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剥き出し、それは怖い。



【はじめに】

まず、問いである「そういうものなんでしょうか?」という問いに答えますと、「そういうものです」とお答えします。


個人的には、ちゃんと野生生物としての感覚を残したままの現代人もいらっしゃるんだなぁ、となんなら感心しているくらいです。

今回は名著、『皮膚感覚と人間のこころ』を主な引用元として、質問主さんの疑問に答えるとともに、性に於いても参考になりそうな考えをちょっと書いていきますね。


この本です。良い本ですよ。


【人の皮膚の話】


まずはここから話しましょう。


これは僕が施術として提供してる布ストレッチの効能を色々実験してみた時の仮説なんですけど、多分人間って皮膚が薄すぎるんですよ。あと、毛が足りない。


僕らは類人猿なわけですけど、チンパンジーにしても、ボノボにしても、テングザルにしても、ゴリラにしても、ふさふさの毛皮と分厚い皮膚を持ってますよね。


彼らは人間の皮膚とは比べ物にならない頑健な体表の機構を持ってます。
人間は本当に雑魚ですよ。ほぼ失われた体毛、水を弾く方向で進化した皮膚表面、紫外線対策に特化していったぺらっぺらの表皮。どうみても雑魚です、本当にありがとうございました。


皮脂の組成の現生人類とその他の類人猿との差異についての話を詳しく知りたい方は先ほど紹介した書籍の第二章を読んでいただくとして、人間の皮膚の変遷の経緯(サルの皮膚が皮脂の組成をコレステロールからスクアレンに変え、毛を無くし、メラニン合成の抑制を止めた)、進化という名の退化、幼形進化の道筋を通ったと考えると、おそらく僕らの脳は「体毛があることを前提とした感覚」を持っていると僕は考えています。


この書籍の筆者は、人間が体毛を失ったことで、皮膚が様々な感覚(視覚や聴覚)を得ている可能性を示唆しています。(P.40を参照してください)



ですが、僕は逆の考えです。

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質問箱に来た質問を起点に、色々書くものです。 有料部分には普段書きたくても書けないことを盛り込んだりもします。

僕は肉が好きです。ステーキ食いたい。