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誰かが喋っている


前回の記事と似ているのかもしれない。

短い体験談だ。

学生の頃、一度だけ経験して未だに鮮明に覚えている感覚がある。

ある授業中の出来事。
私は一番後ろの席だったのだが、たまたま興味がある内容だったので、先生の言葉を逃すまいと、ひたすら、ひたすら必死でノートを書いていた。

ふと顔をあげると、思いっきり先生と目があった。それもそのはず、私の前の席全員が机に突っ伏して眠っていたのだ。(笑)教室内では1割が起きていたかどうかといったところ。
なかなか見応えのある光景がひろがっていた。

そして私の顔を見ながら先生が問題を出し、案の定、私が指された。正直、答えは分からなかった。頭は??????でいっぱいだ。

だが、次の瞬間、私は勝手に喋りだしたのだ。心の中では、『えーーー???』『何を言い出すのーーー???』『答え分かるのーーー???』と戸惑っていた。口と心の中が全く違う状況で、スラスラと答えて終わったのだ。

教科書にもはっきりと載っていない、ちょっと変った問題だったので、他のクラスメイトも振り向いて、答えている私を驚いた顔で見ていた。

まあ、そうだよね。私だって本当は答えを知らないのだから。へえ~、そうなんだ、って私も傍聴者だ。

どこから来た知識だったのだろうか。誰が喋っていたのだろうか。

それが常に出来れば......勉強しなく...て..も......(笑).....。


人間は脳を何%しか使っていないというし。
こういうことが起こり得るのかな、と思わないではない。

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