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保険適用の低用量ピル(フリウェルLD)1ヶ月あたりの金額と16シート目までの感想

Twitterでとある男性産婦人科医の「(ピルは)保険適用で月3,000円以下なのに、なにも対処していない人が多すぎる」というような内容のツイートが物議を醸していた。

悪気はないと読み取れたが、確かにサブスク3,000円と考えれば高いし、副作用の可能性もある医薬品の服用に対し、医師とはいえ月経(生理)のない男性が上から目線で物申すということへの抵抗感にも理解はできる。

女性誌で頻繁に特集が組まれるフェムテックも「ピルが郵送で手間なしで買える!」とか「吸水ショーツや月経カップが便利」だとかばかりで、まぁ結局はお金儲けのための施策なんだなと感じる面はあるよね。

私自身は去年の4月から月経困難症治療の目的で低用量ピルを服用している。ピル自体は、過去に生理日移動で2回使ったことがあったが、1度嘔吐してしまってから10年ほど離れていた。

子宮頸がん検診で受診したクリニックでの問診の際に「生理痛でロキソニンを1日2回服用、生理用品はショーツタイプにシンクロフィットを併用しないと外出できない」と伝えると、医師からピルの服用を勧められたのが継続服用のきっかけだ。

自分ではそれほど生理が重いほうだと思っていなかった。
子宮筋腫が複数あるのを知っていたので、経血量が多いのはそれが原因かなくらいに考えていた。筋腫自体は場所も大きさもさほど問題ないと言われているので経過観察を続けている。

フリウェル服用にかかるお金

保険適用のピルは限られているが、高額だと続けるのに経済的負担がかかるので、体に合えばなんでも良かった。

フリウェルは後発品(ジェネリック医薬品)なので安価という理由で選択した。最大3ヶ月まで連続処方OK。

フリウェル配合錠LD「モチダ」院外処方・3ヶ月ごとの再診で1ヶ月あたりの金額を出してみる(定期検診の費用も含む)

💊1年にかかった金額
・定期検診 1回 6,530円
・再診 3回 1,890円
・処方(院外) 4回 10,720円
合計 19,140円

1ヶ月あたり1,595円(+3ヶ月ごとの交通費)という結果だった。ピルが後発品なこともあって「適正価格かな?」くらいに収まっている。
人気のヤーズフレックスも近々後発品が発売になるので、ヤーズが体に合っている人には朗報かもしれない。

1年に1回の定期検診は内診あり。血液検査・性感染症検査・子宮頸がん検診・超音波検査を受けた。血液検査は健康診断を受けていれば除外できるし、性感染症検査も希望なしなら外せるとのことだった。体重・血圧の自己測定は毎回ある。

フリウェル服用後の効果

フリウェルを服用していて、別のものに変えたいと思うほどの目立ったトラブルはなかったので、服用を始めて16シート目となった。

効果としてはまず経血量がかなり少なくなった。ショーツタイプや超ロングタイプの生理用ナプキン・シンクロフィットは必要なくなったので、生理用品にかかる費用も減った。

生理痛も期間を通してロキソニンを1回服用するかしないかくらいには治まった。緩和されるとはいえ、どんよりとした腹部の鈍痛や頭痛はそこそこある。

精神面でのPMS改善に関してはあまり実感がない。生理前や生理が原因でイライラすることは昔より減ったが、単に歳のせいかもしれないしなと思っている。
ごく稀にヒステリックな気持ちになることがあっても、最近は切り替えも早く穏やかにはなったかも。

美肌効果もあるらしいが、むしろシミができやすくなったりトラネキサム酸が併用できないと聞くのでなんとも言えない。吹き出物なんかは全くできなくなった。

一番便利なのが、いつ生理(消退出血)が来るのかが確実に分かること。数ヶ月先の生理予定日をiPhoneのスケジュールアプリや紙の手帳に記入しておくことで予定が立てやすくなった。

しかしピルは医薬品なので、血栓症という重大な副作用の報告もある。医師に相談して十分に理解・納得してから服用を決めなくてはいけないものだと思う。
特に服用し始めの数ヶ月の間は血栓症の確率が上がるとされる。気軽に服用を中止してまた再開はし辛い。

患者用の携帯カードもお薬手帳と財布に常に入れている。

定期的に婦人科に通院することで、サボりがちな検診も1年に1回必ず受けることになるのと、かかりつけ医として今後の更年期にも相談がしやすいので、個人的には利点が多いと感じている。

フリウェル服用でのマイナートラブル

マイナートラブル(ホルモンバランスの変化による軽い副作用)は多少経験した。

服用を開始して3日目の朝、お弁当を作っていたら突然気持ちが悪くなってその場にしゃがみ込んだことがあった。
出勤までに時間がないのにどうしようと思ったが、少し休むと復活した。それ以降は吐き気も嘔吐もなし。

あとはけっこう長期に渡り、空腹感に悩まされた。これこそがピルが太るといわれる所以か…?と考えたことも。
甘い食品が苦手なのは幸いだった。トマト・漬物・冷たいおにぎりなどを食べてしのいだ。体重は少しだけ増えたが今は戻った。

吐き気止めが必要になるくらいの気持ち悪さや不正出血は特になかった。

顎にヒゲのような太い毛が生えやすくなったのが目下の悩み…。

ピルは毎日一定時間に服用しなければならないのと休薬期間もあるので、習慣付けるまでは面倒に感じると思う。私はサプリメントの習慣があるので飲み忘れるようなことはなかった。

フリウェルLDは避妊目的としては使えないが薬剤としての避妊効果はあるので「妊娠可能な年齢なので、旦那さんと話し合って決めるのがおすすめですよ」と言われたのにはうーん…となった。
婦人科医の口から「女性は42歳が限界だが、男性は何歳でも子どもは作れる」と聞くとは思わなかった。

その辺の詳細は生々しくなったり他の人を否定することになるので書かないが、私たち夫婦が子どもを作ろうと考える年齢を過ぎたのは確かだ。

健康であればピルは50歳未満までは服用できるといわれているが、40歳以降はやはりリスクも上がる。
希望としては更年期を乗り越えられるように閉経まで続けたい気持ちもありつつも、ホルモン検査を受けながら自分の体調によって決めようと思う。

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