WE THREE 『US three』

本日もジャズ棚から一枚です。

どうしてこの頃、強烈なインパクトのCDにあたってしまうんだろうか??
なんか「こっちにおいで」「私を呼んでる?(笑)」みたいな錯覚に陥るな~(-"-)




このアルバム
ピアノ ホレス・パーラン
ベース マッズ・ヴィンディング
ドラム エド・シグペン


 

なんて言うんでしょ~か!!これは・・・・。

もう!!!
このダークなダークなダークなダークな音・・・。
これは究極のダークチョコレートです(*^。^*)

アルバム1枚の中にダークチョコがわんさか(^o^)


もぅ
ダークチョコでチョコレートフォンデュ
やった気分ですε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

かっこいい~(*´ω`*)
何なんでしょうか?同じ楽器を使っていても生み出される音の違い(||゜Д゜)感性の違い!
私達には真似できませ~ん。


こりゃあ
うちのジャズ旦那は「うはうは」して何度も味わったことでしょうね。
これこそジャズ旦那の好みとしか・・・・。





解説書で~す。
やはり曲の解説は少な目

『アス・スリー』は言うまでもなくパーランの代名詞とも言える曲。シンプルなテーマとワン・コードのみによって推進される演奏は異様な迫力に満ちている。
藤本史昭 解説引用


最初のイントロからガンガンのブルージーですよね。
ブルージー。。。
そりゃあ言葉で言えばブルージー。。。
アルバム一枚聴いた後は
もう心は葉巻にロングコート、片手にウィスキーボトルです(笑)


そんなバカなコメントは
どーでもいいんです。



解説書で藤本さんはこのホレス・パーランの紹介をしています。





読んでびっくり(゜o゜)


またまた引用します。

「少年時代にかかった小児麻痺が原因で、パーランの右手がほどんど利かないということを知ったのは、それからしばらくしてからのことだった。もちろん、その身体的ハンディキャップを黒人社会全体がおかれた悲惨な状況を重ね合わせて聴くのはあまりに短絡的な行為だろう。パーランと同じようにハンディキャップを持つミュージシャンは決して少なくないし、そのみんなからパーランと同質の黒さが感じられるとは限らないのだから。
(中略)
ところでぼくにはパーランの右手が不自由であることを知って以来疑問に感じ続けていることが一つあった。それは、彼はどうやってあれほどのピアノを弾くことができるのだろうかということだ。
(中略)
基本的に使われるのは左手のみ。時たま右手が補助的に使われることもあるが、ほとんどの場合コードもメロディーも左手一本で弾く。
(中略)
いかに長い年月をかけて練り上げられた奏法とは言え、しょせん左手だけなのだから、コードとメロディーのあいだには微妙なタイミングのズレが生じる。しかしこのズレこそ、あの特異な黒さを生み出している大きな要因なのではないか。黒いと言われる演奏に共通して感じられるモタったり、粘ったノリが、独特の奏法によって増幅され、誰にも真似のできないあの漆黒のパーラン世界が出現するのではないか。
藤本史昭さんの解説でした。

ふ~ん。
ブルージーって一言に言っても
ブルースのコード進行や音階だけでなく、
音の間も大事な要素なんですね。

そういえば
あのボビー・ティモンズの『Moanin'』も微妙な音のズレ感がありますよね。
そうそう!
うちのジャズ旦那が
『Moanin’』のあの印象的なテーマのところを弾くと
どうしても
モーニン音頭になってしまうなぁ…と(笑)
言ってました(‥;)


素人には弾けない
絶妙なタイミングで弾いているんでしょうね♪


そんな勉強になった一枚でした。
また、他の曲もアップしますね。

後記
ジャズ旦那曰く、これは2回目の録音で最初の録音があまりにも良すぎてこのアルバムは買ったきり殆ど聴いてないみたい。。。で、1枚目を聴いてみたら、確かに音に凄味がありました。ワン・コードなのにこんなに音の変化を聴くことができるんだぁ~と納得。
ジャズ旦那おすすめの最初の録音のYouTubeを探したけど見つからず(T.T)

私は再生出来ませんが、再生出来る方は二つの演奏を聴いてみるのも楽しいかも♪です(^-^)

http://www.nicozon.net/watch/nm10833358