見出し画像

自分が本当に欲しいと思える情報を

年齢を重ねるごとに、何かを始めるきっかけというのはシンプルな同期ではなくなってしまっている。

・これは仕事に繋がるんじゃないか
・これは先行投資が○○なので△△回は続けないと
・今後のことを考えておくと・・・

なんて。ただただ「面白そうだからやってみる!」というようなノリができなくなってしまっているように感じる。

とはいえ、日常を振り返ってみるとそんなことはなくて、小さな実感を感じられるようになっていないだけだったり、感動が少しばかり鈍くなってしまっているからなのだと思うこともある。

さて、そんなことを考える日常の中で、とてつもなく重い腰を上げてSNSを始めてみようと思ったのには理由がある。1億総発信時代なんて死語になってしまっているくらい浸透している現代社会において、今更SNSなんて、とも思う。SNS疲れをしたわけでもなく、なんとなく続かないだろうと思っていた。その理由も至極単純である。

何かを継続するにあたって、人は必ずしも求めることがある。それは「反応」だ。快であろうが不快であろうが、反応が無いよりはあった方がいい。それが感覚を得られることでも良い。例えば、一人で料理をすることが趣味として継続できるのは、作る工程の後に食べるという行為がセットになっているからだ。それが美味しくできた時には、虜のように続いてしまうこともわからなくはないだろう。

で、SNSの話に戻ると、どうやって反応を得ることができるというのだろうか。スマホの通知だったり、リアクション(いいねやRTなどなど)の数値だったり。1度のアクションに対して複数のアクションが生まれるとそれはそれは気持ちの良いものになるものだ。

しかしながら、生粋の面倒くさがり屋だとどうなのだろうか。アルゴリズムから考えても継続することが何よりも大事なんだよ言われましても。継続できることを探してみるかと自動販売機の写真を撮り続ける猛者もいた。

これはオリジナルであったからこそに価値があり、似たようなことを100人がやっていたらすっかり埋もれてしまう。先行者利益というやつだ。引き際もカッコいい。今でも語り継がれるようなブランドを形成できている証である。その証拠に、まんまと2021年になっても紹介している人間がここにいるではないか。

そう、継続することが目的なのではなく、「継続したことに対して反応を得られる」ことが一番大事なのである。そうでないと、継続する気持ちが削がれてしまうからだ。

ただ、そうするとすぐネタ切れを起こしてしまう。かの有名なYouTuber諸氏もお抱えの作家を何人も抱えていることからも、日々ネタ出しすることの難しさは自明の理である。では、毎日何かしら発信されている情報を自分なりにまとめて運用してみるか?それは大手スポーツ新聞社たちがやっていることであり、彼らと戦ったところで高が知れている。

では、どういった取り組みが考えられるかをざっとまとめてみよう。

情報を発信し続けるためのベース

参入障壁(高低)×ニーズ(見込める・見込めない)で考えてみるとわかりやすい。
参入障壁というのは、その人が持つ本質でもある。例えば、長年野球をやっている人ならば、野球に関する情報発信については有利になるだろうし、旅行雑誌のライターをやっている人ならば穴場の旅館スポットなんかは紹介しやすいだろう。

画像2

もちろんそれだけではなく「やりやすさ」なんてことも参入障壁に含まれる。わかりやすい概念として、お金時間を基準として考えてみよう。お金も時間もめっちゃかかるネタは参入障壁が非常に高い。例えば、各航空会社のファーストクラスの比較や豪華客船の情報をまとめてみたものは、我々庶民にとって関係がなくともミステリーハンターのように気になる存在になるだろう(なるよね?皆当たり前に使っているなんてないよね?)。他にも検証結果に年単位かかるようなものも同じことである。

画像3

他にもネタの鮮度拾いやすさなんかも考えられる。スポーツ新聞は芸能班や野球班のように取材網を保有しているからこそ、参入障壁は低く、スピーディに情報を発信できるわけだ。そう、仕事の延長で用意されているものを転用できるからである。

もう一つの視点はニーズの有無である。これがないと何も始まらないといっても過言ではない。欲しいものがあるか否か。そこに参入障壁を掛け合わせてみると以下のようになる。

画像1

①の「ニーズが見込める×参入障壁が低い」は王道パターンである。企業はこれを見つけて素早く取り組む。何故ならば、それはキャッシュを産むことが確実だからだ。とはいえ、競合も多い。そこでキャラクターやブランド、独自性なんかが必要になってくる。

②の「ニーズが見込める×参入障壁が高い」は誰もやっていないとか競合が少ない領域でもある。ただ、物事には理由があり、どんな障害があるのかを見定める必要が出てくる。その原因を突き止め、障害を乗り越えると化ける可能性は十二分にあるのだが、落とし穴にハマらないように注意したい。

③の「ニーズが見込めない×参入障壁が低い」はそもそもやる意味があるのかを考えなければならない。例えば、朝顔の観察日記なんてものはどうだろうか。「うわ、本当につまんねーネタだな、誰がやるんだよ」と思った方はこちらを見て欲しい。

ゲーム配信プラットフォームのミルダムが公式でやっていた企画である。省エネで取り組みたい諸氏は参考にされたし。

④の「ニーズが見込めない×参入障壁が高い」は趣味以外の何者でもないだろう。そんなの③以上に意味がないのに何を言及することがあるのかというと、これをキュレーターやプロデューサーの目に留まると別の価値が生まれることがある。SNSを駆使して目に留まらせるのもその方法の一つ。水の一念岩をも通すとはこのことである。

私が目指すところは・・・

それぞれ整理された上で、どういった取り組みをしようと考えているかというと②なのである。もし、今の時代で自分が5歳若かったとしたときにどんな情報が欲しいのかを徹底的に考えてみて、そのニーズに答えられるものとして選んだ。

2014年末に世間を賑わせた「r>g」という不等式を覚えているだろうか。仏の経済学者トマ・ピケティが『21世紀の資本』にて世間の問いに真っ向から答えたものである。当時の日本ではどのような空気が漂っていたかというと「世間の報道と自身の生活とのギャップ」であった。

安倍晋三政権の経済政策の通称として各社が報じた「アベノミクス」は2012年(平成24)末の第二次安倍政権発足前後に打ち出したアベノミクスと、2015年9月の自民党総裁選再選後に表明した新アベノミクスの二つがあるが、いずれも経済政策のことである。アベノミクスは「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の3政策を柱とし、これを「3本の矢」と称してデフレ経済からの脱却や、日本経済を本格的な成長軌道にのせることを目ざし、この取り組みは奏功されたとされている。しかしながら、生活は一向に良くならず、貯蓄への意識は減少どころか増加しており、経済は冷え込むばかりだった。それでも、テレビの向こう側の人たちは「潤っている」というのである。果たしてこれはどう言ったことなのだろうか。

それを説明したのが前述の「r>g」なのである。「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示すものである。同書では、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘する。そのため、「r>g」という不等式が成り立つというのである。

この不等式が意味することは、資産 (資本) によって得られる富、つまり資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということだ。言い換えれば「裕福な人 (資産を持っている人) はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」というわけだ。そう、つまりアベノミクスの恩恵を受けたのは労働集約型には関係がなく、知的集約型への偏りがあったというのだ。

そこまで聞いても「まぁそうだろうね。お金は寂しがり屋だから」と述べるに止まってしまう。NISAにしても活用した方がいいんだろうなー程度で先に進めない。調べる時間よりも他のことを優先させてしまっていた。なんて怠惰なんだろうか。反省をして、時には後悔をするのに行動ができない悪循環。そこを脱却できるような情報を提供したいと思ったのだ。

投資の世界でシンギュラリティは迎えられるのか

さて、資本を運用するにあたって様々な情報収集をした。基本は、なんでも誰もが教えてくれる。高度になればなるほど、哲学じみたものになるのはどの業界でも同じことなのだが、初心者に優しいようで優しくないと特に感じてしまった。

その顕著なものとしてあるのが、口座開設の大変さから始まることとなる。

そうなのだ「よーし投資を始めちゃうぞ!」と思っても、そこから実際に取り組むためにはいくつものハードルがある。そう言ったところをクリアしないとスタートラインにも立てない。ただ、しっかり勉強するのは面倒くさい。それでも損したくない。ぐぅ。

そう言った考えを持っている人たちに役に立てる情報を提供していきたい。後発でもあり、投資の専門知識を有していないため、横道に沢山それてでも、楽しくわかりやすく学べるものを目指して取り組んでいこうと思っている。

5歳若い自分が、一歩踏み出す勇気を与えるために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?