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LINEの生活

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LINEの生活の記事まとめ!
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2021年5月の記事一覧

LINEの生活 シーズン1 完全版 (漫画でいう単行本みたいなものです。全シーズン作るつもりです。最終的にはちゃんとした完全版も載せます)

東湊太 ピロン!スマホの通知音がなり、東湊太(あずまそうた)は、自分が寝そべっていたソファーから身を起こし、スマホを取った。友人からLINEが来ている。 和樹{今日、予定ある? 7:00 湊太{特にないけど 7:01 和樹{お袋から映画のチケットもらったんだけど、来る? 7:01 湊太{いいよ 7:02 和樹{わかった!ホラー映画だからな!一時に駅に集合! 7:03 (げっ!よりによって大嫌いなホラー映画かよ…) 東はチッ、と舌打ちして、スマホを机の上に戻した。 東湊

LINEの生活制作画面!!!

LINEの生活#14 潜入②マンホール

東や「お」のリュックには、テンヌキを殺すための武器がたっぷり入っている。だから、テンヌキに見られてはならない。 「テンヌキを殺す。それは、『ボス』たち『政府(と称しておく)』側にとって、大きなダメージになる。『ボス』を殺すことができたら、『政府』側を支える柱を崩すことができる。『ボス』がいなくなった世界は、家来のどんなやつも、治めることはできないだろう。実際、『ボス』はほぼ一人で政治を進めていて、家来たちには、会議でアドバイスをいうくらいしかできないらしい。これは全部、ニュー

LINEの生活#13 潜入①「ボス」の正体

今日の「仕事」は、結構長かった。まだ朝も早いからか、全く既読がつかず、東たちは、ずっと張り付いたままだった。 「なあ、東」 スマホに張り付いたまま、「お」が話しかける。 「どした?」 「俺、気付いたんだ」 「ナニヲ?」 「『ボス』の正体」 「!!」 「『ボス』は...」 ピロン!ピロン!ピロン!ピロン! 「----だ」 「は?」 通知音がたくさん鳴って、LINEの返信が来てしまい、「お」が言っていることが全く聞こえなかった。東たちは、フキダシから離れた。 東は「お」にもう一度

LINEの生活#12(今のところ30話ちょっとやる予定です) 考えごと

「お前、結構詳しいな」 またもや「お」が言った。ついに東もうんざりして言った。 「『お』、お前、警戒してんのか?警戒しすぎだぞさすがに鬱陶しいわ」 「...」 「お」は黙ったままだ。 「確かに警戒するのも無理はない。...僕は、『ボス』の秘書で、唯一、秘密を伝えられていたんだ。だからこんな感じの情報を知っている」 「その情報は本当に正しいのか?」 「おい、『お』!分かっただろ!?警戒しすぎだって!」 「まだ警戒しているのか...僕は本当に秘書だった!......君なら知ってい

LINEの生活#11 作戦

「『テンヌキ』...」 「お」が何か考え込んでいる。 「ちなみに、スパイの世界では、誰も本名を明かしませんし、そもそも、仲間の顔も見れません。情報を漏らさないようにするためでしょうね、きっと」 「そうか...」 「『お』、さっきからなんか考え込んでいるが、どうかした?」 「いや、別に」 「ふーん」 明らかに「お」は何かを隠している。だが、向こうが何もないと言っているのだから、これ以上問い出しても無駄か、と、東は質問をやめた。すると、「玉」(テンヌキ)が口を開いた。 「なんか、