝材が(おそらく)ウレタンで出来ている為、ウレタンが加水分解や摩耗で無くなり、残った両面テープの粘着力がLTRTの可動部に対して働いてしまう事による。

oneコンVer3は2つ持っているが片方でしか起こらなかった為、一部以外は材質が違うか対策がされていると思われる。
うちでこの症状が起こった個体はone Xに付属の物で、Ver2以前やSeries S/X以降のコントローラでは起こっていない。

修理方法

分解して残っている両面テープと粘着剤を剥がすだけである。
画像の赤丸の部分がベタベタしているので両面テープが残っていれば剥がし、残ったベタベタはアルコール等で拭けば良い。
画像には撮っていなかったが対面の当たる部分も念の為掃除した

押し込み時用の緩衝材がある部分(拭き取り済み)
戻り時用の緩衝材がある部分(拭き取り中)

粘着部分を取り除くだけだと押し込んだ時の奥の感触が「コン!」と固い底に当たる感じになって正常な個体の「コッ」とは少し変わってしまうがくっ付くよりはだいぶマシになる。
代わりになる緩衝材があれば貼った方が良いと思うが、貼り付け部は数mmしかないので結構難しい。家には適当な緩衝材が無かったのでビニールテープを小さく切って貼っておいたが、あまり利いてる感じはしない。

その他

分解方法はiFixitとかに写真入りで載ってるのでそっちを参考にしてほしい。
トリガーだけなら基板部はバラす必要が無いので、いじり止め付T8トルクスと分解用ヘラ、拭き取り用の溶剤(無水アルコール等)だけあれば良い。

既にoneコンの生産が終了してSeriesコンに切り替わった現在、oneコンを新しく買う人はいないと思うが分解する前に保証期間が残っていない事は確認してほしい。
自分は太鼓の達人TDMをやってるとコントローラが壊れそうだったので古い故障個体をひっぱり出して来て(太鼓はLTRTを使わないので問題無い)、使ってたらやっぱり気になるので修理した。

おわり