150歳のバースデーケーキは本当に炎上するのか？
誕生日おめでとう：150歳
こんにちは。7月21日はトライガン・スタンピードの双子の誕生日。
Twitterには世界中から誕生日記念のイラストやショートストーリーがアップされ、大変盛り上がりました。
誕生日記念イラストで幾人もの方が描いていたのが、ケーキに刺さった150本（または151本）という大量のロウソクが炎上しているシーン。多すぎるロウソクに火をつけた結果、たいまつのように燃え上がってしまうのです。
プラントという人外双子の設定を生かした、ユーモラスで微笑ましいシーンで、私も大好きです。
しかし、ある人がこんな趣旨のことをつぶやいていました。
「そういえば、150本のロウソクって本当に炎上するの？」
……確かに大いに疑問であります。
奇しくも7月21日は、日本に住む多くの小学生が夏休みに入った日。
せっかくなので、「夏休みの自由研究」として、検証してみようではありませんか。
『150歳のバースデーケーキは本当に炎上するのか？』
※小学生のみなさんへ：
火を使ったじっけんはとてもあぶないので、かならず、先生やまわりのおとなのひとに、そうだんしてからやってね。
前提条件：4号サイズ
炎上するかどうかは、ケーキのサイズによるところが大きいことは容易に想像がつきます。またその次にロウソクのサイズも重要でしょう。
そこで検証にあたっては、前提条件を以下のものとしました。
ケーキのサイズ：4号（直径12センチ、2～4人分）
ロウソクタイプ：スリム・ロング
まずケーキのサイズですが、Twitterに投稿されていたイラストでは、以下メンバーのパターンでお祝いしていることが多かったので、小さめのサイズとしています。
・ヴァッシュ、ナイヴズ（主役二人）
・レム、ヴァッシュ、ナイヴズ（一歳の誕生日と同じメンバー）
・ヴァッシュ、ウルフウッド、メリル、ロベルト（旅仲間）
ちなみに、プリロール社のTRIGUN公式ケーキも4号か5号から選べるようになっています。
ロウソクに関しては、日本でバースデーケーキのロウソクとしては、やや太めで短いタイプか細長いタイプの2種がメインです。150本差すならさすがに細長い方を選ぶだろうということで、スリムタイプを選択しました。
＜ここから余談＞
ちなみに、トライガン スタンピードの8話冒頭で双子の一歳の誕生日を祝うシーンでは、かなり大きめ（かつ、高さもかなりある）ケーキに、太く大きなロウソクが1本だけ刺さっています。
目測でも直径30センチ（14～16人分）以上ありそうです。しかもナイは食べないから2人分でこれ。ちょっとレムさん、さすがに大きすぎじゃない？
しかし、オレンジジュースには「もったいないな」と文句を言っていたナイがケーキに言及していないことを見ると、もしやイミテーション？いや、さすがにそれは無いか。食べきれない分は未来技術で冷凍して、後で少しずつヴァッシュが食べるのでしょう、きっと。
こんなに不釣り合いなほどケーキが大きいのは、「宇宙一のかわいい2人が好きな宇宙一の親ばか」であるレムが、双子のために張り切りすぎてしまったのでしょう。ああ、なんて幸せなシップ時代（号泣）
＜余談終わり＞
材料調達：アマゾンへ
前提条件を決めたら、ロウソクが炎上するかを確認するため、取材班はアマゾンに向かいました。
購入した材料はこちら。クリームもついたスポンジ台がそのまま売っているので楽ちんですね。
・誕生日ローソク スリムキャンドル 長さ12cm 482-5Ｆ（５色×50袋）
仮説：炎上しないかも
ロウソクとケーキが届くまでの間、仮説を立ててみましょう。
理論的に刺す面積は足りるのでしょうか？
というか、最初にこの検証してからケーキの号数決めればよかった……
・4号ケーキは直径12センチ→ロウソクを刺す円面積は約113㎠
・ロウソクの直径2ミリと仮定→150本分で4.7㎠
⇒ロウソク本体の面積占有率は約4％
あれ、ほんとに合ってる？不安になってきましたが、勝手にイメージしていたものより、占有率はだいぶ低めでした。
これなら炎がロウソクより大きく広がることも考えても、4号サイズでも炎上しないかもしれません。
いったん炎上しないのでは？という仮説を立ててみます。
下準備：ハリネズミ状態のケーキ
アマゾンから材料が翌日届いたので、さっそく下準備です。
ロウソクは、これで150本分、1つにまとめると直径約4.5センチで、約16㎠
隙間がある分、理論上の面積4.7㎠の3倍以上になっています。
では、いよいよケーキに刺します。
これを、こうして、こうじゃ！（実際には刺し終わるまで25分経過）
検証開始：火の始末には気を付けて
炎上に備えて、こちらを用意。
・耐火ランチョンマット（一次消火用）
・お鍋と水（ロウソク回収用）
・耐火鍋掴み（何かあった時用）
・消火器（最終手段）
また、安全のために実験場所はベランダにしました。
ついに、点火です。さあ、どうなる。
検証結果：燃えた、怖い
中心部から火をつけた結果がこちら。
数秒は普通に点火していましたが、あっという間にたいまつ状態に。
普通に火の熱さがバシバシ感じられて怖い……
炎怖い……
まだ中心部だけですが、安全のためにここで検証中止としました。
ちなみに、消火は普通に口で吹き消せました。
という訳で、検証の結果、こちらの結果が判明しました。
4号サイズにスリム型ロウソクをつかった場合、150本のロウソクは炎上する
さいごに：来年も描いてね！
検証した結果、数秒の時間差ではありますが、当初は普通にロウソクに火がついていたのに、その後たいまつ状に燃え広がりました。
おそらく誕生日イラストに描かれていた場面も、当初は問題なく150本のケーキに火が灯っていたのに、バースデーソングを歌っている間にでも燃え広がってしまって、あのようなシチュエーションになってしまったのでしょう。
いずれにせよ、ある程度大きいケーキでも、スリム型ロウソクでなければ、炎上する可能性は十分ありそうです。
という訳で、トライガンファンの絵師の皆さん、来年も気兼ねなくケーキ炎上イラストを描いてくださいね！そして来年も、双子の誕生日をみんなで祝いましょう！
ではでは、ペンゴロでした。
※検証に使ったケーキは、その後スタッフが美味しくいただきました。
冷凍ものとは思えないほど、スポンジも生クリームも美味しかったのでおススメです。
（終わり）
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