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LINEの生活

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LINEの生活の記事まとめ!
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#ボスの屋敷

LINEの生活 シーズン5(最終章)完全版

判断見慣れた光景が広がった。立ち並ぶ数々の工場。なぜかあたりが騒がしい。まるで、電波に不都合が起こって、テンヌキのいたLINEの世界に戻ってしまったようだ。 東は自分のいる場所を確かめるため、聳え立つ大きなスマホに駆け寄った。 『和樹』と表示が出ている。 クローンの東は、まだ和樹とLINEをしているようだった。 「よし、じゃあ...」 東はクルッと後ろを向いた。屋敷が見える。 「行くぞ...ってうわああ!」 東が走ろうとした時、誰かに頭を掴まれた。 「だ、誰!?」 東は掴まれ

LINEの生活#16 どこの世界も

東はしびれを切らして、テンヌキに怒鳴った。 「黙ってねえでなんか言えよ!!!なんのために俺たちをここまで連れてきた!?なんであそこまで俺たちに協力した!?なんで...なんで!?...全部...今までのこと全部...演技だったのかよ...」 「....」 「裏切り者。いい加減白状しろよ!俺はもう、うんざりだ!あんだけ騙しといて、何も言わないとか...ずるいぞ...。なあ。テンヌキ。教えろよ。全部...!!俺は捕まったって文句なしだから!!」 「...」 「テンヌキ!!」 「..

LINEの生活#15 潜入③追い詰めろ!

「行くしか...」 「行かなきゃね...」 「あ゛あ゛...」 こんな状態が三十分ほど続き... 「行くぞ!」 東がマンホールの中に飛び込んだ。そして、それに続くように、テンヌキ、「お」が飛び込む。 ばちゃっ! 「クッっっっっっさ!!!」 「オ゛エ゛〜゛!!」 あまりの臭さで、全然進めない。なんとか二分で一歩進めた。 約二時間くらいで、出口が見えた。「行くぞ」 「お」はリュックから、絵文字工場が休みの日に勝手に機械を動かして奪ってきた武器の予備を出して、東とテンヌキに渡した。