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スピリチュアルは好き、でもスピ系は嫌い

スピリチュアルとは非科学的で目に見えないこと全般を指すものだと捉えている。占い・霊能力・ヒーリング・神様の存在など、論理的な説明は難しいが神秘的な事柄は巷に溢れている。

私はスピリチュアルな考え自体は好きだ。

神社仏閣への参拝が趣味のひとつで思い出の記録も兼ねて調べたことや感想をブログ記事にまとめている。特に「縁切り神社」の記事へは常に安定したアクセスがある。
今の時代「縁結び」よりも「縁切り」のほうが需要があるのには納得だ。

掃除・片付けの最中に疲れたときは「掃除 運気アップ」とググる。これをやり切れば臨時収入ガッポガポと思い込んだほうが楽しくなれるから。

嫌な夢や変わった夢を見たときはなんとなく夢占いサイトで調べるし、雑誌の星占い欄も読む。

宿曜占星術は特に相性占いがとても良く当たると目にしたので調べてみたら確かに当てはまる部分が多く楽しめた。

中国で人気の占いなので中国語で読んでみたり。

私は室宿に分類され、徹底した自己中で物質世界に生き、常に気楽な関係を望み、裏では凶暴性を秘めていると書かれていた。あまり嬉しくないがしっくりはくる。
中国サイトの解説はもっとひどい書かれ方をしているので日本語?は優しいなと思った。

常日頃、夫に対しても「もし私を裏切ったらココのアキレス腱を切って動けないようにするね」とふくらはぎマッサージをし痛がらせて喜んでいる猟奇的妻だ。
しかし夫は何を言っても動じないので手応えがなくてつまらない、私はこんなにも本気なのに。

私と夫は危成の遠距離で真逆の存在、私と両親はともに安壊の遠距離で破滅的な関係らしい。
この結果だけを見ると相性最悪だが、現実は皆それぞれ好きなことをし干渉せずなので、それはそれで楽で気に入っている。家族という感覚はあまりない。

あくまでも私にとって占いは誰にでも当て嵌まる心理学的な娯楽。生きる上での参考にはせず、辛辣なことが書かれていようが「人間みんな自己中でしょ」と思っている。

ほかに子どもの頃から心霊番組や心霊話が大好きだ。夏のお昼にワイドショーの1コマとして放映されていた「あなたの知らない世界」が一番ゾクゾクしたのを覚えている。
今でもネット上のまとめやYouTube動画を寝る前に観るのを日課としている。YouTube動画では「あるごめとりい」さんと「ミッドナイトムーン」さん(プロデュース元は同じ)の動画は編集がプロで素晴らしいと思う。

私自身、普通の人よりも怪奇現象の経験はあるかもしれない。心霊写真らしきものは何回か撮ったことがあるし、最近はすっかり落ち着いたが、自分ひとりきりの自宅で勝手に電気やテレビが付いたりシャワーが出たりするのは日常茶飯事だった。

もちろん光熱費と水道代がもったいないのでテレビは消しに行くしシャワーも止める。怖いという感覚は初めだけで、そのうち麻痺していった。死者よりも生者のほうが強い。

小学生のときには、ビニール紐で藁人形もどきを作り、押し入れの中に打ち付けて嫌いな教師のことを呪うという他人に話せばなかなかドン引きされるようなこともしていた。

私は「人を呪うな」というのは綺麗事だと考えている。みんながみんな「仕方ないね、前向きに幸せになろう!」と思えるはずがない。縁切り神社で願掛けをして呪う…というより祈るだけでもかなりすっきりすると思う。
ただし、本人に「呪ってやった」と伝えるのは脅迫になるので、こっそりとするべし。

ちなみにビニール紐人形で何が起きたかは秘密だ。

数年前に夫から本物の藁人形をプレゼントされるというほんのりとした嫌がらせ(?)を受けて思い出した話。実は夫から嫌われているのかもなぁ。それとも私に呪って欲しいのか謎だった。

藁人形はAliExpressで買ったらしい。

このようにスピリチュアルな話は面白く、目に見えない畏怖に対する興味はあるが、スピ系となると途端にネガティブな印象を持ってしまう。

私の嫌いなスピ系はお金を巻き上げて自らが豊かになることのみを考えている人間のことだ。同様に「私が導くのよ」という目線の人とも関わりたくはない。

本人はただの凡庸な人間のくせに教祖になりきり、胡散臭いセッションや講座に10万円などという勘違いも甚だしい価格を付けているのを見かけるたび、恥ずかしくないのだろうかと疑問に感じる。

教祖や占い師、スピリチュアルに頼れば「良い結果だけが得られる」と信じる側も愚かに見える。

幸せそうでない人ほど、頻繁にデトックス・浄化・スピリチュアルストーン・癒しのパワーと口にしているので、結局そういった類のものに効果はないのだろうと勉強になった。

引き寄せは、こうなりたいという未来を想像して楽しくなることで目標に近付く努力をできるという意味では有効だと思う。思い描いてじっとしているだけで欲しい現実がなんでも降ってくると考えてしまうと、スピ系や怪しいセミナーの罠にかかりやすくなるので注意が必要だ。

自分ではどうにもできそうにない不安に苛まれたときはスピリチュアルにハマりやすく依存の危険がある。

強い不安や虚無感を覚えたときは、資格取得のための学習や夢中になれる健全な趣味を見つけて没頭すれば心は落ち着くのだが、なかなか難しいのかもしれない。
私の場合はプライベートで悩むとワーカホリックと化す。仕事の忙しさがむしろ精神に安定をもたらしてくれた。

「私の力であなたを助けてあげる」と近づいてくる人間は信じないことだ。そういう輩は洗脳がうまい。気がつけばお金以外に家族や友人など大切なもの全てを失ってしまうだろう。

所詮ただの人間に不思議な力などあるわけがない。


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