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人と関わる体力という切実な問題



【はじめに】


コロナという現象は、厳然とビフォーアフターをもたらしましたね。


この人付き合いの部分に関しては本当に色々な人から相談されます。


大丈夫です。
この悩みは貴方だけではないので、安心して読んでくださいね。


よく訓練された読者の人たちはあまりに察しが良すぎて困りますね。


この書き出しの時点で、今回もコイツやる気満々やんけ、という洞察をしてきていますね。


大丈夫です。
期待を裏切るようで大変恐縮なんですが、今回はマイルドです。


大丈夫です。
本当です。突然ワイルド剥き出しになったりしませんよ。
安心してください。履いてますよ、ってなもんです。



大丈夫です。



大丈夫、ほんと、大丈夫。だっ、大丈夫。



※忙しい人は【おわりに】を見てもらったら要約があります



【人との関わりが何故面倒か】


質問者さんもおっしゃってますね。


「挨拶や雑談が面倒になった」


と。これ、めちゃめちゃ聞きました。



Twitter上でも本当によく見かけました。


リモートワーク導入がトレンドの頃なんかはここらへん、本当に溢れかえってましたね。


「ようやく煩わしい同僚や上司のやりとりから解放される」


みたいな要旨の論を本当に数多く眺めたものです。
もう3年ですか。早いものですね。



さてさて、ところでここで何故そのようなやりとりが面倒なのかを考えてみましょうか。





順当に考えると、面倒くさいってのは疲れることを避けたいってことです。




ふむ。疲れる。確かに。
人間関係の維持に疲れることは誰しも経験したことがあるので、ここはなんとなく納得できますよね。



じゃ、僕らは人間関係の維持で【何を消耗しているか】を考えてみます。



肉体的には基本的に疲労はないはずです。
少なくとも筋トレとかよりは遥かに動いてませんから。


となると、身体の内部。
ここも順当に考えれば、脳が疲れていると判断して良いと思います。



そもそも疲れる、ってのがめちゃめちゃ主観的な概念ですが、今回は

「正常なパフォーマンスが損なわれてしまっている状態」

ぐらいに定義しておきましょうか。



2徹した後に、夕飯を買って帰って、ソファでひとやすみ。
ふと目を覚ますとメガネがない。


家中探したけど見つからない。



とりあえず夕飯でも食べるか、と冷蔵庫を開ける。


そこに鎮座するキンキンに冷えたメガネ👓


みたいな経験は誰しもあると思います。




疲れるってのはそういうことです。
通常の状態ではおよそ行わないことをやってしまう。そういう。


この状態になるには、脳の活動のリソース(糖や酸素、睡眠)を消耗してると考えてみます。




では、僕らの脳は人と関わっている時どうなっているのでしょう。



ここらへんの明確な資料があんまり揃わなかったので、今回は主観で語りますね。




【脳さん貧弱すぎ問題】


脳は常に色々酷使されてるわけですけど、基本的には糖で動く生体コンピューターです。外界から入ってきた情報を常に処理し続けてくれますし、状態管理してくれます。そして、情報処理の際に排情報をしてくれます。


排情報は僕の造語です。


エンジンとかだと排気量とかいうじゃないですか。

排気量とは??
簡単言うとエンジンが吸い込むことができる空気と燃料の量です。
搭載するクルマに合わせて0.66Lや2Lなど、最適な排気量のエンジンが用意されており、一般的に排気量が大きいと、よりパワフルになります。

本田技研のHPより


脳にも似たような基準があると思うんですよ。
排情報量。脳が吸い込むことが出来る情報量。
一般に排情報量が大きいと、より閃いたり、頭の回転が速くなります。

そんな感じですね。


で、この排情報量の高低が脳さんの疲労度に直結するわけです。


軽自動車で高速を走るとだいぶエンジンに無理させるじゃないですか。キツい坂道とか。でも普通自動車だったら余裕だったりしますね。

軽自動車は排気量が660㏄以下ですけど、普通自動車は2000㏄ぐらいなわけで。(最近の普通自動車はエンジンの小型化が進んで1500㏄前後のモノもたくさんありますけど、置いておきます)



脳さんも同じです。


挨拶や世間話というコミュニケーションのなかで、相手が言ってほしそうなことを探したり、こういう話になっていけば良いかなという予測をしたり。そうやって正解や予測をやってくために様々な情報を脳は処理します。


ここで疲れてしまうんですね。


挨拶は良い。でも二言目は?何を言えば良い?
世間話。どんなのが出てくる?天気の話?芸能人の話?共通の人の噂話?


まさに排情報量が問われる場面です。


相手の表情、姿勢、仕草、声色。
共通の人間関係にその人のコミュニティ内部における立ち位置。


単位時間あたりで扱える情報量が大きいほど、コミュニケーションは楽にできることでしょう。


なので、脳の排情報量を増やしてくのが無難なんですね。


脳は物凄く省エネしたがる器官です。
それこそ、コロナ前は人との生身の関わりが多かったから、高排情報量環境だったわけです。

だから、それなりにちゃんとコミュニケーションをやれてたわけです。


ところが、コロナを通じて低排情報量でやっていける環境があれば、脳はそこに合わせて省エネしていきます。結果的にそこの性能が落ちた。と言うだけの話で。残念ながら慣れるしかないんです。


みなさん、そうやってジワジワやっておられるので。
諦めて取り組んで頂けたら、と思います(優しい笑顔)


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