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5月関西道場フィードバック

コロナによる自粛要請も解除されましたので、関西道場を開催しました。

今回のテーマは『構造が導く力』

これは、自分自身の力を使うのではなく、その形が持っている作用を使って、色々な試練を省エネで乗り切るという感覚ですね。

今回は重力と抗重力筋の2つを用いて強さを実感してもらうことで、日常の生活の中で「無理なく強い状態」を探せるようになってもらうというのがテーマでした。(難易度は高かったようだけど)

それぞれ、未知の経験が強すぎたっぽいので、いつもより少しだけ長くなります。少しだけね。


関西道場ラスボス氏

全体的に動きが小さい。伸び伸び動くと、自ずと力みも取れてくる。
ついつい身構えてしまう癖の修正のタイミングが来たと理解してもらえたら良いかと思います。身構えると、その力みが伸び伸びとした動きを妨げるので注意。Be伸び伸び。とにかく大きく、ゆったりと動く。
筋肉の強さに甘えないようにしていこう。特に受け方が課題。
個人練習の課題としては肘の使い方。腰を膨らませること。


Sっぴ
自然体の時は良いのだけど、作為を持って構えた途端にスーパーぎくしゃくマンになってしまうのが問題点。
単純に、文化の引き出しが少ないが故に、未知との遭遇でぎこちなさが生まれる状態。とにかく、いろんなスタイルに慣れていくのが当座の課題。無知故に対応出来ずわからん殺しされることを1番警戒していこう。
個人練習の課題としてはまずは正しい位置に身体を置いた構えを安定して出来るようにしていくこと。突きに於いては引手に注意。(わりと浅いことが多かった)



K電屋さん
動かない状態での構えは結構綺麗なのですが、動きを始めると途端に崩れてしまうのが印象的でした。
動きの傾向としては前傾しがちで、ひねりがち。戦意が強く、前に出ていくタイプの人の動きにありがちなやつです。
これは、「〜したい」という願望が出てくると、最適な構造のやり方ではなく、自分のやりたいやり方をとってしまう傾向があることを示してます。
自分のやりたい、と最適構造のミスマッチが起こる原因は「動きの癖」にあるので、丁寧にそこに向き合って行きませう。
個人練習の課題は、尾てい骨を地面に対して垂直をキープした姿勢での移動です。


Vニラさん
表面の形は1番ととのっていました。外形を真似するのが上手い。
一方で、内実の部分が繋がっていないのが課題です。動きの上では肩で滞りがありますが、これは実生活において変えにくい自身の性質そのものがそこに表れてると思って頂けたらOKです。肩をほぐすことが性格のコリの解消の一助となります。
課題は脱力。構造として繋げる、をひとつずつ練習していきましょう。
個人練習の課題は呼吸を深めることです。道場で指導し損ねたとこなんですが、動いてる最中に力んで呼吸を止めてしまう癖があったので、そこを抜いていきましょう。息を吐けるようになると、自ずと脱力も上手くなっていきます。


Lんさん
正面からぶつかる、というのをなるべく回避してきたのだろうなぁ…という身体性でした。慣れがないのでぎこちなく、そのぎこちなさで余計に身体が不安がりより一層ぎこちなくなる、というスパイラルですね。まずは慣れるところから始めていくのが良いかと思います。
正解を探すせいで混乱するので、正解を探すというより、快適に動ける箇所を深掘りしていく、という指針で動いていくのが早いかと思います。
個人練習の課題は受けですね。回し受け。動きがとても窮屈+過剰なので、「必要な個所に必要な分だけ」という言葉をテーマにひとつひとつの動きを見ていきましょう。

Kとさん
じっくりとイメトレをして納得してから動く、という傾向がありますね。
とりあえずやってみて、修正していく、というスタイルにも慣れてみても良いかもしれません。
術理の力を体感してみて、存在することそのものには納得していたようなので、あとはそれを体現していけるように丁寧に稽古してみましょう。
動きの傾向としては、小さくまとめようとするところが目立ったので、ラスボス氏同様、大きく伸び伸びと動くように練習していくのがオススメです。
個人練習では、正拳突きをシンプルにまっすぐ出す練習をしていくと良いでしょう。受けはその次です。


総括
みんな今までにないタイプの術理を体感していろいろと混乱したかと思いますが、きちんと稽古をした分だけ効果が出るような動きが多いので、丁寧にわからないときも、わからないなりに研究してみてください。
来月も可能な限り開催いたします。

以上、館主でした。

僕は肉が好きです。ステーキ食いたい。