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【GPベスト64】アナカラーキリコグラスパー解説【その他CS入賞多数】



 どうも、こんにちは。ペン山ペン太郎です。

 突然ですが、この度は自分が冬ごろからずーーっと使ってきた相棒についてまとめたいと思い、記事を書くことにいたしました。

 最近オリジナル、アドバンスとともに好調で環境的にhotということもあり、気になる方も多いのではないかと思ったためです。

 両レギュレーションにて十分に戦えますので、ランキングのお供におすすめできるデッキです。
 本記事で自分の知識や経験を惜しみなく開示したいと思っています。

 デッキリストは以前よりちょくちょくCS結果等で流れておりましたので、既知の方も多いかと思われます。したがって、下記のような情報を量・質共に書けたらと思っております。
 よろしくお願いいたします。

・デッキの強み/弱み
・基本的なループ
・採用/不採用理由、枚数配分
・各対面プレイで意識していること(キープ優先カード)
・パーツが盾に落ちた際の各立ち回り(ループ応用編)
・小技、テクニック
 …等々

 以上で挨拶は終わりになりますが、
自分はDMを始めてからずいぶん長くなるものの、このような記事を書くのは初めてです。
 未熟な部分も見えるかと存じますが、ぜひ本記事を手に取って読んでいただけますと幸いです。

~参考~ 直近のCS/DMGP結果

<オリジナル>
・CS
10/5 うめーばCS ペン山ペン太郎 優勝
10/8 フルコンプCS ペン山ペン太郎 準優勝
10/8 仙台CS カナタ ベスト8
10/9 ドレミCS セキボン 優勝

<アドバンス>
・DMGP
上田秋斗 ベスト64(予選8-1)
カナタ 7-2
かいろはす 7-2

・CS
10/10 ミニ超ガチCS あーしぇ 優勝
10/10 ミニ超ガチCS かいろはす 3位


1.1【アナカラーキリコグラスパー】の強み

●現在の構築

オリジナル
アドバンス

 構築はこのようになっております。
 特徴を述べていきます。
まずは強みの部分から。

●安定した5ターンフィニッシュ

 このデッキはマナや手札にパーツを揃えながら《蒼狼の王妃 イザナミテラス》または《グレート・グラスパー》を着地させることでループし、フィニッシュすることが可能です。

これを、
《フェアリー・Re:ライフ》
《地龍神の魔陣》
《天災 デドダム》
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》
の計16枚を使い、山札を掘り進めながら加速することで、安定して5ターンで行うことが可能です。

 ループ始動に必要なマナ数は《蒼狼の王妃 イザナミテラス》着地時に7マナであることですので、3ターン目までにブーストすることで実現可能となっております。

 つまりは《フェアリー・Re:ライフ》、《地龍神の魔陣》、《天災 デドダム》の初動12枚を初動と数えることができ、事故率が低いと言えます。相まって非常に再現性が高いです。

 次いで、4ターン目に《終末王秘伝 オリジナル・フィナーレ》を唱えることができれば、3枚見ながら一気に7マナ以上までジャンプできるため、余裕を持った上でループフィニッシュが狙えます。

 現在オリジナル、アドバンスの両レギュレーションは、共通してそこまで速い環境ではないため、安定して5ターンでフィニッシュできるのは最大の強みであると考えております。

●相手の受け札に左右されない

 盾を攻撃せずにフィニッシュできますので、相手の受け札に左右されないのも魅力的です

 
オリジナル、アドバンス環境共に一定の受け札が採用されてることが多々ありますが、それらを気にせず勝つことができるのは勝利するためのゲーム難易度を大きく下げる要因であると考えております。

●4ターンフィニッシュ

 再現性は少し低いですがこのデッキは4ターン目にループすることも可能です。俗に言う"上ブレ要素"といえるでしょう。

 下記の流れでパーツが揃っていれば可能となります。

・2ターン目 2コストブースト(3マナ)
・3ターン目 《天災 デドダム》+2コストブースト(6マナ)
 or 2コストブースト×2
・4ターン目 《蒼狼の王妃 イザナミテラス》召喚で効果発動(8マナ)

 ただし後にも述べますが、手札が非常に細くなってしまうため、狙いすぎは禁物です。

 早い段階で盾を詰めて来られた場合にカウンターできる要素の1つともなっています。

●受けの強さ


 S・トリガーやG・ストライクのいわゆる"受け"ですが、下記のラインナップとなっております。

《フェアリー・Re:ライフ》 (G・ストライク) 
《地龍神の魔陣》 (G・ストライク)
《ヴィオラの黒像》 (S・トリガー)
オリジナル:《九番目の旧王》/アドバンス:《罪罰執行 ジョ喰ンマ》( S・トリガー)
の計15枚です。

確率

1枚以上埋まり:91.9%
2枚以上埋まり:63.1%
3枚以上埋まり:26.4%


 ジャストキル打点+1程度の攻撃は高確率で受け切ることができます。

 また、確率だけでなく質も高いです。G・ストライクは1体のみとなりますが、下記は複数体止められる可能性を秘めているためです。

《ヴィオラの黒像》
→1確定除去+条件達成で《蒼狼の王妃 イザナミテラス》着地
 即ち3000以下全体除去or《エンペラー・キリコ》または《グレート・グラスパー》で追加除去

オリジナル:《九番目の旧王》
→3000以下全体除去or12000以下1除去

アドバンス:《罪罰執行 ジョ喰ンマ》
→1確定除去+1GR《静止TB-30》または《全能ゼンノー》で複数体停止

 上記は盾を詰めてフィニッシュするデッキであればゲーム終盤非常に厄介な存在となるはずです。

 さらに加えて《バイケンの海幻》の存在も受けを強くする要素となっております。

 《バイケンの海幻》で《蒼狼の王妃 イザナミテラス》を踏み倒すことで、相手ターン中に《エンペラー・キリコ》を出しカウンターを狙うことが出来ます。

 《
エンペラー・キリコ》の効果で複数体の《蒼狼の王妃 イザナミテラス》や《グレート・グラスパー》等を踏み倒すことで、相手クリーチャーを大量に除去することができます。
ここで踏み倒した《エンペラー・キリコ》にはブロッカーが付与されているため、相当の打点を止めることができます。

 相手ターン中に展開をすることができるため、《キャンベロ <レッゾ.Star>》やマンハッタンの心絵》を絡めた攻撃にも対応可能です

 《エンペラー・キリコ》ではなく、《グレート・グラスパー》を踏み倒しても2体止めることができるので、《エンペラー・キリコ》が無くても十分な足止めができます。

また、踏み倒した《蒼狼の王妃 イザナミテラス》はターン終了時に手札に戻るため、返しのターンで再度展開することも可能です。

 《蒼狼の王妃 イザナミテラス》は踏み倒し効果だけでなく、「3000以下をマナゾーンに送る」効果を選択するのも効果的な場面もあります。
例えば赤単我我我】相手にはこのモードを選択し、小型クリーチャーを捌きつつブロッカーを残すことが可能です。
【アナカラージャオウガ】相手も、こちらに手札がある状態では3000以下の攻撃手が全て除去されるリスクがつきまとうため、あるだけで非常に攻めにくくなります。

 ループデッキという性質上、「ターンさえ貰えば勝てる」という状況は非常に多く、とても嚙み合った強みであるといえます。

●メタカードに強い

 このデッキにはメタクリーチャーに対して強く出れるカードが多数採用されているため、メタクリーチャーで苦しい戦いを強いられるということが少ないです。

・《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》
 メタクリーチャーを除却しながら、リソースを伸ばすことができる。

・《グレート・グラスパー》
 《天災 デドダム》等に進化することで、メタクリーチャーを除去しつつループに入ることが出来る。

・《九番目の旧王》
  小型メタクリーチャーを一掃できる。
《有象無象》による多面展開にも対応可能。

・《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
  こちらも《九番目の旧王》同様に小型メタクリーチャーの一掃が可能。

・《スクリプト》
 「相手のクリーチャーをバウンスした場合」でもこちらが踏み倒しできる。
 
《ガル・ラガンザーク》、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》、《地封龍 ギャイア》のような高コストメタクリーチャーを除去しつつループに入ることが出来る。
 また、《時の法皇 ミラダンテⅫ》にも有効。

 上記より、このデッキはメタクリーチャーに対しての対処手段が多いループデッキと言えます。
 オリジナル環境上位、【アナカラージャオウガ】に不利が付いていないのもこの要因が大きいです。

 しかし、《希望のジョー星》や《DG-パルテノン~龍の創り出される地~》のようなフィールド系のメタカードはどうでしょうか?
 現状の構築では「カード除去」が採用されていないため、これらのカードに対しての対処は全くないように見えるかと思います。

 これらのカードについてはメタカードを除去するのではなく、プレイスタイルを変えることで対処可能です。

即ち、"ループ"による勝利ではなく、"コントロール"による勝利を狙います。

 このデッキには《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》、《グレート・グラスパー》《九番目の旧王》のような優秀な除去カードが多数採用されています。
これらのカードで除去を打ちつつ盤面を制圧し、《水上第九院 シャコガイル》によるエクストラウィンを狙います。

 一見難しそうに見えますが、《希望のジョー星》やDG-パルテノン~龍の創り出される地~》が採用されているデッキはループを苦手とするデッキが多いため、比較的遅めのコントロール寄りのデッキが多いです。
そのため、このようなプレイでも勝つことが可能です。
言い換えますと少し変則的な【アナカラーシャコガイル】になるだけです。

 特に《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》は強力です。
《水上第九院 シャコガイル》で山札に戻して何度も使い回すことで、20マナに近いほどのマナがたまることも珍しくありません。
マナが伸びれば1ターンにできるアクションの幅が広がるので、エクストラウィンも容易になっていきます。

 また、《希望のジョー星》を貼られている状況でも《蒼狼の王妃 イザナミテラス》から《エンペラー・キリコ》の踏み倒しは可能です。
《エンペラー・キリコ》で打点を作って殴り切ることもできるようになります。

 筆者自身このプレイで何度も希望のジョー星》や《DG-パルテノン~龍の創り出される地~》を超えてきた経験があります。

 これらの理由から苦手なメタカードが少ないため、非常に対応力が高いデッキとなっています。

●まとめ

・安定した5ターンループフィニッシュ
・ループデッキでありながら受けが強い
・多くのメタカードに強い

 ここまでいかがでしょうか。
弱点や具体的なループ方法、対面毎の立ち回りや細かいテクニック等の知見がぜひ欲しいという方、
このデッキに対する自分の考え方に興味を持っていただけた方、
ぜひ続きをご購読いただけますと幸甚です。

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