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俺たちはどう生きるか。


【はじめに】



気付けば100回目ぐらいになりました。この読むかぷりコンサル。

100回。だいたい丸2年くらい継続してきまして。おかげさまでございます。

初回から読んでくださってる方が、今どれほど残ってるのか、そればっかりは神とnoteの運営の人たちのみぞ知ってることではありますが。


さてさて、記念すべき、とまでは思いませんが、それなりに節目の回なので、真面目に書いてみようと思います。


今回のテーマは表題。


『俺たちはどう生きるか』


です。


なかなか難しいお題ですね。


色々と複雑化していく世の中で正解らしい正解はわからず、実際正解を見つけるというのは無理だとすら思います。


正しい答えなんてものがない時代ですからね。
ただ参考になる考え方ってものはあります。


今回は僕の私見と、先達たちから受け継いだ知見を合わせた上で、今との向き合い方やら今後の話を具体例とともにしたいと思います。シクヨロ。


【世界の構造の話】


ずいぶんと大仰な書き出しなんですけど、ここを理解すると次の時代に何が必要なのかが少し見えるかな、と。


原始、まだ人がサルからちょいと発展したころ、世界は未知に溢れていました。


説明が出来るものの方が少ないわけです。
そうなると、どうしてもそこに畏怖、畏敬の念が湧いてきます。
わからないものは崇めてどうにか付き合っていくしかない。


それはアニミズムやそういった形で現在に伝わっていますね。


この時代は神話の時代だったわけです。
よくわからないが、神がそのようにつくりたもうた。


そのように考えることで、当時の人間は世界との折り合いをつけていったわけです。そして、その神の代弁者が権力を握ることになるわけですね。


未開文明に於いて、シャーマンが村落共同体や部族に於いて一定以上の権力を持っているのは良く知られていることです。


彼らが何故権力を持つかと言えば


『よくわからないが、機嫌を損ねると禍をもたらすものと交流が可能』


というシンプルなもので、いわば神の代弁者で代行者なわけです。
そりゃ強いですよ。
もしこの時代に我々が生まれていれば、様々な超常現象(その当時の知識では説明が不可能な現象)に対して適当な理屈をつけて神の託宣として解説してそこそこの地位を得ることも可能だったでしょう。


ですが、残念ながら神の時代は終わりを迎えます。


人類は進歩し、王権神授説を経るまでもなく、神と同等の存在を人々は新たに生み出すことになります。



それが英雄です。


英雄は神話でも顕著ですが、一定の試練を経て生まれる、異能を宿した人間です。


ジョーゼフキャンベルによれば英雄は


出立→イニシエーション→帰還


という順序を経て誕生します。



手元に「千の顔を持つ英雄」がないので、記憶が曖昧なんですが、もうすこし詳細に書くと確か、出生→育成→師との出会い→出立→師からの卒業→試練の克服→帰還、だった気がするんですけど、今回はざっくりとイニシエーションとします。



英雄の誕生条件とかそういうのが読みたいなら





ここらへんを図書館で借りてくるなりして読んでもらえると良いです。


ただ、今回は英雄の誕生よりも「英雄が何故人々に望まれたか」というとこにフォーカスします。



神の代弁者は何故求められたか。
それは畏れと付き合うための手段だったからです。



では、英雄は?


英雄の本質は「人々の奴隷」です。


どういうことかわからないかもしれませんが、古今東西のありとあらゆる英雄というのは『代わりに戦うもの』なんですよ。


人々が対処できない問題を代わりに解決する。


それが英雄の本質です。
古来より国の統一を為したり、巨悪と戦って打ち勝つものが英雄とされるのはそういうことです。


畢竟、現代だとノーベル賞なんかも英雄の表彰式なわけです。



人類が現在向き合っている問題を代わりに解決してくれた人間を表彰する場なわけです。アレは英雄認定の場なんですね。



神の時代、英雄の時代、と来て次は何なのか。


英雄は問題を代わりに解決する個人です。



では次は?


国家を例に挙げるまでもなく問題を代わりに解決するシステムの時代です。
個人では解決しにくい社会課題、インフラや医療などは完全に社会というシステムが解決してきました。



神、英雄、システム。


これら3つはどの時代にも存在していましたが、時代によって重要度が変わったわけですね。


神が重んじられる時代。
英雄が重んじられる時代。
システムが重んじられる時代。



それぞれがあったわけです。



では現代は??



僕は、英雄と神話の時代に回帰すると考えてます。



というのも、ディープラーニングによるAIの演算能力は普通の人間からすると、神にも等しい性能を持つに至りつつあると思ってるからです。



そうなると、AI関連の技術者は古代におけるシャーマンに。
AIが引き起こす問題を解決する人間は英雄に。
AIが構築する社会そのものがシステムそのものに。


それぞれ変遷していくように思ってます。


神が自然神から機械仕掛けの神になっていくわけです。
なんだかぞっとしますね。


では、僕らは次の時代でどう生きてくかというと、代弁者か英雄か、社会システムの維持の協力者となるのが良さそうなんですよね。


というか、そこらへんしか生きる手段がないというか…。


【役割を選んでね!】


というわけで、次の時代に於いては

・代弁者
・英雄
・社会システム維持の協力者


この3つが主に生きていく上で選びやすい役割だと思います。


もちろん、社会的落伍者やアウトカーストな生き方も思いますが、その生き方を望む人はこれを読んでない気がします。


この3つの役割ですが、代弁者はなり方がものすごく限られていて、神が機械仕掛けの神である以上、AI系の技術職しかないんですよね。それが神の言葉を民衆に翻訳していくために必要な技術なので。


もし、代弁者として生きていきたいならこれです。



そして、社会システム維持の協力者ですが、これはかなりイージーで、既存の職種、特にインフラ系統の職場に所属することが出来れば役割の確保はかなり容易と言えます。



問題は英雄です。
これだけは、なりかたというか、本質を理解していないとなりにくいです。



・英雄=人々の奴隷



と、先ほど書いたように、人から求められる人の本質は他者への奉仕にあり、ひいては、世界の奴隷であることを許容して行動しているかどうか、というのが英雄になるかどうかの分水嶺になります。


英雄になりたいのに、活躍の場がない人は、世界に対しての責任を負おうとしてないか、そもそも負うだけの能力がないことが極めて多いです。



一見活躍している英雄風に見える人もたくさんいます。


ただ、アレは役割を負えない人たちから集金するシステム側の人で、基本的に世界からは望まれていないので、わりとうっかり滅びがちです。


上手いことやる人ももちろんいるんですけどね。


とにかく、英雄になるには奉仕する力を上げてくしかないです。

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質問箱に来た質問を起点に、色々書くものです。 有料部分には普段書きたくても書けないことを盛り込んだりもします。

僕は肉が好きです。ステーキ食いたい。