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分割版② K本編ストーリー編

🙋‍♂️Kをまだ見たことがない!!!
🤷‍♂️アニメ見たけど意味分かんね~~



 そんな人に向けた本編ストーリーのまとめです。

※この記事で触れるあらすじはKを知るうえで必要最低限のものになります。
※主な登場人物については
Wikipediaを読んでくれよな!








◇ネタバレなし! Kのあらすじ

・第1期(1話)

※本編では物語に一切関係のない不自然なパンチラ・乳揺れがあります。びっくりしないでね。


 物語の主人公は平和を愛する高校生・伊佐那社(シロ)。彼が学園祭準備のために街へ買い出しに向かうと、突然赤のクランズマンから襲撃を受けます。そこへ助けに入ったのが夜刀神狗朗(クロ)という青年。彼が持つ異能のおかげで追手から逃げ果せることができたシロですが、なんと今度はクロから「悪しき王を討つ」と刀を突き付けられてしまいます。
 その理由は街中に拡散される動画にありました。動画の中でシロは自身が無色の王だと名乗り、とある人物を殺害します。ところが本人には全く身に覚えがない。なのでシロは自分が無実だと主張し、クロに身の潔白を証明しようとしますがそんな二人の目の前に謎の少女・ネコが現れて……

……というのが1話中盤から描写されるシロにまつわる物語のあらすじ。
 では序盤は一体何をしているのかというと、赤のクランの視点が描かれているんです。

 赤の王は制御が特に難しい『暴力』の異能と破壊衝動のせいで代々気性が荒く、王の力が不安定だとされています。当代の周防尊も例外ではありません。
 現に周防のダモクレスの剣は1話開始の時点でかなり崩壊が進んでおり、いつダモクレスダウンが起きてもおかしくないギリギリの状態でした。
 そんな中、周防のもとに凶報が届きます。それは赤のクランズマンであり、古くからの友人として自身のストッパーでもあった十束多々良無色の王を名乗る少年に殺されたというものでした。これを聞いた周防はひどく激昂し、必ず自らの手で犯人に復讐すると誓います。
 周防が率いる赤のクラン《吠舞羅》はとくに仲間意識が強い集団であるため、当然クランズマンも十束殺しの犯人を憎んでいます。こうした経緯から吠舞羅は無色の王を名乗る少年を探しており、1話の冒頭ではクラン総出で犯人に関係があると思しき組織のアジトに乗り込んでいるわけです。

 もし、ただでさえダモクレスの剣が危険な状態である周防が復讐を果たすために王の力を解放してしまったら、きっとダモクレスダウンが起こってしまうでしょう。それを阻止すべく青の王・宗像礼司が束ねる青のクラン《セプター4》も本格的に動き出します。


 このようにK1期では十束多々良殺害事件を発端に異能の世界に巻き込まれるシロと復讐に燃える吠舞羅、そして王権暴発を食い止めたいセプター4。それぞれの確執に焦点が当てられています。







・劇場版 K MISSING KINGS(KMK)

🙋‍♂️世界観は大体わかったから先に劇場版見てもいい?
💁‍♂️劇場版って2期のあとに見て大丈夫?


 絶対ダメーーーーっっ!!!!


 K本編は必ず1期→KMK→2期の順に試聴してください!!!!
 何故ならこの劇場版は1期と繋がっているから……。そしてこの話では1期の事件を経て大切な人を失い、傷ついた彼らが再び立ち上がる様子が描かれているから……。


 強大な異能の根源であるドレスデン石盤。別名《王を喚ぶ石》ともいわれるそれは黄金の王・國常路大覚の管理のもと、御柱タワーと呼ばれる超高層ビルの最上階に保管されていました。
 この御柱タワーは國常路が統べる黄金のクラン《非時院》の属領である他、下階には非時院と関連がある様々な企業がオフィスを構えています。もともと日本の中枢機関が密集したエリアに聳えていることもあり警備は万全。ところがそんな堅牢たるセキュリティーをかいくぐり、御柱タワーに忍び寄る影がありました。
 その正体は、地中へ深く根を張るように裏で暗躍する緑の王の腹心・御芍神紫。彼は謎の忍者(平坂道反)と部下を引き連れて御柱タワー内部に侵入。さらに赤のクランズマンでありながら強い感応能力を持つストレインの少女・櫛名アンナを拉致しようと吠舞羅に近づきます。
 一方、行方不明となったシロを探すクロとネコは偶然にも彼女が緑のクランズマンに襲われている現場を目撃。見て見ぬ振りはできないとクロが応戦しますが、圧倒的な強さを誇る御芍神にあと一歩及ばず、アンナは平坂によって攫われてしまうのでした。

 はたして捕らわれたアンナの運命は、緑のクランの目的とは一体何なのか。
 続く2期ではいよいよ緑の王が動き出します。






・第2期 K RETURN OF KINGS

※本編に一切関係のないパンチラと乳揺れがパワーアップして帰ってきた!(苦手な人は本当にゴメン)

 劇場版の騒動から2か月後、巷では緑のクランの活動が活発化していました。異能犯罪者を取り締まる立場にあるセプター4は一連の騒ぎの対処に追われますが、大胆不敵な彼らの犯行にはどうしても後れを取ってしまうのが実情です。

 その理由の一つに緑のクラン《jungle》の特異性が挙げられます。緑の王・比水流は自身の授かった改変能力がコンピューター関係と親和性が高いことに目を付け、独自に配信するSNSアプリを介し不特定多数の一般人に異能を与えていました。
 このアプリの利用者はjungleの頭文字をとった6つの階級に分けられます。初期ユーザーはEランカーからスタートし、アプリ内で告知されるミッションをクリアすることでポイントを獲得。そしてGランカーへ昇格したとき、はじめて能力が付与される仕組みとなっていました。
 このとき与えられる能力はランクがG→N→Uと上位になるにつれ強化されていきますが、ミッションに失敗すれば剥奪されてしまう一時的なものに過ぎません。しかし最高位のJランカーに到達した暁には緑の王から正式なクランズマンとして迎えられ、完全な改変能力を手にすることができます。

 こうして潜伏しながら少数精鋭の臣下と膨大な数の下位クランズマンを集める比水の真の目的は、全ての始まりの王である白銀の王・ヴァイスマンとの邂逅を果たすことにありました。
 ヴァイスマンは不変の力でもって半世紀以上もの間、飛行船から俗世を俯瞰し続ける天上の監視者。そんな彼を地上へ引き戻すべく比水は他のクランを翻弄し、やがてシロの行方を追うクロとネコまで標的にされてしまいます。

 jungleの策略により街が混沌とする中、改めて問われる異能の在り方。白銀に輝く不変。守るために強く猛る炎。曇りなき青の秩序。そして枝葉を伸ばし、人々を惑わす改変。相反する正義を振りかざす王達はそれぞれの想いを胸に石盤のもとへと集います。



 1期では異能の世界に巻き込まれる主人公の視点から確執のある王同士の対立を描き、劇場版では衝突の果てに傷ついた彼らの悲しみ、そしてクランズマンが抱く懸念に焦点を当ててきました。
 それらの続編となる2期では過去の因縁と思惑が交錯し、より深みを増した人間模様に加えて物語の根幹であるドレスデン石盤と王権者の存在意義について迫ります!
 異能によって運命の交わった彼らが迎える結末をその目で見届けてください!






 ……さて、ここまで読んだ方はもうお分かりでしょうがKは絆の物語です。その繋がりは《王権者とクランズマン》という主従関係だけに限らず、王ゆえの孤独と覚悟。臣下ならではの苦悩や葛藤。お互いが似たもの同士だからこそ芽生えた友情もありますし、信念を突き通すために袂を分つといった様々な出会いと別れがシリーズを通して紡がれてきました。

 中でもアニメ本編は銘々が理想を持って己の人生を駆け抜けた“結果”にスポットが当てた物語。
 それじゃあ過去は? 一体どのようにして王に選ばれたのか、それぞれにどんな事情があるのか。あの本編へと至った過程は数多くの関連書籍の中で語られているわけです。




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