LINEの生活 シーズン5(最終章)完全版
判断見慣れた光景が広がった。立ち並ぶ数々の工場。なぜかあたりが騒がしい。まるで、電波に不都合が起こって、テンヌキのいたLINEの世界に戻ってしまったようだ。
東は自分のいる場所を確かめるため、聳え立つ大きなスマホに駆け寄った。
『和樹』と表示が出ている。
クローンの東は、まだ和樹とLINEをしているようだった。
「よし、じゃあ...」
東はクルッと後ろを向いた。屋敷が見える。
「行くぞ...ってうわああ!」
東が走ろうとした時、誰かに頭を掴まれた。
「だ、誰!?」
東は掴まれ