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LINEの生活

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LINEの生活の記事まとめ!
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#脱出編

LINEの生活 シーズン5(最終章)完全版

判断見慣れた光景が広がった。立ち並ぶ数々の工場。なぜかあたりが騒がしい。まるで、電波に不都合が起こって、テンヌキのいたLINEの世界に戻ってしまったようだ。 東は自分のいる場所を確かめるため、聳え立つ大きなスマホに駆け寄った。 『和樹』と表示が出ている。 クローンの東は、まだ和樹とLINEをしているようだった。 「よし、じゃあ...」 東はクルッと後ろを向いた。屋敷が見える。 「行くぞ...ってうわああ!」 東が走ろうとした時、誰かに頭を掴まれた。 「だ、誰!?」 東は掴まれ

LINEの生活#33 最終章開幕!シーズン4最終話!! 電波に乗って ルビ機能めっちゃ使いました!

一夜明けて。東はリュックを背負った。 「あ、東、それはやめたほうがいい。怪しまれるぞ」 テンヌキは、東のリュックを引っ張った。 「ああ。そうだな」 東はリュックを下ろした。 「東がスマホに入る直前に、投げ込むよ」 「おう」 テンヌキは東のリュックを拾って、しっかりと掴んだ。 「東」 「ん?」 「今まで、ありがとう」 テンヌキが、少し恥ずかしそうに言った。 「お、おう...。こちらこそ」 東も、少し恥ずかしそうに言った。 「...それじゃ」 「じゃあな」 東は「ボス」の部屋から

LINEの生活#32 払うべき代償

「...ナンデ...モドレナイノ?」 東は涙目になりながら、テンヌキにたずねた。 「東には、話してなかったね。元々は...」 テンヌキは、「お」が、裏切り者を逃してしまうことを防ぐ為に、元々あった人間の世界への通路を塞いでしまった、ということを話した。 「...マジ?」 「マジ」 「え!?じゃあ俺どうすればいいの?」 「え〜、寿命が尽きるまで暮らしたら〜?この世界で〜」 テンヌキは、「そんなことは別に僕にはどうでも良いので早くおさらばしてください」というように喋った。 「いや

LINEの生活#31 法律変更宣言(例外)② 画像変えましたあ!!!!

「法律変更宣言」とは、「ボス」に一度だけ与えられる、法律を変えることができる権利のことだ。もし、変えた方が良い、という法律があれば、「ボス」と家来が全員で話し合って、法律を変えることができるのだ。 だが、これにはデメリットがあった。使えるのは、十二月三十一日に行われる、一斉処刑の直前まで。もし、直前に「法律変更宣言」をしたとしても、会議にかかる時間もあり、会議しているうちに処刑の時間が来てしまうので、法律変更宣言を使った「ボス」は、殆どいなかった。 東は前に、「お」にこのこ

LINEの生活#30 法律変更宣言(例外)①

LINEの生活もやっと30話... 多分完結する時には、連載開始から一年は経ってるはず。 それまで末長く(?)連載にお付き合いください! 本編 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓東とテンヌキは、「事情聴取室(人間界でいう取調室)」につれていかれた。二つの文字は、「事情聴取室」についてからも、涙を流していた。 「おい!お前ら!!『ボス』の部屋にいたな!?」 東とテンヌキはうなずいた。 「あそこで、『ボス』の頭から血が出ていたが、どういうことだ!?お前らが殺したのか!?」 東は黙って「

LINEの生活#29 手記

ボスの生活を、どれだけ呪ったか... 誰にもこの苦しみを言えない。だからせめて、ここに書き残しておこうと思う。私の文字生の全てを。 ある日、私が昼食を食べている時。「守」の文字(のちの私の家来)が、ゾロゾロと私の方へやってきた。私は焦っていた。誰だこの文字は?なぜ私に寄ってきた? 焦りながらも、私は椅子から立ち上がり、「守」の文字と距離をとった。だが、「守」の文字は足が早く、すぐに私に追いついた。 「な、なんなんだよ!?」すると、「守」の文字が私の腕を空に掲げて言った。 「

フォロワ−300人突破記念! LINEの生活シーズン4突入!! またもやちょっと長めの  LINEの生活#28 「感情洗濯機」(画像変えました。)

フォロワー300人突破!!みなさん本当にありがとうございます!!🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗 これまでの話 (単話版+完全版マガジン)         https://note.com/penginjin/m/mfe62ce2e6739        (完全版マガジン)         https://note.com/penginjin/m/m0cc60bb0b05b 本編↓↓↓ 「!?銃声??」 テンヌキがあずまに取り付けられていた装置を外した時、屋敷の上の階の方から、