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ふわふわと彼女を覆う白い煙

何年ぶりだっただろう。高校時代からの友人と久しぶりの再会。
何も変わらない彼女。たくさん話して笑って。
彼女が私の前を歩いたとき、ふわふわと彼女を覆うように白い煙が見えた。残像のように残る。

重くはなく、かといって軽やかでもなく。
華やかさもなく。儚げでもなく。
空虚な虚ろな感じの白い靄のような煙のような。

彼女の外側10センチか20センチくらだろうか。

笑顔の彼女を見ると特に気に止めることもなかった。

後に偶然、その時の話になり、実は彼女は仕事でとても疲れていた時期だったことを知った。幸い、肉体的な疲れだけで悩みや心配を抱えていたわけではなかった。

彼女を覆うその白い煙は、その時の彼女を写していたかもしれない。エネルギーが枯れていたのを白い空虚な煙と見たのかもしれない。

なんとなく、本人以外の本人から伝わるものを見たのはこれが初めてだった。


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